介護士の3大介護「食事」「排泄」「入浴」と1日の仕事の流れ・一番大変な仕事は?
あなたは介護士の数が足りないと聞いたことがあるのではないでしょうか?
日本は現在、「超高齢社会」と言われています。2025年には高齢者の数がピークを迎えると言われ、目前まで迫ってきています。
介護の仕事をしようかと思っても実際の仕事内容があまりイメージつかないことはないでしょうか?
なんとなく「大変」「人手不足」などのイメージだけで、悪い印象が先行しているように感じます。
今回は、介護の仕事についてまとめてみましたので参考にして頂けると幸いです。
基本は3大介護
介護の仕事では3大介護というものがあります。「食事」「排泄」「入浴」の3つです。
介護士の仕事の大半はこの3つの仕事を毎日行っていくことになります。
この3つの介助が円滑にいかなければ、生活が安定しなくなってしまいます。
食事介助は意外と大変
3大介助の中で、一番簡単と考えられることが多い食事介助ですが、介護士の一日の業務の中でで、大きなウェイトを占めます。
毎日必ず3回食事が必要なため、食事介助ばっかりで1日を終えてしまうと感じることもあるかもしれません。
一人の食事介助は30分程度はかかるので、介助の必要な方が何人もおられる施設では食事介助だけで業務が圧迫している所も少なくありません。
また、食事が摂れないと栄養不足になってしまいますので沢山食べていただきたいですが、のど詰めには十分注意が必要です。
介護士の仕事で一番注目される排泄介助
介護士の仕事をしていると「下の世話なんてよくやるね?」と言われます。
もちろん簡単なことではなく、大変に感じる事もありますが、排泄の介助が不満で辞める人はほとんどいないです。
しかし、排泄の介助は一般の方からすれば、とてもハードルの高いもので介護の仕事を始めた時に最初にぶつかる仕事かもしれません。
しかし、すぐに慣れてしまう方が多く、当たり前のように介助していくことになるでしょう。
入浴介助は身体的につらい
入浴の介助をするには、当たり前のことですが、浴室にずっといなくてはいけません。
介助者と一緒に浴室にいるというのは、慣れたとしてもしんどいものです。
また、浴室は滑って転倒してしまう可能性が高いので、気が抜けないです。
夏場は特にやりたくないと考えている人も多いと思います。本当に痩せます。
介護士の一日の流れ〈介護施設の場合〉
介護士の業務を大雑把に説明していきます。
最初は起床の介助から始まります。
朝起こして、洗面の手伝いをしたり、食堂に誘導したりします。
その後、朝食の介助です。
次は昼食・おやつ・夕食の介助と進んでいきますが、間に排泄や入浴の介助が入ります。
人によって時間や方法が異なるため、一人ひとりに合った介助方法を覚えないといけません。
また、レクリエーションを行うこともあります。
夕食後は就寝介助があり、歯磨きをしたり着替えたりして寝ていただきます。
寝た後も、定期的に巡回して安否確認を行います。
もちろん一人で行うわけではなく、複数人で手分けして介助にあたります。
介護士の一日の流れ〈訪問介護の場合〉
訪問介護では、自宅に直接訪問して介護を提供します。
決まった時間内に、決まった手順で介護を提供します。
サービスが終われば、次のサービスに行くこともあります。
職場にもよりますが、1日に5~6件程度回ることが多いと思います。
夜間帯のサービスはない事業所が多いです。
たくさんの書類を作成しなければならない
実は、介護士の仕事で一番大変なのは書類関係です。
介護に書類なんてあるの?と思われるかもしれませんが、介助時の手順や変わったことなどを記録に残していくことが必要な仕事です。
介護の仕事は、税金を使っていることもあり、数年に1回、役所から調査が入ります。
その時に書類が揃っていないと厳しいペナルティを受けることもありますので、書類はしっかりと管理していく必要があります。
ペナルティを受けるとボーナスカットなんてことも考えられます。
書類は、国から必須とされるものや職場で決められたものなど、結構な数になります。
介護の仕事の基本は3大介護です。一人ひとりに合わせた介助を行いながら、合間にレクリエーションなどを行っていきます。
更に合間を見つけて書類を書く又は、パソコンに入力するなどの作業が必要になってきます。
介護歴の長い人の中には、3大介護には慣れてしまっていて「介護は書類を書くもの」と言い切る人がいる位、重要な要素です。
今後、介護の仕事をするのには文章力も必要になってくることを理解しておくと驚きは少なくなりますよ。