大学の「講義」とは? 高校の授業との違い

(読了時間:6分9秒)

高校生活と大学生活では大きく異なることがたくさんありますが、そのうち1つに「講義」があります。

同じ勉強でも、高校までの学び方と大学での学び方は大きなちがいがあります。

その考え方のちがいが講義のあり方にも表れているのです。

大学の講義の特徴や高校の授業と違っている点、大学で実施されるテスト事情について、詳しく見ていきましょう。

大学の「講義」の特徴

大学の講義の特徴をひと言で表すとすれば「自由」です。

そもそも大学は「学びたい」という志を持った人が学びたいことを自由に学ぶための場所です。

そのため、大学の講義は高校までの授業のように「こうしなければならない」といったルールがかなり少なくなっています。

大学の講義について、とくに特徴的な点を挙げていきます。

受講する講義は自分で選択して決める

高校までの授業は、新学期に時間割が配布され、年間を通して時間割に従って授業が行われます。

生徒が「受けたい授業を選ぶ」ということは基本的に認められておらず、まんべんなく全ての授業を受けなくてはなりませんでした。

これに対して、大学では新年度に「履修登録」が行われます。

履修登録とは、自分がどの講義を受講するのか選び、登録することを指しています。

つまり、大学でどの講義を受けるかは自分で選ぶことができるのです。

ただし、とくに1・2年次は必修科目と言って必ず取らなくてはならない単位がありますので、必修科目に関しては必ず受講しなくてはなりません。

また、どの講義でも自由に選べるものの、人気のある講義は受講希望者が殺到することもあるため、実際に受講できるかどうかは抽選で決まる場合もあります。

講義時間は90分が基本

高校では大半の学校が1時限50分で授業が行われています。

大学になると、ほとんどの講義が1時限90分となります。

これは、高校と比べて学ぶ内容の専門性が高まり、多くのことを深く学ぶ必要があることから、1時限で習得するべきことが増えるためです。

90分の講義と聞くと長く感じるかもしれませんが、高校までのように暗記や「解ける・解けない」といった内容が中心の授業とは異なり、答えのない問いを深く探究するなど、自らの頭で考える機会が増えるため、慣れればそれほど長く感じないでしょう。

