プレエントリーとは
就職活動初期に行う「プレエントリー」とは、いったいなにをすることを指すのでしょうか。
プレエントリーとはなにか、プレエントリーと本エントリーの違いや時期についてなど、詳しく解説します。
プレエントリーとはなにか
それではまず初めに、そもそも就職活動における「プレエントリー」とはなにかという点について解説します。
みなさんが想像されるエントリーとは、エントリーシートや履歴書などを企業に送って、選考への参加を申請することだと思いますが、こうした行動は「本エントリー」と呼ばれる行動であり、プレエントリーとは異なります。
それに対し、プレエントリーとは企業に対し「興味があります」という意思表示をするようなものということができます。
言い換えれば、企業に対して資料請求をするようなものと考えてもよいでしょう。
将来選考を受けるかもしれない企業をブックマークしておく感覚とも言えるかもしれません。
企業へ自分の名前や住所、連絡先などの情報を伝え、企業案内や会社説明会の案内などの連絡を受け取ること。それが「プレエントリー」です。
プレエントリー後のメールについて
プレエントリーをすると、それに対して企業からメールが送られてくることがあると思います。
その大半は「プレエントリーありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします」といった内容です。
プレエントリーは、まさに就職活動のはじめの一歩。ほとんどの学生にとって、企業とはじめて接点を持つタイミングになるでしょう。
ですから、プレエントリー後に企業から送信されてくるメールについての対応で困ってしまうかもしれません。
プレエントリー後のメールについては、特に就活生側から返信をした方が良いものではありません。その多くがプレエントリーに対する機械処理の自動返信であることがほとんどです。
それに対し、わざわざ返信メールを打つようなことはしなくても良いでしょう。
ただし、返信メールの中にあなた独自の情報が含まれている場合は挨拶をかねて返信をした方がよいでしょう。
あなた独自の情報とは、「○○大学に通っていらっしゃるのですね」「○○ご出身なのですね。私も隣町の出身です」などのことで、明らかに採用担当者が一人ひとりに向けて返信している場合、簡単にでもいいので返信を返すようにしましょう。
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プレエントリーは何社くらいすればいいのか
プレエントリーに「何社以上プレエントリーしてはいけない」などといった決まりはありません。
自分が興味を持った企業に対してはどんどん積極的にプレエントリーすべきといえるでしょう。
また、志望業界や志望する企業が決まっていないという学生こそたくさんプレエントリーするべきです。
プレエントリーすることで、企業から企業がどんなことをしているかといった企業案内が送られてきます。
そういった資料を目にすることで、世の中にはこんな仕事があって自分したい仕事はこれだ、という風に自己分析を深めることができるかもしれません。
プレエントリーにかかるのはちょっとした設問に登録する時間と労力だけですので、ぜひ積極的にプレエントリーしてみるようにしましょう。
プレエントリーのやり方
さっそくプレエントリーをしてみようと思っても、そもそもプレエントリーのやり方が分からなければどうすることもできませんよね。
こちらでは代表的なプレエントリーのやり方についてご説明いたします。
プレエントリーのやり方は大まかに分けて二通りあります。
・「マイナビ」「リクナビ」などの就活支援サイトから登録する
・企業のホームページなどにアクセスして登録する
この二つの方法です。
そのほかには「企業の採用担当課に直接メールする」「企業の窓口に電話してプレエントリーをする」などといった方法もありますが、ほとんどの企業がインターネット上の応募フォームなどを設置しており、そこからプレエントリーできるようになっています。
上記の二通りのプレエントリー方法、どちらの方法でも「名前」「住所」「連絡先」「学校名」などの基本情報を入力してプレエントリーをするという方法は変わりません。
ただ、就活支援サイトから登録を行うと、実際に企業から連絡が来るまでに少し時間がかかる場合もありますので、企業が自社のホームページでプレエントリーを受け付けている場合はそちらからプレエントリーを行なった方がスムーズにプレエントリーすることができるのでおすすめです。
プレエントリーの設問内容はアンケート形式の簡単なものから、志望動機や自己PRに近いものなど多岐に渡ります。一つひとつ丁寧に回答しましょう。
詳しくは後述しますが、プレエントリーが選考に関係してくる場合もあります。
軽い気持ちで入力したプレエントリーの内容が後々の選考に響いてくるなどという状況もあり得るのです。
また、プレエントリーの受付を開始した当初は簡単な設問だけ設けていたにも関わらず、時期が遅くなるにつれて設問を増やして志望者をふるいにかけるようなケースもあるようです。
企業側としてはプレエントリーを受け付け始めた当初は間口を広げてより多くの学生に興味を持ってもらえるようにしておいて、ある程度学生が集まってからは本当に有望な学生のみを選考したいという思惑があるのでしょう。
プレエントリーの開始時期は?いつからできるの?
