専門学校卒の最終学歴・学位は? 履歴書への書き方

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就職活動や転職活動をする際には、履歴書に「学歴」を記載することになります。

専門学校を卒業した人の場合、学歴はどのように記載すればいいのでしょうか。

履歴書の記載方法を理解するには、そもそも「学歴」について正しく知っておく必要があります。

専門学校を卒業すると得られる学歴や学位について確認しておきましょう。

専門学校卒の最終学歴・学位とは?

学歴とは「学業の経歴」のことであり、これまでどのような学校に通い、何を学んできたのかを示しています。

これに対して「最終学歴」と言う場合には、これまでの学歴の中で元も教育水準の高い教育機関での卒業歴を表します。

教育水準の順序については、高いほうから「大学院→四年制大学→短期大学・専門学校→高校→中学」となり、短大と専門学校は同等となります。

専門学校を卒業した場合の学歴や最終学歴の考え方について理解しておきましょう。

認可校であれば学歴として認められる

専門学校には大きく分けて「認可校」と「無認可校」があります。

認可校とは、公的機関から設置認可を受けている学校を指します。

具体的には、私立の専門学校は都道府県知事、公立は教育委員会、国立は文部科学大臣が認可しています。

認可校として認められるには、次の条件をクリアしていることが条件となります。

《専門学校の認可校の条件》
・授業時間が年間800単位時間以上(夜間部は年間450単位時間以上)
・修業年数が1年以上
・教育施設が自己所有物件であること

上記の条件を満たさない学校の場合は無認可校となります。

無認可校の場合は公的な学歴として認められないため、後述する履歴書においても記載することができないのが一般的です。

専門学校で得られるのは「学位」ではなく「称号」

学校を卒業すると卒業資格を得られます。

大学の場合は学士、大学院の場合は修士や博士、短大の場合は短期大学士といった「学位」が与えられます。

ここで注意が必要なのは、専門学校の場合は卒業資格が「学位」ではなく「称号」と呼ばれる点です。

専門学校を卒業して得られる称号は「専門士」と呼ばれます。

専門士の称号は修業年数が2年以上の専門学校を卒業したことを証明する称号であり、高卒よりも職業で生かせる専門的な知識・技能について学んできたことを意味しています。

学位と称号の違いについては、区別があるというだけで就職などの際に有利・不利になるものではありません。

ただし、専門学校卒をもって「学位」と呼んでしまうと誤りとなりますので注意が必要です。

なお、前に触れた無認可校の場合、卒業しても専門士の称号は得られないことになります。

専門士と高度専門士の違い

専門学校を卒業して得られる称号には、学校の種類によって「専門士」と「高度専門士」の2つがあります。

専門士は修業年数が2年以上の専門学校を卒業することで得られるのに対して、高度専門士は修業年数が4年以上の専門学校を卒業することで与えられます。

日本国内においては、専門士の称号は短期大学士の学位と同等とされ、高度専門士の称号は学士の学位と同等とされています。

よって、専門士の称号を持っている人は大学への編入が可能になります。

各種の専門学校を卒業して得られる称号と、それぞれの称号に相当する学位は下記のようにまとめることができます。

認可の有無 修業年数 称号 同等の学位
認可校 2年以上 専門士 短期大学士
4年以上 高度専門士 学士
無認可校 なし 該当なし

専門学校卒の場合の履歴書への書き方とは?

