広告代理店営業の仕事の実態
7ヶ国で働いた元・外資系営業女です。
ブラック広告営業会社で新規開拓No.1になったけど、倒産。
その後外資に転職。
実力至上主義の会社で揉まれながら営業のコツを実践し続けた結果、簡単にノルマ達成できるように。
(仕事がヒマ過ぎて、毎日20km走っていたら国際大会で準優勝してしまいました。)
そんな私が営業で経験したこと、学んだことをお話します。
「広告代理店って興味あるけど、どんなことするの?」
広告代理店で営業してきた私が、広告代理店の仕事内容をぶっちゃけます。
「売るモノがない」ので営業スキルを伸ばすには最適な業界です。
結論、いちばん大事なのは体力。
広告代理店は3種類
一口に広告代理店と言っても、大まかに3種類に分別できます。
・自社媒体アリ(日本経済社・サイバーエージェントなど)
・自社媒体ナシ(電通・博報堂など)
・ハウスエージェンシー(西鉄エージェンシーなど)
自社媒体アリとは、日本経済新聞やアメブロなど、自社でメディアを運営している企業を指します。
電通や博報堂は、自社の媒体を持っていません。
ハウスエージェンシーは、特定の広告主のために作られた企業。
西鉄のために西鉄エージェンシー、トヨタのためにデルフィスなど。
求人情報を眺めるだけで勉強になります。
広告代理店営業の仕事内容
私が行っていた仕事内容は大まかに
・イベントの企画
・メディアの広告枠を紹介
・クライアントの広報
(メニュー・パンフレット・社内誌・パネル・看板・チラシなど販促物の作成)
・ウェブサイトの作成
同じ仕事内容はほぼありません。
広告代理店営業の特徴
売るモノがない
媒体があれば広告枠を売れるのですが、ない場合はアイディアを売るのが仕事です。
「このアイディアパックが〇〇円です」みたいなイメージ。
利益率が高い
アイディアを売るので、オリジナリティーがあればあるほど価格で判断されにくく、利益率が高いです。
利益率50%以上なんてのもザラです。
全ての業種がクライアント
病院・スポーツ施設・行政・美容整形・携帯会社・学校・エステ・交通機関・酒屋・飲食店など何でも。
唯一禁止されていた業種が、アダルト系とパチンコ。
バックにとんでもない人がいる可能性があるとかないとか。
コンペが多い
コンペとはコンペティションの略で、複数の広告代理店が競い合って企画提案や入札をすることです。
オリエンテーションに呼ばれて説明を受けた後、その課題に対して各社がプレゼンを行うのが一般的です。
「この予算内で、一番費用対効果が高い案を持ってきた代理店に注文する。」という企業が多いので、大きな仕事はほとんどコンペになります。
確実に仕事がもらえるわけではなく、コンペに負ければ一円たりともお金はもらえません。
広告代理店営業マンの特徴
おしゃれが独特
社長はエメラルドグリーンのスーツ。
編集長は女性で、メリケンサックみたいな指輪をしてました。
上司は巻物のようなペンケースを使い、先輩のYシャツはいつもピンク。
シラフでもノリが良い
接待が毎晩のようにあるので、シラフでも酒が入ってるようなテンションの高さ。
声がデカイ人も多いです。
役者風
コンペでは身振り手振りを大げさに、自分の役を演じる必要があります。
急にポエム風の人生訓を語りだす先輩もいました。
ミーハー
情報に疎いと代理店営業はできません。
新しい場所・モノはすぐに試す。
性別や年齢問わず、みんなミーハーです。
酒が強い
接待が派手で、何軒もハシゴが続くので酒に弱くても次第に強くなります。
広告代理店営業マンになるには
電通や博報堂などの大手に入るには、新卒か実績がないと難しいでしょう。
でも中小や地方の広告代理店だと慢性的に人不足なので、意外と簡単に入れます。
健康なカラダとやる気があれば大丈夫。
メジャーどころの転職サイトに登録して、求人情報を眺めてみてください。
今まで書いてきたとおり、広告代理店営業ってかなりタフです。
徹夜&休みなし&接待まみれ。
結局一番必要なのは体力です。