消防職員に向いているのはどんな人? 3つのポイントを紹介
今回は「自分は消防職員としてやっていけるの?」という方や「どんな人が消防職員に向いているの?」という疑問にお答えします。
あくまでも、私の主観も入っていますので参考にしてください。
それでは見ていきましょう。
1.探求心がある人
探求心とは、物事を深くまで理解し突き詰めていくことです。
仕事をするということは、その業界のプロフェッショナルになるということです。
与えられた仕事を単純にこなすことは、誰だってできます。
仕事をこなしていくうちに、必ず疑問や課題が見つかってきます。
この疑問や課題を、自分自身で見つけることが重要です。
「なぜこの仕事をする必要があるんだろう?」「こうすればもっと効率がいいのではないか?」「次はここを意識して取り組んでみよう」
このような疑問や課題を見つけることができる方は、消防士に向いています。
私は新人消防士の育成にも携わっていますが、この点は特に重要視しています。
例えば、訓練でホースを伸ばす訓練を行うとします。
初めからうまく伸ばす新人はいません。
しかし、段々と複数いる新人の中で「差」がうまれてきます。
この差はどこからうまれるのか考えた時、探求心の差があると考えました。
もちろん、得て不得手はだれしもあります。
器用な方、不器用な方もいます。
しかし、一般的に言われる「できるやつ」は探求心が違います。
自ら考え、改善し、それでも分からなければ上司に聞いてきます。
ホースを伸ばすこと一つでも、ホースの収納方法を変えてみたり、伸ばし方に変化をつけてみたりと常に考え、自ら改善していく能力があります。
この能力は「探求心」からくるものだと考えます。
何事にも深く追求していく方は、消防士に向いています。
2.体力がある人
消防士はとにかく体力が必要です。
消防士の勤務は、24時間拘束されるのが一般的です。
仮眠時間は設けてありますが、災害はいつ起こるか分かりません。
今までの経験上、大きな災害はこの仮眠時間にやってきます。
みんなが仮眠をとるため寝静まった頃・・・
いきなりの建物火災・・・
眠気を一瞬で覚まし、一気に覚醒する必要があります。
そこから、建物火災の場合2時間~3時間は火災と向き合います。
睡眠不足になりながら、力仕事に耐えうる体が必要です。
また、消防職員として働く場合、救急隊としても働く必要があります。
救急車を呼ばれる方の中には、大柄の男性もいます。
アパートの3階であった場合は、そこから1階まで降ろすパワーが必要です。
救急件数は火災件数に比べると、大きく上回ります。
夜通し救急出場をして、仮眠をとれないことも結構あります。
このような過酷な環境で働くのが、消防職員です。
これに耐えられる体力が必要です。
3.メンタルが強い人
消防の世界に飛び込むと、様々なストレスがかかります。
災害時のストレス
救急の現場に出場すれば、心肺停止の現場や悲惨な現場に遭遇します。
そのような現場で、先頭に立って活動するのが消防職員です。
このため、かなりのストレスがかかります。
一般の救急業務や消防業務のストレス軽減には、慣れの部分が大半を占めます。
経験を積むごとに、ストレスが軽減されるでしょう。
人間関係のストレス
消防職員の仕事は、基本的に24時間の拘束時間があります。
そのため、1日中、1人でいる時間はありません。
その日当直している職員と、24時間仕事や寝食をともにしなければなりません。
私も若手の時は、とてもストレスを感じたのを覚えています。
苦手な人とも、1日中一緒の空間にいることは苦痛です。
この時大切になってくるのは、信頼できる人間がいるかどうかです。
私は、1つ期が上の先輩に悩みを打ち明けることで、すっきりしたのを覚えています。
消防職員になったら、信頼できる同期、先輩を作りましょう。
今回は「消防職員に向いているのはこんな人」というテーマでした。
消防の世界は、一般企業と違い、少し特殊なところがあります。
今回紹介したものに当てはまらなかった人も大丈夫です。
消防の業務は多岐にわたっています。
働きながら、自分に合った業務を見つけ、伸ばしていきましょう。
最後に、消防士や救急救命士に向けたブログをやっています。
よろしければ、覗いてみてください。