「そば屋の出前」とは(読了時間:1分28秒)

「そば屋の出前」という言葉を知っていますか?「そば屋の出前みたいな事を言うね」と言われても意味を知らなかったら何を言われているのか分かりませんよね。

今回はこの「そば屋の出前」とは一体どういう意味なのか説明します。

「そば屋の出前」の意味

「そば屋の出前」とはおそば屋さんに注文した出前がなかなか来なくて電話したら、実はおそば屋さんはそのときこれから作るところなのにもかかわらず「今ちょうど出る所です」といった言い訳をするような状況のたとえです。

「いい加減なことをいう」「当てにならないことをいう」という意味があります。ちゃんと働いているお蕎麦やさんには失礼な言葉ですよね。

「そば屋の出前」を使うシチュエーションと使用例

たとえば注文した商品がなかなか届かないので催促の連絡をしたとします。

その電話をとった相手方が実は送ることを忘れていたことに気がつき「しまった!」と思っても、忘れていたとは言えません。

「昨日お送りしたのですが交通事情で遅れていましてもうしばらくお待ちいただけますか」というように言い訳をして、あわてて発送準備をすることになります。

そして、その言い訳を聞いた催促した方が電話を切った後に「まるでそば屋の出前だな」というように使います。

このような状況に限らず、また実際に相手に落ち度がなかったとしても、相手先を当てにならないと思っていたら「あの会社はそば屋の出前のようだ」と皮肉を込めて言うこともあります。

「そば屋の出前」という言葉はどのようなシチュエーションでも、あまり信用されていないという意味であることには変わりがありません。

「そば屋の出前」は仕方がない?

社会では「そば屋の出前」みたいな状況はよくあることです。不都合な事態になった時、何でも正直に相手先に話せばいいのかというとそれも問題があります。

もし催促された時に「忘れてました」と言ったらどうでしょうか?

注文した方は軽く見られているようでいい気持ちにはなりませんよね。

「ウソも方便」という言葉もあるように、「そば屋の出前」のような対応は相手先の気持ちをくむと、仕方がない部分もあるのです。

注文した方も「そば屋の出前」と皮肉ることで、深く追求しないであげるというゆるさも社会に必要な大人の対応とも言えるのです。

「そば屋の出前」は古い言葉なので、最近はあまり使われなくなりましたが、なるべくなら、こういう言葉を使うような状況にならないようにしたいものです。