アスレティックトレーナーになるための学校と学費(大学・短大・専門学校・スクール)
アスレティックトレーナーになるための大学
日本国内でアスレティックトレーナーになるためには、必ずしも資格を取得しなければならないわけではありません。
しかし、現実的には日本スポーツ協会(JSPO)が公認する「JSPO-AT」の資格を目指す人が多いです。
「JSPO -AT」を取得するには満20歳以上で日本体育協会の養成講習会を受講するか、適応コース承認校(スポーツ指導者養成講習会免除適応コース承認校)を卒業する必要があります。
日本体育協会の養成講習会は受講人数にかぎりがあるため、実際には適応コース承認校で学ぶ人が多いです。
適応コース承認校を修了すれば養成講習会や検定試験の一部が免除され、受験資格が得られます。
「JSPO -AT」の資格取得を目指すことのできる専門学校、短期大学、大学、大学院は全国に60校ほどあり、そのうち大学は全国に約30校あります。
私立の4年制大学が多く、授業料や諸経費などをあわせた学費の目安は約500万円~550万円です。
また、「JSPO -AT」の適応コース承認校には短期大学も含まれています。
埼玉県の武蔵丘短期大学(健康生活学科)、福井県の福井医療短期大学(リハビリテーション学科)、愛知県の至学館大学短期大学部(体育学科)などです。
すべて2年制で、授業料や諸経費などをあわせた学費の目安は約250万円ほどです。
アスレティックトレーナーになるための専門学校
「JSPO -AT」の適応コース承認校のうち、専門学校は全国に約30校あります。
授業料や諸経費などをあわせた学費の目安は、2年制で約250万円、3年制で約300万円~400万円ほどです。
専門学校では柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士といった関連する国家資格をあわせて取得する人も多くいます。
実際に競技者の治療をする場合には国家資格が必要なため、アスレティックトレーナーとしての活躍の幅を考えると、これらの資格取得も視野に入れたほうがよいでしょう。
独学でアスレティックトレーナーになれる?
独学でもアスレティックトレーナーを目指すことは可能です。
アスレティックトレーナーの活動に生かせる「理学療法士」「柔道整復師」「はり師・きゅう師」といった国家資格を取得すれば、活躍の場を見つけられます。
実際、大学や専門学校などで学ぶことなく、独学で資格を取得してアスレティックトレーナーの道に入る人も存在します。
独学で資格取得を目指す場合は、未経験でも就職することができるスポーツクラブなどで働き、現場経験を積みながら勉強を進めると効率的でしょう。
アスレティックトレーナーになるための留学
海外でアスレティックトレーナーとして活動する場合には、アメリカの国家資格である「NATA-BOC公認ATC」などの資格を取得する必要があります。
アメリカではアスレティックトレーナーは国家資格であり、スポーツ指導者をとりまく環境は日本より進んでいるといえます。
「NATA-BOC公認ATC」の資格取得を目指してアメリカの大学に留学するのも、アスレティックトレーナーになるための道の一つです。
「NATA-BOC公認ATC」の資格を取得しておけば、日本国内で働く際にも有利に働くことがあります。
アスレティックトレーナーの学校選びのポイントは?
以上のように、アスレティックトレーナーになるための学校は多様です。
どこでどのように学ぶかは人それぞれとなりますから、かけられる費用や時間などを考慮して、自分に合った環境を選択しましょう。
アスレティックトレーナーとして第一線で活躍するには、いずれにしても現場での経験を積みながら学び続けることが重要です。
学校で学ぶことによってコミュニティーや人脈が生まれるなどのメリットもありますが、状況によっては独学で知識を身につけていっても問題ありません。