【勤続7年の体験談】市役所職員になるメリットとデメリットを解説
「市役所職員って実際どうなの?」
知り合いに公務員がいないと、テレビのニュースやうわさ話程度で公務員のイメージを聞くことがあっても、リアルな部分って見えませんよね。
この記事では、新卒から3年は民間企業で働き、転職して7年間市役所に勤めたフリーライターの私が、自身の経験をもとに市役所職員になるメリット・デメリットをご紹介します。
市役所職員になりたい、市役所職員に興味がある、そんなあなたに役立つ情報をお届けします。
市役所職員になるメリット
まずは、市役所職員になるメリットからご説明します。
安定している
なんと言っても、公務員の最大の魅力はやはり「安定」ではないでしょうか。
倒産の心配がないうえ、クビになりにくいので、安心して日々の生活を送ることができます。
給与面でも、毎月の安定したお給料に加えて、毎年2回賞与を頂けます。
将来の収入の見通しを立てやすいので、安定感は抜群です。
プライベートを充実させられる
部署にもよりますが、基本的に市役所は土日祝日がお休みです。
繁忙期でなければ、もちろん定時で帰ることもできます。
そのため、プライベートを充実させやすい職場でしょう。
趣味の時間をしっかり確保したり、平日の仕事終わりに同僚と飲みに行ったりと、業務外の時間を有意義に過ごすことができます。
社会的信用度が高い
「市役所で働いています」
この一言を伝えるだけで、相手からの接し方が変わることがよくありました。
特に親世代(1960年代以前)の方に公務員であることを伝えると「親孝行だね」と言われるほどでした。
また、住宅ローンの審査なども何の問題もなく通りますし、自分が思っている以上に公務員は社会的な信用があることに気付かされます。
市役所職員になるデメリット
次に、市役所職員になるデメリットをご説明します。
クレームが多い
市役所はとにかくクレームが多い職場です。
担当業務に関するクレームはもちろん、
「誰の税金で飯を食ってると思ってるんだ」
「公務員は何もわかってない」
など、公務員に対する不平不満に対応することもしばしば。
1~2時間電話を切れないなんてことも、よくありました。
段々と慣れてきますが、今までクレームを受けたことがない方は、はじめはつらいのではないかと思います。
部署の異動が多い
市役所では一般的に3~5年ごとに部署が異動になります。
異動自体は民間企業でもありますが、市役所は業務範囲が多岐にわたるため、異動があると、転職するほど仕事内容が変わります。
私自身、入庁後すぐは土木関係の部署に配属されたため、作業着を着て現場を回るような仕事を行っていました。
しかし、4年目に広報の部署に異動になり、今度は一眼レフカメラを片手に、イラストレーターなどを駆使して広報紙を作成する業務を担当しました。
希望通りの部署に配属されるとは限らないので、合わない部署に配属されても、ある程度割り切って業務を行う必要があります。
「新しいチャレンジ」はあまりできない
市役所で働いていて感じたのは、「新しい仕事を嫌がる方が多い」ということです。
公務員は前例踏襲を重視するため、前例のない仕事を始めるのはハードルが高くなります。
新しことをするのは面倒だと考えている方もいるほどで、そういった方が上司の場合、積極的に仕事を作ろうとすると煙たがられてしまう可能性があります。
どんどん新しいことをやっていきたい方には退屈に感じる部分があるのではないでしょうか。
何をしたいかより「どんな風に働いきたいか」を考えてみましょう
今回紹介したように、市役所の職員は異動があるため、自分の希望と業務内容が合わないことのほうが一般的です。
また、クレームも多いため、「こんなはずじゃなかった」と、理想と現実のギャップに嫌気が差してしまうこともあるかもしれません。
「土日の趣味と両立させながら仕事を頑張りたい」「住民の方から声をかけやすいと言われる職員になりたい」など、市役所の職員として「どんな風に働きたいか」をイメージしてみると働く意味を見出しやすくなります。
これから市役所職員を志望する方は、志望動機もそのような面から考えてみてはいかがでしょうか。