就職や転職の際に応募先企業へ提出する履歴書は、その人の経歴を公的に証明する書類のため正確に記載する必要があります。

専門学校を卒業した場合、履歴書にはどのように記載すればいいのでしょうか。

履歴書を記載する際の注意点と合わせて、専門学校卒の場合の履歴書の書き方についてまとめました。

認可校の場合は学歴欄に記入できる

履歴書には「学歴」欄がありますが、認可校を卒業していれば「専門学校卒業」の学歴として認められます。

つまり、正式な学歴として「専門学校卒業」と履歴書に記載することができます。

高校を卒業して専門学校に進学し、卒業した人であれば最終学歴が専門学校となりますので、高校入学・卒業のあとに専門学校入学・卒業を記載します。

では、大学卒業後に専門学校でも学んだ場合はどうなるのでしょうか。

先に述べた通り、最終学歴はより上位の学校の卒業歴が適用されますので、最終学歴は「大学卒」となります。

専門学校で学んだ経歴を書いてはいけないわけではありませんが、求人に応募する場合は「大学卒業以上」の資格に該当する点に注意が必要です。

入学・卒業(見込み)年度を正確に記載

履歴書の学歴欄には年月を記載する欄があります。

ここに記載するのは、各学校の入学年月と卒業年月です。

年度については、西暦(2020年など)でも和暦(令和2年など)でも、どちらでも問題ありません。

入学・卒業月は、一般的に入学が4月、卒業が3月となる場合が多いでしょう。

就職活動では、専門学校に在籍している期間中に卒業後の就職先を探すケースが多いなります。

そのため、卒業年度については「卒業見込み」として記載することになります。

入学・卒業(見込み)の年月は、応募先企業が選考の参考として用いる重要な項目です。

人によっては高校卒業後、浪人生活や留学期間などを経て進学する人もいるからです。

入学・卒業(見込み)の年月は、誤りのないよう「年月早見表」を活用するなどして正確に記載しましょう。

学校名・学部・学科の正式名称を記載

履歴書は正式な人事資料となる公的な書類ですので、略称や通称を用いて記載してはいけません。

学校名は省略せず、正式名称で書きます。

一般的によく使われている通称と正式な学校名が異なる場合がありますので注意しましょう。

また、学部・学科・コースの名称も正式なものを用います。

たとえば、学校内では「作業療法科」と呼ばれており、常日頃その呼び方に慣れていたとしても、正式名称が「リハビリテーション分野作業療法学科」であれば、正式なものを記載します。

とくに学部・学科の名称についてはふだん呼び慣れている略称を正式名称と誤解している場合がありますので、専門学校のパンフレットや案内を見てよく確認しておくことが大切です。

専門学校卒の学歴・学位に関する注意点

大学や短期大学の場合、卒業後の学歴や学位がほぼ固定されているため、迷う余地がほとんどでありません。

一方、専門学校の場合は認可校と無認可校があったり、修業年数に応じて得られる称号に違いがあったりと複雑な面があります。

専門学校卒の学歴・学位に関しては、とくに次の2点に注意しておく必要があります。

認可校かどうかをよく確認しておく

専門学校への進学を検討する段階から、進学先の学校が認可校かどうかよく確認しておきましょう。

無認可校でも問題なければいいのですが、認可校だと思って進学した学校が無認可だったといった誤りのないようにしなくてはなりません。

「〇〇専門学校」という学校名を掲げるには、認可校としての条件を満たしている必要があります。

つまり、学校名が「〇〇専門学校」であれば認可校と考えて間違いありません。

一方、「〇〇学院」「〇〇学園」「〇〇アカデミー」といった名称の学校は無認可校の可能性があります。

注意が必要な点として、「〇〇専門学校」と称していなくても認可校の場合があります。

「〇〇工学校」「〇〇外語学院」といった名称でも専門学校として認可されている学校は存在しますので、判断に迷う場合は学校に問い合わせるなどして確認しておくことが大切です。

得られる称号に誤りがないか確認しておく

前述の通り、無認可校を卒業しても公的な学歴としては認められません。

よって、無認可校を卒業した場合、学歴は「高校卒業」となります。

専門学校卒の資格で就職を希望している人は、学歴として公的に認められる学校かどうかを事前によく確認しておく必要があります。

称号についても同様で、「専門士」や「高度専門士」の称号を得るには認可校を卒業する必要があります。

進学を希望する学校の認可の有無、修業年数、卒業後に得られる称号については、入学前の段階でしっかりと確認しておき、誤解したまま進学することのないように注意しましょう。

専門学校を卒業した場合、認可校であれば正式な学歴として履歴書に記載することができます。

専門学校は全国に数多くあり、中には学歴として公的に認められていない無認可校もある点に注意する必要があります。

また、大学や短大と違い、専門学校は修業年数によって得られる称号が異なる点についても理解しておくようにしましょう。