仕事用語で「飛ぶ」とは? 会話例も紹介

ビジネス用語の中では言葉通りにとっても意味が通じないものがあります。その一つが「飛ぶ」という言葉です。

ビジネスの世界で「飛ぶ」とはどのような意味を持つものなのか説明します。





「飛ぶ」という意味

飛ぶという言葉の中には、いわゆる空を飛ぶという意味の他に、あったものがなくなってしまう繋がっていたものが急に途切れる、という意味もあります。

写真などで明るい部分が映らずに真っ白に移る時は「白く飛ぶ」と言います。

このようにあるはずのものがなくなるという意味合いが「飛ぶ」という言葉の中にあります。

犯罪者が海外など遠くに逃亡することを「高飛び」と言います。

このように飛ぶという意味には逃げるという意味が込められていることもあります。

会社の中で、突然ある人が会社に来なくなってそのまま辞めてしまうことを「○○さんは仕事を飛んだ」と言います。つまり無断退職のことを「飛ぶ」といいます。

言葉が悪いのですが、いわゆる「バックレる」という状況です。

また、雇われている人だけでなく会社を経営していた人が借金を踏み倒して夜逃げ同然で逃げる場合も「飛ぶ」といいます。

「取引先の会社が飛んだ」というように使うときは、取引先の会社が倒産してしまったという意味となります。

「飛ん」だらどうなる?

いずれにしても社員の場合は無断欠勤が2週間以上続くと、会社は「警戒解雇」、つまりすぐにクビにすることができます。

契約社員の場合であれば、契約期間前でも契約を解除することができます。

会社は社員にいきなり飛ばれたら、いままで教育にかけた時間やお金などがムダになってしまうだけでなく、取引先の会社や同僚にも迷惑をかけることになるので損害をこうむることになります。

それでは「飛んだ」人に損害賠償を請求できるかというと、具体的な損害費用を証明できない場合が多いので基本的には請求が認められることはありません。

会社がブラック企業だった場合などは「飛ぶ」ことにより賠償金の支払いを不当に要求されることもあるかもしれませんが、基本的に損害賠償の請求は認められないということを知っておきましょう。

ただし、あるプロジェクトのために契約された社員が飛んでしまったことでプロジェクトが中止になり、相手先とそのような時には違約金が発生するような契約をしていた場合は損害賠償が請求される可能性もあります。

「飛ぶ」のはとても無責任なことではありますが、辞めると言ってもやめられなかったり、パワハラをうけていたなど、人間関係に問題がある時はやむを得ないこともあるかもしれません。

最低限このようなことをしてしまった場合は郵送だけでも「退職届」を出すようにしたいものです。

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「飛ぶ」のシチュエーションと会話例

無断退社の場合は

「最近○○さん見ませんね」
「あの人飛んだよ」
「え?そうなんですか!」

というふうに社内の会話で使われます。

会社を辞めたいと悩んでいる時に友達に「もう飛んじゃおうかな...」ということもあるかもしれません。

会社で使われる他の「飛ぶ」の意味と会話例

他の意味合いで、会社で「飛ぶ」という言葉を使うことがあります。

予定していた仕事がキャンセルされてなくなった時に「予定が急に飛んだので、時間が余ってしまった」というようにいうことがあります。

また「飛ばす」という言葉になるとまた別の意味になります。左遷させる時に「飛ばす」と言うことがあります。

左遷という意味がなくても、遠くに配属されたときに「飛ばされた」という使い方もします。

人事異動などで、地方に転勤になった場合などには「4月から札幌に飛ばされることになりました」いうように使われることがあります。

この場合はあくまでも上司など、「飛ばした」人の前では言いません。

この記事のまとめ

「飛ぶ」という言葉、できればあまり聞かなくてすむ職場で働きたいものです。

しかし社会に出るとこのような状況は珍しくありません。社会に出たら、知識として知っておくに越したことはないですね。

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