1時限の講義時間が高校の授業よりも長くなるため、講義は1時限目は午前9時頃から始まり、最後の講義は夕方から夜にかえての時間帯に行われます。

もちろん、毎日全ての時限の講義を受けるわけではなく、自分が選んだ講義の時間に出席することになります。

座学のほか実習や実験も行われる

大学では講義ごとに学生が教室を移動します。

講義を受講する学生の人数に応じて、階段状になっている大規模な講義室が使われることもあれば、少人数で行われる講義もあります。

講義の形式も、座学に限られているわけではありません。

講義によっては実習が行われたり、学部・学科によっては実験が行われたりすることもあります。

中には、教室を出て屋外を探索するフィールドワークが実施されることもあります。

このように、大学の講義は高校までの授業と比べると授業の形式や進め方に多くの種類があり、講義内容によって異なるのが特徴的です。

講義と聞くと、ずっと座学で教授の話を聞くというイメージがあるかもしれませんが、実際には多種多様な講義の形があることを知っておきましょう。

大学の講義と高校の授業のちがい

大学での講義と高校での授業のちがいは、講義の形式や進め方だけに留まりません。

講義そのものに対する考え方や、講義中の学生の過ごし方という点でも、高校までの授業とは大きく異なっているところがあります。

この点が具体的にイメージできるようになると、大学では自由に学んでよいという意味が実感できるかもしれません。

大学の講義と高校の授業の異なる点について確認しておきましょう。

講義中の過ごし方は学生の自主性に任せられている

大学の講義は基本的に「学生が自主的に出席し、学ぶべき場所」と考えられています。

そのため、講義中の過ごし方について細かく言われることが少なくなり、基本的には学生の自主性に任せられています。

たとえば、講義中にノートを取るかどうか、集中して講義を聞くかどうか、といったことに関しても、「どちらでもよい」というスタンスになります。

高校までの授業であれば、真面目にノートを取らなければ教師から注意を受けたり、集中して聞いていないと怒られたりすることもあったのではないでしょうか。

大学の講義ではこうした「〇〇しなければならない」というルールが少なくなります。

もちろん、私語など周囲の学生の迷惑になるような行為は注意されますが、周囲に迷惑が及ばない限りは基本的に自由に過ごせると考えていいでしょう。

講義中は自由に入退室してよい

高校では、授業時間に教室にいないということはまずあり得なかったはずですが、大学の講義では出席する・しないは学生の判断に委ねられています。

これは講義にどのタイミングで出席するか、という点についても同様です。

つまり、講義中に途中入室したり、途中退室したりすることも含めて、学生の自主性に委ねられているのです。

ただし、講義を担当する教授によっては入退室を認めていないケースもありますので、教授ごとの講義の方針や考え方をよく確認した上で入退室する必要があります。

また、講義を欠席することが続いたり、途中退室を繰り返して講義内容をきちんと聞いていないと、単位を落とす原因になることもありますので注意しましょう。

飲みものなどを自由に持ち込むことができる

高校の授業では、たとえば授業中に机の上にペットボトルの飲みものなどを置いたまま授業を受けたり、授業中に飲みものを飲んだりすることは禁止されていたはずです。

基本的に、勉強に関係のないものは机の上に出さないよう言われていたのではないでしょうか。

大学の講義では、飲み物の持ち込みは自由ですし、講義中に飲み物を飲んでも問題ありません。

飲み物だけでなく、たとえば講義とは関係のない書籍を見ていても咎められることはありません。

さすがにイヤホンで音楽を聴くなどの行為は、講義を担当する教授に失礼にあたるので避けるべきですが、「〇〇してはならない」というルールも大学の講義には基本的にないのです。

ただし、少人数の講義など、教授の目が行きわたりやすい講義においては、目の前でよそ事をするのは気が引けると感じ、講義内容に集中する学生が多くなる傾向があります。

大学の講義でテストは行われる?

高校では中間テストや期末テストといった定期試験が行われます。

テスト前には集中的に試験範囲を勉強してきたことでしょう。

では、大学の講義でもテストは実施されるのでしょうか。

また、テストの内容や実施方法は高校までとは異なっているのでしょうか。

大学におけるテスト事情について理解を深めておきましょう。

前後期末にテストが実施されるケース

大学の講義でもテストが実施されるケースが多く見られます。

ほとんどの場合、前期と後期の終わりに1回ずつテストが実施され、その結果に応じて評定や単位の取得可否が決まります。

テストの形式は講義によってまちまちですが、講義内容が理解できているかどうか、あるいは自分なりの考えを持って講義を受講してきたかどうかを問う論述形式が中心になります。

試験範囲の知識を詰め込んだ上で、覚えているかどうかが問われる高校までのテストとは大きく異なります。

出題される問題は、講義内容が理解できているかどうかを見るものが大半ですので、しっかりと講義を聞いて理解できていれば及第点となることがほとんどです。

もちろん試験前には講義内容を復習しておく必要がありますので、この点は高校のテストと似ていると考えていいでしょう。

レポート提出やプレゼンを実施するケース

講義によってはテストという形で単位の取得可否を判断するのではなく、レポートの提出を求めるケースもあります。

前後期に一度ずつレポートを提出する必要のある講義から、年間一度だけの講義、あるいは定期的にレポートを何度か提出するよう求められる講義もあります。

レポートではなくプレゼンを課す講義も見られます。

与えられた課題について事前に書籍や先行論、あるいは調査などを実施して資料をまとめ、他の学生と教授の前で発表することになります。

また、レポート提出やプレゼンによる発表に加え、テストを実施する講義もあります。

どのような形で評定や単位取得可否を判断するかは、講義を担当する教授によって異なります。

例年同じ方法で単位を与えるかどうかを判断している教授がほとんどですので、講義を受けたことのある先輩に聞くと、試験の実施方法が分かる場合もあります。

学生の本分は学業ですので、大学の講義がどのように行われているかをイメージしておくことは非常に重要です。

高校までの授業と大きく異なることを知っておくと、大学生活をイメージしやすくなるでしょう。

高校までと比べ、大学では学生が自主的に判断して学ぶ機会が増えます。

学びたいこと・研究したいことがある人にとって、大学の講義は知的好奇心を刺激される楽しいものになるはずです。

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