プレエントリーの意味ややり方について知ったあと気になるのはきっと「プレエントリーっていつからできるの?」もしくは「プレエントリーっていつまでにしなくてはいけないの?」という部分だと思います。
順を追って説明しますと、まずプレエントリーは企業が採用活動を開始したその日から登録をすることができます。
いわゆる「就活解禁日」がその日にあたるわけですが、これは日本経済団体連合会が設定しており、年によって変わります。
「就活解禁日」とは、別の言い方をすれば「企業が採用に関する広報活動を開始する日」ともいえます。
最近の傾向では、従来の就活解禁日よりも少し遅い時期に解禁日が設定されており、3月1日を就活解禁日としているケースが多いようです。
就活解禁日に合わせて企業は採用情報ページを公開するなどしてプレエントリーの受付を開始します。
企業がプレエントリー受付のページをアップしたらそれ以降プレエントリーはいつでもできる状態になるということです。
就活をする学生は企業が採用活動を開始するのを待ってからプレエントリーを開始することになるということです。
プレエントリーはいつまでにやればいい?
また、プレエントリーはいつまでにやらなければいけないのかという疑問についてですが、プレエントリーはいつまでにやればいいという明確な規定や期限がありません。
ただし、本エントリーが始まったら当然プレエントリーをすることはできませんので、いくら遅くとも本エントリーが開始される前にはプレエントリーの手続きをしておかなければいけないということになります。
極端な話をすれば、本エントリーが開始される前日までに行えばいいということになるのです。例年では7月頃がその時期にあたります。
ただし、一つだけプレエントリーをする時期で気をつけたいのが、プレエントリーはなるべく早くするべきであるということです。
プレエントリーをした学生から順番に、企業案内の連絡や、会社説明会の連絡などが来ることになります。
企業の中には、選考において「会社説明会への参加を必須とする」と定めている企業も少なくありません。
そういった企業の選考を受ける場合、会社説明会に参加できないことはそのまま落選を意味します。
企業によっては、プレエントリーを先にした学生から優先的に会社説明会などの説明会への参加申し込みを受け付ける企業などもありますので、興味のある企業があるのではれば、早めにプレエントリーを行なっておいた方が良いと言えるでしょう。
プレエントリーと本エントリーの違い
ここまでにも簡単に説明をしてきましたが、「プレエントリー」と「本エントリー」の違いについてきちんと把握しておくようにしましょう。
よく混同されがちな「プレエントリー」と「本エントリー」ですが、「プレエントリー」が企業へ資料請求したり、自分が興味を持っていることを伝える意味合いが強いのに対し、本エントリーは「あなたの会社の選考を受けます」といった形で選考への参加申請の意味が強いものになります。
プレエントリーは、専用のページに「名前」「住所」「連絡先」「学校名」などの簡単な情報を入力して送信すればいいだけなのに対し、本エントリーはエントリーシートを作成して送ったり、履歴書を送ったりと少し手間が多いものになります。
また企業によっては「Webテストへの参加をもって本エントリー登録とする」などとしている場合もあります。
プレエントリーは開始されるのが「就活解禁日」であるのに対し、本エントリーが始まるのはプレエントリーから一ヶ月後から二ヶ月後くらいです。
例えば「就活解禁日」が3月1日であれば、プレエントリーも3月1日から受付を開始することになり、本エントリーは4月1日~5月末ごろから受付開始になるパターンが多いようです。
プレエントリーは選考と関係ないのか?
