働き方NGOとNPOの違いは?(読了時間:2分12秒)

近年、「NGO」や「NPO」という言葉が一般的に使われるようになりました。 どちらも「世の中のためになる活動をしている団体」というイメージが強く根付いているようですが、どのような組織のことをNGOやNPOと呼ぶのかについてはまだあまり知られていないようです。 ここでは、両者の特徴を見ていきながら、その違いについても紹介していきたいと思います。

NGOとNPOの定義

NGOは「Non Governmental Organization」の略で、日本語では「非政府組織」と訳されます。

「非政府」というと何となく難しく聞こえますが、簡単にいえば、政府とは異なる民間の立場から世界的な問題に取り組むのがNGOです。

具体的には、NGOでは途上国の貧困問題、地球環境問題、人権問題など、国境や民族、宗教の壁を越えて、さまざまなテーマに取り組んでいます。

NPOは、“Non Profit Organization”の略で、日本語では「非営利組織」と訳されます。

NPOは「非営利」という言葉にあるように、活動目的を企業のような営利としない点が一番の特徴です。

具体的には、地域活性化、里山保存、地雷撤廃、子どもの虐待防止など多岐にわたるテーマを扱っています。

NGOとNPOの違いを考える

NGOとNPOは、先述したように単語からの定義付けはできるものの、実際にはさまざまな解釈がなされています。

ただし、両者に共通しているのは、「政府と企業のいずれからも独立した民間の団体である」という点です。

つまりNPOもNGOも非営利であり、さらに非政府であるということです。

こうしたことから、両者の違いについて考えるのは難しいところもありますが、とくに政府とは異なる立場であることを強調した組織が「NGO」、一方で営利を目的としないことを強調したのが「NPO」といえます。

なお、最近の日本では、NGOはグローバルな活動をする比較的大きな組織のことを、NPOは国内で活動をする比較的小さな組織のことをこう呼ぶことが増えているようです。

しかしながら、NPOでも国際的な活動をしている組織はありますし、規模の大きな組織もあります。

そのときの状況等によって、使われ方は異なると考えておくとよいでしょう。

NGOとNPOの働き方、就職状況

NGOやNPOで、新規採用を行っている組織はあまり多くありません。

欠員が出たり、事業拡大をしたりする際に採用を行うケースが大半で、採用人数もほんのわずかとなっています。

もちろん、どちらの組織も収益を上げない組織ではありませんから、給料をもらって働く人もいます。

しかし、NGOやNPOの事業で得た利益は、必要経費を除いて全て活動費用に回す必要があるため、給料が出るとしても一般企業や公務員の5割~7割程度であることも珍しくはありません。

実際には少人数のスタッフが、ボランティアや支援者に支えられて活動しているのが実情のようです。

就職するのは決して楽な道ではありませんが、団体によって活動内容も異なれば、仕事内容も、どのような人材を必要としているのかも異なります。

グローバルな活動を行うNGOであれば英語力などが求められるケースも珍しくありませんし、高い事務処理スキルを活かして事務職運営に携わる人もいます。

まずは自分がどのような活動をしたいのかしっかりと考えたうえで、それに見合う組織の求人情報を探していくことが必要になるでしょう。

繰り返しになりますが、NGOもNPOも非政府かつ非営利の組織でありながら、一般的にはNGOはグローバル、NPOは国内での活動をするというのが、両者の大きな違いといえるでしょう。 ただし、NGOもNPOもさまざまな組織があり、組織によって活動方針や規模は異なっています。 言葉だけにとらわれず、組織の実態についてもよく見ていくようにしましょう。