専門学校の夏休み・春・冬休みは休める? 課題は忙しい?

専門学校に進学した場合、年間のスケジュールがどのようになっているかは気になるところでしょう。

大学と比べてハードスケジュールになりやすいと言われる専門学校の日々は、実際どの程度忙しいのでしょうか。

専門学校の1年間の代表的なスケジュールについて紹介します。

専門学校の1年間の流れ

専門学校での1年間のおおまかなスケジュールは次のようになっています。

4月 入学式オリエンテーション
5月 健康診断校外研修運動会中間試験
6月 就職ガイダンス
7月〜8月 実習夏休み
9月 前期試験
10月 学園祭企業説明会
11月 海外研修など
12月 実習冬休み
1月 実習
2月 後期試験進級試験
3月 春休み

詳細なスケジュールは専門学校ごとに異なり、校外研修の有無や運動会・学園祭といったイベントの種類や時期は学校によってさまざまです。

1年次と2年次で実施される内容が変わるものも多いものの、長期休みの時期などおおまかな部分は上記のようになっています。

では、時期ごとに行われる主なイベントについて、より詳しく見ていきましょう。

入学から夏休みまで

専門学校の入学時期は、大学や短大と同様に4月です。

多くの専門学校で4月に入学式が行われ、新入生に向けたオリエンテーションで学校生活や学習に関する説明を受けたり、健康診断などが実施されたりします。

入学関連のイベントが終了すると、さっそく平常の授業がスタートします。

高校までの授業とは違い、専門性の高い内容を集中的に学ぶ専門学校の授業に慣れるまでの間、はじめは戸惑うこともあるかもしれません。

ゴールデンウィークを挟んで学校生活に慣れてきた7月後半頃になると、夏休みに入る学校がほとんどです。

前後期制の学校であれば夏休み明けに前期試験が実施される場合もあるため、夏休み期間中にそれまで習った内容を復習し、試験に備えておく必要があるでしょう。

9月から冬休みまで

夏休みが明けると、平常授業が再開します。

秋から冬にかけてはイベントがたくさん用意されている学校も見られ、校外研修や就職関係のセミナー、企業説明会、学園祭やスポーツ大会が行われる場合もあります。

校外研修に参加するのであれば、それまでに準備を進めておく必要があるため忙しくなります。

企業説明会では学んでいる分野に関連の深い企業の担当者と直接話す機会が設けられるなど、将来の就職に向けた意識を高めておく大切な期間です。

12月中旬以降になると冬休みに入り、1月上旬頃まで休校となる学校が多く見られます。

1月から春休みまで

冬休み明けから春休みにかけての期間は短く、あっという間に過ぎていきます。

この期間には授業や実習のほか、期末試験が実施される学校が多いでしょう。

期末試験は進級試験として実施されることも多い重要な試験です。

しっかりと勉強時間を確保し、無事に進級できるよう入念に準備しておく必要があるでしょう。

学校や選択したコースによっては、希望者を対象とした海外研修が実施されることもあります。

研修期間の前後は研修に向けた準備を進めたり、研修を通じて学んだことをレポートにまとめたりと、授業や日々の課題以外にもやるべきことが多くなります。

最終年次には3月に卒業式が行われます。

2年制の専門学校であれば、入学した翌年度にはもう卒業式を迎えるわけですから、4年制大学と比べるとスケジュールがハードになりやすい面があります。

専門学校の夏休み・春・冬休みの過ごし方

高校までと同様、専門学校にも夏休みや冬休み、春休みがあります。

長期の休み期間中、どのくらいゆっくり休めるのか、課題などは出されるのか気になっている人も多いことでしょう。

そこで、専門学校の長期休暇はどのような過ごし方をするのか、代表的な例について確認しておきましょう。

休み期間中は課題が出ることもある

専門学校は2年制の学校が多く、専門性の高い知識や技能を学ぶことを考えると、決してのんびりとしてはいられません。

そのため、夏休み・冬休み・春休みの期間中も、それまで習った内容を復習したり、休み明けの実習に向けた準備を進めたりと、さまざまな課題が出されることがあります。

課題は提出期限が決められていますので、期日内に終わるように進める必要があります。

課題の提出状況が単位取得に直結することもめずらしくありませんので、出された課題はきちんとこなして提出するのが最低限やるべきことと考えましょう。

また、課題をこなしておかないと実際に休み明けの授業や実習で自分が困ることになりますので、ただ終わらせるだけでなくしっかりと調べ、頭に入れておく必要があります。

休み期間中はどのような課題が出される?