本エントリーは選考への参加申請ですから、選考を受けるために必要であることはおわかりいただけるかと思います。
ではプレエントリーはどうなのでしょうか。
結論から申し上げれば、プレエントリーは選考とは関係ないとしている企業がほとんどです。
先ほどもご説明した通り、プレエントリーとは企業への資料請求に近い意味を持っているので、直接選考への影響はほぼないといってよいでしょう。
しかし、一方でプレエントリーを選考の参考にしている企業も存在します。
そういった企業にはある特徴があります。それは、プレエントリーの設問の数が多いことです。
通常、プレエントリーに際し入力する項目は名前や連絡先といった簡単な情報であることが多いですが、なかには「志望動機」や「自己PR」などを300字~500字程度で入力する設問を設けている企業もあります。
そうした企業の場合はその設問の内容を面接などの選考の参考にしている場合もありますので、プレエントリーが選考とはまったく無関係と決めつけてしまうのも軽率です。
プレエントリーと言えどもきちんと考えて入力するようにしましょう。
プレエントリーを取り消し、辞退するには?
プレエントリーをしたけれど、その企業に対して興味がなくなってしまった、または選考を受けることができなくなってしまった場合にプレエントリーの取り消しや辞退をする方法が知りたいと考えるかもしれません。
しかし、結論から申し上げるとプレエントリーを取り消したり辞退したいと思ったからといってなにかする必要はありません。
再三ご説明している通り、プレエントリーとは企業へ資料請求をしたり、連絡先を登録することで会社説明会などの情報を受け取る手続きをとることを言います。
選考への参加申請を表明する本エントリーとは似ているようでかなり違うものなのです。
ですから、もし万一プレエントリーをしたけれどその企業の選考を受ける気持ちがなくなってしまった場合になにか手続きが必要かというと、そんなことはありません。
採用する企業側も、プレエントリー=エントリー(選考申請)と捉えている企業はほとんどありません。
むしろプレエントリーをして選考を辞退した学生全員から辞退の連絡をもらっていたら、それに対する返信などで採用担当者に負荷がかかってしまいます。
ですから、プレエントリーを取り消したり辞退するときには基本的になにもする必要がありません。
プレエントリー取り消しをするべきケース
プレエントリーは基本的に取り消し連絡などをする必要はありませんが、以下のようなときはしかるべき方法で連絡をする必要があります。
・会社説明会などのイベントに参加申請をしていたとき
・採用担当者と個人的にメールなどのやり取りをしていたとき
会社説明会などのイベントに参加申請していたときは、きちんと取り消しの連絡をしておきましょう。
実際には参加しないのに参加申請だけしている状態ですと、イベント当日に空席ができてしまって企業に迷惑をかけることになってしまうかもしれません。
また採用担当者と個別でメールのやり取りなどをしている場合は、やはり常識として辞退や取り消しの連絡をしておく方が好ましいでしょう。
どうせ選考を受けないからいいや、とそのままにするのではなく社会で働く人間の常識としてきちんと連絡をするようにしましょう。
この記事のまとめ
「プレエントリー」とは、企業に対して「あなたの企業に興味があります」と意思表示をすることです。
プレエントリーをすることで、企業側からは企業説明のパンフレットなどの資料が送られてきたり、会社説明会の案内が届いたりします。
プレエントリーは、「マイナビ」「リクナビ」といった就活支援サイトから行う方法と、企業の採用情報などから直接行う方法があります。
プレエントリーは就活解禁日から本エントリーが始まるまでに行います。
会社説明会の席に限りがある場合などもありますので、興味のある企業がある場合はプレエントリーの方法を把握し、早めに行動しましょう。
プレエントリーは直接選考に関係することは稀ですが、会社説明会への出席が必須となっている場合などもありますので早めにプレエントリーするに越したことはありません。
プレエントリーの意味とするべき時期をきちんと把握して、就職活動のいいスタートを切りましょう。
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