経験17年の介護士が介護業界の動向について考察・気になる将来性は?
介護の仕事に興味はあるけど、低賃金で良いイメージがないと悩んでいませんか?
現状の介護業界は大きなターニングポイントを迎えていると言えます。
深刻な人手不足や2025問題など、不安に思うことは多いです。
それでも20年近く介護職一本でやってきた僕から介護業界の気になる将来性について解説していきたいと思います。
是非最後まで見ていただけると介護業界のイメージが変わります。
介護業界の現状
介護業界は人手不足で有名です。
昔から介護は3Kと言われていて、「汚い」「危険」「きつい」などの印象があり、なかなか介護の仕事をしたいと思う人が少ないです。
この状況は大きく変わりはなく、イメージは悪いです。
また、「臭い」「暗い」「給料が安い」といった新しい「K」も出てきて余計に目指す人が少なくなってきました。
介護の資格がとれる専門学校も減ってきている状況です。
「そんな仕事誰がするか!」とここまで読まれると思われるかもしれませんが、これから大きく変わる可能性があります。
介護業界の今後
近い将来の話になりますが、介護業界では「2025問題」というのがすごく話題になっていました。
これは、2025年に高齢者の数がピークを迎える年です。
現状の介護士の数を考えると到底足りない状況で、このままだと38万人足りないと言われています。
最近では、海外から介護の仕事をする人が増えてきています。
今後はもっと増えてくるのではないかと予想できます。
介護業界の給料
一般企業に対して、介護職は低賃金と言われています。
しかし、最近では低賃金で働き手がいなくなっている事実が浸透してきており、ここ5年程で大幅に底上げされてきました。
とはいえ、まだ一般企業と比べると少し低いかなと感じています。
前述でも伝えましたが、今後は、介護の担い手が足りない状況になるので、かなり高い確率で給料の底上げがあると考えられます。
理由としては、介護の仕事をするという希少(レア)さが注目されるようになってくるからです。
今は比較的高収入な職となっていますが、「看護師」も元々は介護職と同じように低賃金で働いていた時代があります。
時代が進むにつれ、看護師の必要性が周知されてきたことで、比較的高収入な職になった経緯があります。
今の介護職はそれに似ているのです。
介護業界で働くメリット5つ
可能性だけ伝えていてもスッキリしないと思うので、ここからは介護業界で働くメリットを伝えていきます。
①資格が取りやすい
介護職は介護福祉士の資格をとることで資格手当が付く職場が多く、ほとんどの人が介護福祉士取得を目指します。
介護福祉士は国家資格です。
持っているだけで、信用は上がります。
ローンを組む時も信用や優遇を得やすいです。
②就職・転職がしやすい
どこの職場も人手不足といえる状況なので、就職先に困ることは少ないです。最近では、転職エージェントが増えてきているので、すぐに仕事が見つかる環境も整っています。
就職しやすいのと同じレベルで転職しやすいです。
職場が合わないと感じたらすぐに転職を考える方も多いです。
また、介護業界は転職することで、役職を上げていく人が多いので、極端に転職回数が多くなければ、転職自体が悪い印象を受けることはありません。
③出世が早い
介護職の仕事を淡々とやっているだけでは評価を受けにくいですが、パソコンが使える・計算が早い・画像編集ができる・動画編集ができるといったスキルを持っているだけで重宝されます。
現在の介護職はパソコンが苦手な人が多い中、ペーパーレス化が進み、どんどん電子化されてきています。
その為、ついていけない人が増えてきています。
そんな中、スキルを持って就職したらどうでしょうか?一気に注目が集まりますよ。あとはコミュニケーションスキルを磨いていけば、すぐにリーダーポジションを獲得したり、管理者になったりする人も多いです。
④必要とされる職種になる
前述した通り、2025問題があるので必要性と希少性が高くなります。
「介護職です」と胸を張れる日が近い将来訪れるでしょう。
⑤自分の人生に役に立つ
どんな人でも老いていきます。親の介護が必要な状況や、自分や自分の家族に介護が必要になった時に、介護職をしているとスキルや知識が自然とついているはず。
効率よく介護サービスに繋げることができる為、不安が減ります。[/box]
介護業界の将来性
何度も言いますが絶対に必要な職種です。
必要になった時に介護を始めるのでは正直遅いと思います。
厳しい状況ではありますが、今の時点から介護の仕事に就き、経験を積むことで将来安定した生活ができると考えられます。
興味はあるけど、不安で悩んでおられるのでしたら、オススメの職の一つと言えます。