【旅するパンマニア】「美味しいパンを多くの人に共有したい」全国各地10,000個以上のパンを食べ歩いた片山智香子さん

(読了時間:5分57秒)

好きを仕事にしてる人を紹介するインタビュー記事。
今回は、全国各地10,000個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア片山智香子さんからお話を伺います。

旅するパンマニアの活動内容

旅するパンマニアの活動内容について教えてください。

全国の“美味しいパン”を一人でも多くの人と共有するために発信をしています。

主な活動内容としては、「業界誌やポータルサイトの連載執筆」「旅雑誌・旅サイト執筆」「パン専門家としてテレビ・ラジオ・雑誌に出演(掲載)」「百貨店パン祭りの監修」「企業とのイベント企画・運営」などです。

また、食べたパンについてYouTubeやブログなどで情報の発信を行っています。

これまでどれくらいの数のパンを食べましたか? また、旅をした場所についても教えてください。

これまでに食べたパンの数は10,000個以上です。

また、美味しいパンを求めて国内外問わず旅をしています。

国内は、都内近郊・北海道・愛知・京都・大阪・愛媛・広島・島根・鳥取・福岡・沖縄。海外は台湾・ベトナム・ハワイ・シンガポール・オーストラリアなどです。

どのようなスケジュールで活動をされているのでしょうか?

パン屋さんは月曜日と火曜日にお休みのところが多いため、週の半ばに少なくとも週に一度はパン屋さんに訪問しています。

訪問する目的もただパンを食べに行くだけではなく、業界誌やポータルサイトの連載に関する取材や自身のブログ執筆、YouTubeチャンネルのロケを兼ねていることがあります。

ほかにも、プレスリリースの案件依頼が単発できた場合、そちらの取材を兼ねることも。

また、パン屋さんへ訪問しない日は執筆や動画制作、イベントなどがあるときは事務作業もしています。

旅するパンマニアを目指したキッカケ

幼少期から「旅」と「パン」がお好きだったのでしょうか?

子どもの頃は「ご飯党」でした。

しかし、25歳のときにフランス(パリ)で食べたパンが衝撃的に美味しくて、一気にパンにハマってしまいました。

そこから、「美味しい」と聞きつければ、多少遠くてもパンを食べに行くようになったのです。

パン教室にも通い、2006~2011年までは自身でパン教室も主宰していました。

旅が好きになったのも子どもの頃ではありませんでした。

22歳の頃にハワイへ旅行に行ったくらいから旅行が好きになり、2~3ヵ月に一度は近い遠いを問わず行くように(いまは全然行けていませんが……)。

パンが好きになってからは、旅行に行くときは必ず現地のパン屋さんを訪問するようになりました。

「旅するパンマニア」として活動を始めたキッカケを教えてください。

「パン」を仕事にするようになったのはたまたまなんです。

現在高校生の息子が1歳だった頃に派遣社員として働きに出ようと思っていました。

ところが、息子が入院をするような病気をしてしまい、外に働きに出ることを諦め、自宅でできる仕事を模索しました。

そのときに、パン教室を始めたことがキッカケでパンが仕事に繋がりました。

さらに次の転機は息子が小学校に上がるとき。

教室という枠だけではなく、「もっと多くのパン好きさんと関わる仕事がしたい」と考え、Facebookで『パン屋さんめぐりの会(現在フォロワー数2万人)』というコミュニティを開設。

そこから今のような仕事スタイルになっていきました。

「旅」を仕事として主軸にし始めたのも3年くらい前からです。

それまでも自分にとって、「旅」と「パン」は切っても切り離せない関係でしたが、「もっとちゃんとした形として発信していこう!」と考えました。

そこで『旅するパンマニア』というブログを開設し、現在の働き方になりました。『旅するパンマニア』と名乗るようになったことで、「パン」だけでなく「旅」の仕事も増えてきました。

「パン」を仕事にして、すぐに収入に繋がりましたか?