休み期間中に出される課題には、学校やコースによって多くの種類があります。

一例として、次のような課題が出されると考えておくといいでしょう。

《専門学校で出される課題の種類》
・レポート(習った内容をまとめる・調べ学習をする)
・実習の準備(実習で必要となる知識や技能をまとめる9
・作品制作(各自で進めてきた制作物を完成に近づける)
・試験勉強(休み明けのテストに備えて勉強しておく)
・資格試験の準備(資格試験合格に向けて勉強を進める)

休み期間中は講師に質問することが原則としてできませんので、分からないことが出てきた場合は自分で調べて進める必要があります。

こなすのが大変と感じる量の課題が出される場合もありますので、休み期間中に終えられるよう計画的に進めるようにしましょう。

休み期間はしっかり休める?

専門学校の休み期間は、ここまで見てきたように「やることが全くなくて暇を持て余す」といった状態にはなりにくいと考えていいでしょう。

しかし、勉強以外の時間が全く取れないわけではありません。

しっかりと計画的に課題を進めていれば、自分の時間を確保することも可能です。

専門学校で知り合った仲間と旅行に出かけたり、アルバイトをしたりと、長期の休みだからこそできることもあります。

平常授業は平日の朝から夕方までびっしりと時間割が埋まっている学校がほとんどですので、ふだん忙しくてできなかったことは長期期間中にまとめて取り組むようにしましょう。

課題以外にもやるべきことはある?

休み期間中に出された課題をこなすことが重要なのはもちろんですが、課題以外にもやるべきことはあるのでしょうか。

結論から言うと、課題さえこなしていればいいわけではありません。

専門学校に通う目的の1つに、学んできた分野の仕事に卒業後は従事することが挙げられます。

しっかりと将来の目標を達成できるよう、休み期間にできることはやっておくようにしたいものです。

休み中に実習やインターンシップが行われる場合もある

専門学校や選択するコースによっては、休み期間中に実習やインターンシップを実施する場合があります。

とくに校外実習となると、数日〜数週間などまとまった期間が必要になることも多いと考えられます。

そのため、平常授業が行われている時期ではなく、あえて休み期間中に実習が設定される場合があります。

インターンシップであれば実際に就業先の企業などでスタッフの1人として働くことになりますので、学校が休みの期間かどうかではなく就業先のスケジュールが優先されます。

このように、まとまった休みを利用して実習などが行われるケースがあることは知っておく必要があるでしょう。

資格取得のための勉強は休み中も継続するべき

卒業までに資格取得を目指す学校やコースの場合、資格試験に向けた勉強は休み期間中も継続する必要があります。

むしろ、平日の日中は授業があり時間が確保しづらいため、休み期間中はまとまった勉強時間を確保するための大きなチャンスとなります。

いざ試験を目前に控える時期になり、余裕をもって合格を目指せる学力を身につけている学生の多くは、こうした長期の休みを上手に活用して計画的に勉強している傾向があります。

課題や実習といったやるべきことをこなしていくのも重要ですが、自分にとって必要な勉強を休みの間に進めておくことも必要になると考えておきましょう。

この記事のまとめ

一般的にハードスケジュールになりやすいと言われる専門学校ですが、夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇はきちんと取ることができます。

ただし、休み期間中も遊んでばかりというわけにはいかず、課題や実習、資格取得に向けた勉強を進めておかなくてはなりません。

目標とする職業に就くためにも、専門学校で学ぶ目的を忘れることなく、休暇を計画的に過ごすようにしましょう。

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