「ウィンウィン」とは

「ウィンウィン」は英語「win-win」がそのままビジネス用語となったものです。

今回は「ウィンウィン」の意味と正しい使い方についてお話ししたいと思います。





「ウィンウィン」の意味は

「ウィンウィン」は英語表記で「win-win」のこと。

世界的なベストセラーとなった「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)の中で使われたことで広く知られるようになりました。

同著の初版は1989年、日本でも1996年に出版され200万部を超えるヒットとなり、同時にこの言葉が浸透していったのだと考えられています。

この中で定義されているwin-winとは、「全ての人間関係において、必ずお互いの利益になる結果を見付けようとする考え方と姿勢である」ということ。

このことから「ウィンウィン」は、経営学用語で「取引が行われる際に、交渉をしている双方が利益を得られるようになるという形態」を示します。

取引で双方うまくいっていることを指し、政策において両者にとって適度に都合がいいことにも使われます。

政治家が外交においてもこの用語を使っているのを、ニュースなどでご覧になった方もいるのではないでしょうか。

どうして「ウィンウィン」を使うの?

なぜ「ウィンウィン」を使うようになったのでしょうか?

一番に挙げられる理由は、Win-winは「ウィンウィン」以上の適切な訳語が見当たらず、カタカナ英語が最もピッタリと日本のビジネスに合致したということなのでしょう。

カタカナ英語の良いところは、多様な翻訳語を自在に先方に受け取らせる利便性です。

一義的な日本語で縛りつけるよりは、相手が聞いた時に豊富な翻訳語を発送させる方がずっとスムーズに物事が進むのです。

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「ウィンウィン」の対義語は?

「双方が利益を得られるようになるという形態」である「ウィンウィン」の対義となるのが「ウィンルーズ」です。

かつては「ウィンウィン」がいわゆる共栄共存の考え方であるとすると、「ウィンルーズ」は文字通り、「勝者と敗者」の関係です。

「ウィンルーズ」で勝者とされる側が得る利益は「ウィンウィン」の状態で得られる利益よりも低いと考えられます。

「ウィンウィン」の関係では、取引関係を通じて、関係性が持続されると同時に得られるものが無限に広がる可能性があります。

一方で、「ウィンルーズ」の関係ではどちらか一方が負けた段階で、二者の関係性は失われ、得られるものがそれで決まってしまい、発展することはないからです。

「ウィンウィン」を使った具体的な会話

それでは、「ウィンウィン」はどんなシチュエーションでどのように使われるか、具体例を見ていきましょう。

「ウィンウィン」を使った会話例1

「日本と中国の双方が、あらゆる場面でウィンウィンの関係であるよう外交努力が必要でしょう。」

日中の取引関係において、あらゆる場面でどちらもが利益を得られる関係であるためには外交努力が必要であることを示しています。

「ウィンウィン」を使った会話例2

「われわれが互いにウィンウィンであるためには、経済交流以外にも目を向けるべきだ。」

「ウィンウィン」であるために、取引関係が多方面に及んでいる場合があります。

金銭的にプラスになることだけが利益を生むのではなく、教育をはじめとする文化的交流もまた、大きな利益を生むことが分かっています。この例文ではそれを示しているのかも知れませんね。

この記事のまとめ

「ウィンウィン」は使われる業界やシチュエーションに限らず、相互受益という意味で使われていることをおわかりいただけたでしょうか。

「ウィンウィン」はビジネスに関係する双方が勝者になることができる、という考え方です。

誰かが勝者になったからといってそのためにほかの誰かが犠牲になり、敗者となるという必要はないのです。

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