ビジネス用語「話を揉む」とは(読了時間:1分24秒)

「(話を)揉む」というビジネス用語は耳慣れない言葉の1つですね。 今回は「(話を)揉む」の意味と使い方について解説します。

「(話を)揉む」の意味は

単純に「揉む」を新明解国語辞典で調べてみると、第三義以降に次のように出てきます。

・いろいろな方向からの強い力が加わって、その物をひどく揺り上げ揺り下げる
・各方面からの強い圧力が加わって、その物をあっちへ行ったりこっちへ来たりさせる
・いろいろな経歴の人と出会い、さまざまな苦労や経験をして一人前らしくなる

以上の事から「(話を)揉む」で使われる場合、いろいろな観点から物事を考えて議論をすることを示します。

「(話を)揉む」がどうして「激しく議論する」の意味になったの?

なぜ「(話を)揉む」が「激しく議論する」ことになったのでしょう?

「(話を)揉む」の類語で「すったもんだ」という言葉があります。

「すったもんだ」は漢字で書くと「擦った揉んだ」となります。

「擦った」の「擦る」はこすること、「揉んだ」の「揉む」は激しく揺り動かす、多方面なから圧力が加わることです。

この2つの状態から「すったもんだ」は「さまざまな意見が出て話がもめたりごたついたりまとまらない様子」を示します。

したがって、「(話を)揉む」もさまざまに意見を戦わせる様子を示すのでしょう。

「(話を)揉む」を使った具体的な会話

それでは、「(話を)揉む」はどのようにビジネスシーンで使われるのか、見て行きましょう。

「(話を)揉む」を使った会話例 その1

「その議題は先日の会議で揉みに揉んだものだよ。」

会議であがった議題のうち、激しく議論しあったものがあったようですね。上記のような表現ではどうやら決着も付いていない感じが漂います。

「(話を)揉む」の会話例 その2

「1回こちらで話を揉んでから、上に上げた方がいいんじゃないか?」

これは上層部にその問題を挙げる前に、まず問題を認識している者達で一度議論してからその結果も含めて上層部に報告しないか、ということを示しています。

「(話を)揉む」を初めて聞いた人には、変な言葉のように思うかも知れませんが、言葉の元の意味から類推することが十分可能ですし、「言い得て妙」な表現であることがわかります。 こうした言葉をさらりと使いこなす、スマートなサラリーマンを目指したいものです。