パン教室を始めてすぐに収入へ繋がりました。

子育てママ限定のパン教室にしていたこと、当時は子連れでも大丈夫なパン教室がなかったことが理由です。

そのため、「旅するパンマニア」として活動をする頃にはすでに「パンの人」としての実績が出来上がっていたので、収入の心配はありませんでした。

現在はパン教室は行っていませんが、「旅するパンマニア」の活動が収入源となっています。

旅するパンマニアのやりがい、つらさ

旅するパンマニアの活動をする上で、どのようなやりがいや楽しさを感じていますか?

一番やりがいを感じるのは、イベントなどで参加者の方が楽しんでくださっているときですね。

参加してくださる方たちの笑顔が見たくて頑張っているといっても過言ではないくらいです。

なので、やっぱりリアルイベント(現在はコロナ禍の影響でzoomになっていますが)などで直接「パン好き」な人たちと交流が持てる機会は大切だなと感じています。

逆につらいな、大変だな、と思うことはありますか?

楽しんで活動をしているので、苦労や大変さを感じることはあまりありません。

しかし、年々パンに関するインフルエンサーが増えてきているため、同じようなことを同じように進め続けていては差別化できずに淘汰されてしまうと感じることが多いです。

「どうすればほかと差別化できるのか?」「どういうものが求められているのか?」と、いつまでも勉強し続けていかなければならないと思っています。

旅するパンマニアとしての目標

どのような思いを持って「旅するパンマニア」として活動をされていますか?

私のパンに対する思いは「パンだから好き」というわけではありません。

全てのパンが好きなのではなく、「美味しいパンが好き」なのです。

「これ美味しくない?食べてみて!」と美味しいパンを一人でも多くの人に共有したくて、発信を続けているところがあります。

また、国内・海外など、地域によって採れる小麦の種類でパンの味わいは変化します。

パンは地域の食文化にも大きく影響されている食べ物なので、そういった地域によるパンの違いをさらに発掘したい。

そんな思いから、旅をしながらパンを食べ続けています。

突き詰めると、自分の「好き」「興味」を極めたいのかもしれません(笑)。

今後、旅するパンマニアの活動を通して目指していることを教えてください。

世界各国を周りそれぞれの土地で採れる粉を使ったパンをその土地で食べること、は私がどうしてもしてみたいことの一つにあります。

現在はコロナ禍に伴い、海外旅行自体が難しい時期ですが、実現するために「旅の仕事」も「パンの仕事」も一つひとつ積み重ねていこうと思っています。

好きを仕事にしたい人に向けてメッセージを

最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。

あなたが「好き」でやりたいと思っている仕事は、もしかするとすぐに収入へ繋がらないかもしれません。

しかし、「好き」に勝る原動力はないと思っています。

「好き」というだけで、呼吸をするように粛々とやり続けることができますから。

最初は評価されなくても、収入に繋がらなくても、ずっと続けていれば誰かしらが見ていてくれて、いずれ形になっていくはずです。

ぜひ、頑張ってくださいね。

片山さんイチオシのパン屋3選

1.エグヴィブ(北海道・小樽)
小樽駅からタクシーで往復6,000円くらいかかる断崖絶壁の場所にある、知る人ぞ知るパン屋さん。

パン自体が美味しいのはもちろん、目の前に広がる小樽ブルー。

空気の新鮮さ、すべてを含めてエグヴィブほど感動したパンはありません。

2.ブレッド&サーカス(神奈川・湯河原)
横浜から1時間程度の場所に位置するパン屋さん。

こちらには行列に並んででも食べたいパンがあります。

食パンも美味しくて大好きなのですが、個人的にはピザが大好きです。

パン生地の美味しさと上にのっている素材がここまで美味しいピザを食べたことはありません。

3.バインミーフーン(ベトナム・ホイアン)
バインミー(ベトナム風サンドイッチ)が好きすぎて、バインミーの聖地と呼ばれるホイアンに一人旅しました。

そこで食べたバインミーのスパイシーで力強さそ感じる美味しさ。

「やっとホイアンにこれた!」という嬉しさでさらに美味しかったです。