専門学校や短大から大学に編入するには?

(読了時間:5分38秒)

大学には1年次から通う以外にも「編入」によって3年次(または2年次)から入学することができます。

専門学校や短大といった、4年制大学以外の学校から編入する場合、どのような手続きを踏めばいいのでしょうか。

また、編入するにあたってどういった条件を満たしている必要があるのでしょうか。

大学に編入する方法について、詳しく見てい1きましょう。

専門学校や短大から大学に編入する条件とは?

専門学校や短大から大学へ編入する場合、編入前に通っていた学校と編入先の大学の両方において、編入に必要な条件を満たしている必要があります。

どちらかの条件が欠けていると、編入できないケースもありますので注意が必要です。

また、編入時には編入学試験が実施されますので、試験に合格しなければなりません。

この編入学試験で出題される科目や試験の難易度についても確認しておきましょう。

専門学校から大学に編入する条件

専門学校から編入する場合、専門学校での修業年限が2年以上であり、かつ総授業時間数が1,700時間以上(または62単位以上)という条件を満たしている必要があります。

専門学校を中退した場合や、在学中であっても通っている専門学校がこの条件を満たしていない場合は、大学への編入の対象にはなりません。

62単位以上という条件に関しては、専門学校での履修内容によっては大学側で取得単位として認めないこともありますので注意しましょう。

一般的には、英語の授業などは大学においても取得単位として認められるケースが多く見られます。

さらに、編入する先の大学が編入制度を設けていることも条件となりますので、どこの大学でも編入できるわけではありません。

短大から4年制大学に編入する条件

大学への編入生のうち短大生の割合は高く、編入生のおよそ半分が短大出身と言われています。

短大の2年間で取得した単位は大学においても取得済みの単位として換算されますので、きちんと短大を卒業できるのであれば問題なく編入できます。

編入制度を設けている大学であれば、短大からの編入は可能と考えていいでしょう。

短大を卒業見込み、または卒業済みであること、大学側が編入制度を設けていること。

これらの条件さえ満たしているのであれば、編入生向けの一般試験を受験し、合格することで4年制大学への編入が認められます。

編入学試験の科目と難易度

編入学試験の科目は、英語・小論文・面接の3科目が一般的です。

大学によっては、これらの科目に加え、専攻する学部や学科の知識を問う問題を出題する場合もあります。

一般的には、多くの大学において編入学試験で英語の能力を重視していると考えていいでしょう。

目安として、TOEIC600点以上の英語力が求められます。

編入先の大学のレベルによっては、さらに高い学力を求めるケースもありますので、編入学試験は決して簡単に合格できるものではありません。

編入学試験に向けてしっかりと準備し、計画的に勉強しておく必要があります。

大学に編入するメリットとデメリット

大学でさらに専門的な研究に取り組みたいと考えている人にとって、編入制度は大きなチャンスと言えます。

ただ一方で、大学への編入は必ずしもメリットばかりではありません。

大学に編入した場合のメリットとデメリットをきちんと理解した上で、編入制度を利用することが大切です。

専門学校や短大から大学に編入するメリットとは?

編入学試験は一般入試と比べて科目数が少ないことがほとんどです。

苦手科目がある人や、英語が得意な人にとっては、一般入試よりも合格しやすいというメリットがあります。

また、一般入試では2次試験の前期日程は大半の大学で同日実施となっているため、複数の大学を併願することが実質的に難しくなっています。

これに対して、編入の場合は試験日程が分散していることから、複数の大学を併願しやすいのが特徴です。

さらに、3年次から編入することにより、一般入試の現役合格生と同じタイミングで卒業することができます。

浪人して一般入試を受験し直す場合と比べると1年早く卒業できるため、学費の面でも編入したほうが経済的と言えるでしょう。

専門学校や短大から大学に編入するデメリットとは?

3年次から編入した場合、就職活動のスタートまで期間があまりないというデメリットがあります。

一般入試で入学した場合、1年次・2年次を経て、3年次の終盤から就活をスタートさせればいいので、十分な準備期間を確保することができます。

それに対して、編入生の場合は入学して1年間に満たない短期間で就活の時期を迎えることになり、やや慌ただしくなることが予想されます。

また、教職課程や長期交換留学といった、1年次から在籍していることが前提となっている制度を利用することは実質的に不可能となります。

ほかにも、すでに2年間の大学生活を送ってきた同期生の中に混ざらなくてはならない、といった状況にならざるを得ないことも、編入のデメリットの1つと言えます。

専門学校の単位が編入時の単位にならないケースに注意

専門学校で履修した単位は、編入時に大学において履修したものとして換算することになります。

ただし、履修した科目や授業日数によっては、大学側で編入時の単位としてカウントされない場合があるので注意が必要です。

編入に必要な単位数を満たしていたとしても、編入後に他の学生よりも多くの単位を取得していかなくてはならず、多忙な2年間を送ることになる場合もあります。

大学によって、専門学校での履修単位を60単位以上認めることもあれば、20〜30単位しか認めないこともあるため、具体的に何単位が取得単位となるのか確認しておくことが大切です。

大学編入学者数と編入学試験の倍率

大学への編入に際して、実際にどれだけの人が編入しているのか、編入学試験の倍率はどのぐらいなのか、気になっている人もいるはずです。

編入と聞くと、一般入試とは異なる経路で入学することになるため、編入そのものがめずらしいケースのようなイメージを持つかもしれません。

ところが、実際には毎年多くの人が大学に編入している事実があることをご存知でしょうか。

客観的なデータを元に、大学の編入学者と試験倍率を確認しておきましょう。

大学編入学者のうち専門学校・短大出身者の数は?

2019年度の大学編入生は、次の内訳になっています。

学校種別 編入学者数(全) 編入学者数(男子) 編入学者数(女子)
短期大学 3,621人 1,218人 2,403人
高等専門学校 2,313人 1,987人 326人
専修学校(専門課程) 1383人 720人 663人
高等学校(専攻科) 34人 10人 24人

https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_3.pdf
(文部科学省「学校基本調査」より)

全体としては前年度よりも490人減っているとはいえ、多くの人が大学への編入学制度によって入学していることが分かります。

割合から見ても、短大や専門学校からの編入生が多いことが確認できます。

大学編入学試験の倍率はどのぐらい?

編入学試験の倍率は2〜3倍程度の間になることが多いと言われています。

一般入試における私立大学の倍率は3〜4倍となることが多く、大学や学部によってはさらに高倍率となることもめずらしくないことを考えると、編入学試験の倍率は低めと言えるでしょう。

ただし、倍率が一般入試よりも低めであることと、合格しやすいということとは必ずしもイコールではありません。

編入の場合はそもそもの入学定員が少なく、出願する人が高い確率で実際に試験を受けることを考えると、記念受験や第二志望以下のケースも含んでいる一般入試と比べて、実質的な倍率が見た目ほど低いとも言い切れないところがあるのです。

専門学校や短大から大学への編入は現実的に可能です。

ただし、編入学試験の仕組みや編入するための条件についてはよく調べておく必要があります。

編入することが可能であれば、改めて大学に入り直すよりも卒業までの期間を短縮でき、専門学校や短大での学びを活かすこともできます。

大学でより深く研究に打ち込みたい人や、就職を見据えて大学を卒業しておきたいと考えている人は、編入学制度の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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