【一般社団法人おにぎり協会代表理事】「実は知られていないおにぎりの魅力を伝えたい」中村祐介
今回は、年間3,600個以上おにぎりを食べる一般社団法人おにぎり協会の代表理事・中村祐介さんからお話を伺います。
「一般社団法人おにぎり協会」の活動について
中村さんは普段からどのくらい「おにぎり」を食べているのでしょうか?
年間3,600個以上のおにぎりを食べていました。
ただ2020年は、なかなか出歩くこともできないので日本各地のおにぎりを食べることもままなりません。
コンビニのおにぎりの新作を食べたり、自分で試作したりをしているので量は減ってしまっています。
「一般社団法人おにぎり協会」の活動内容について教えてください。
おにぎりは日本が誇る「ファーストフード」であり「スローフード」であり「ソウルフード」であると定義しており、それらの文化的背景を含めて普及する。
「おにぎりを通じて和食文化を国内外に知ってもらうこと」を主な目的としています。
おにぎりに関するデジタルコンテンツや本の企画・制作、SNS運用やイベント企画・実施、企業とのコラボレーションなど、さまざまな手法で活動を展開しています。
「おにぎり」に関する活動のスケジュール
協会の代表理事として中村さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?
おにぎり協会の年間の活動計画立案と実施、協賛企業との会議、イベントやメディアへの出演、執筆などが多いです。
どのようなスケジュールで「おにぎり」に関する活動をしているか教えてください。
おにぎり協会の活動は、シーズナルで春の田植えの時期と秋の新米の美味しい季節がポイントになります。
そこでどのような活動を行うか、年間を通じて計画しています。
日々の活動については、こうした取材依頼に対応したり、世界中からくるおにぎりについての質問に答えたり、スタッフとSNSやコンテンツの企画を練ったり、企業の方々とおにぎりを普及させる方法を考えたりといったことを行っています。
「おにぎり」に関する活動を始めたキッカケ
なぜ「おにぎり」に関する活動を始めたのでしょうか?
もともとおにぎりが好きだったのもあります。
ですが、キッカケは海外の方と和食の話をしていたとき、おにぎりについてあまり知られておらず、さらに自分がうまく説明できなかったこと。
自分では十分知っていると思っていたおにぎりのことを、実はあまり知らないのだと気がつきました。
自分と同じような方たちがほかにもたくさんいるのではないか?
それなら、自分がおにぎりの魅力を伝えていける存在になりたいと思い、活動を始めました。
活動当初、収入はありませんでしたが、設立1年後にはミラノ万博へ招待を受け、イタリアに行くようにまでなれました。
現在は「おにぎり」の活動が収入に結びついているのでしょうか?
私自身はほとんどボランティアのような立ち位置で活動しています。
法人の収入はあるものの、その収入はおにぎりを広めることに使うようにしています。
例えば、収益をもとに会報誌を作るといったことです。
私個人としては、株式会社エヌプラスという会社を経営しており、そちらでの活動も収入源となっています。
「おにぎり」に関する活動の楽しさ、つらさ
「おにぎり」の仕事をする上で、どんな場面に楽しさややりがいを感じていますか?
日本人なら誰もが知っているおにぎりですが、実はその詳細を知る人はあまりいません。
そのため、調査を通じて手に入れた知見をみなさんに提供することで、「おにぎりがもっと好きになりました!」と言ってくれる人が増えるのはやりがいを感じますね。
食の大切さや食文化について、国内外に伝えることの楽しさは得がたいものだと思っています。
逆につらいな、大変だな、と思うことはありますか?
好きなことを仕事にしているので、苦労や大変さは特にありません。
「おにぎり」に関する活動の目標
今後、「おにぎり」に関する活動で目指していることを教えてください。
日本人なら誰もが知っているおにぎりの魅力を、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。
そのためにも、おにぎりの企画を考えたり、次世代のおにぎりの開発をしたり、おにぎりの進化を促すような仕事を達成させたいですね。
また、おにぎりに関わる生産者さん、加工業者さん、メーカーさんなど、たくさんの人たちを巻き込んで、おにぎりの価値向上をさらに目指していき、おにぎりの輪を世界に拡大していきたいです。
この目標を達成すべく、今、海外のおにぎり店の相談なども受けています。
好きを仕事にしたい人に向けてメッセージを
最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。
お金を稼ぐことは大切なことです。
なので、もし好きなことでお金を稼ぐのに時間がかかりそうなら、私のように別の仕事をするのも良いでしょう。
好きを仕事にするために、柔軟な取り組み方で楽しんでもらえればと思います。
中村さんに聞く、おにぎりの3つの魅力
1. モバイルフード
日本が世界に誇れるモバイルフードです。
サンドウィッチなどと同じくらい世界に拡大するポテンシャルがあります。
2. ソウルフード
弥生時代から食べられていた日本のソウルフードです。
47都道府県それぞれに特徴あるおにぎりがあり、食文化を学ぶことができます。
3. パワーフード
スポーツの試合、受験や運動会、デートなどおにぎりは勝負飯として、日本に存在してきたパワーフードです。
栄養バランスも考えやすく、料理としての可能性は無限大ですよ。
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