キャリアプランとは(読了時間:8分15秒)

「キャリアプラン」という単語を見たり聞いたりしたことがある方は多いと思いますが、そもそもキャリアプランとはどういう意味か把握している方は少ないのではないでしょうか。

また、実際にキャリアプランを立てるときにどのような点に気をつければいいのか、どのように書けばいいのか、面接での答え方は? など、疑問点も多く存在することと思います。

そんなキャリアプランについて考えてみましょう。

キャリアプランとはどんな意味?

それではまず、そもそもキャリアプランとはどんな意味なのかを解説いたします。

キャリアプランを「キャリア」と「プラン」という二つの単語に分けて考えてみるとわかりやすいかもしれません。

まず、「キャリア」とは職業における「経歴」や「経験」を表す言葉です。

そして「プラン」とは「計画」「ビジョン」のことを表す単語です。

つまり「キャリアプラン」とは「将来どのような仕事をしていきたいかについて計画を立てること」という意味になります。

自分が将来やりたいと思っていることや、就きたいと思っている仕事について、どのような仕事を経験してどのようなスキルを身につけてその仕事にたどり着くのか。

それを表す言葉が「キャリアプラン」なのです。

「キャリアプラン」という言葉は、主に就職のための面接や、社内での面接などで使われます。

「あなたはどのようなキャリアプランを持っていますか?」
「私のキャリアプランを考える上で、御社で仕事をさせていただきたいと考えています」
「キャリアプランを考えた上で、こちらの部署を志望いたします」

といったように、さまざまな場面で使われます。

キャリアプランを持つことは、自分の仕事へのモチベーションを保つためにも重要ですし、他人に、自分はどうなりたいと思っているのかを知ってもらうためにもきちんと考えておくことが必要なのです。

キャリアプランの考え方、立て方

次に、実際にキャリアプランを考えるときにどのように考えればいいのかを見ていきましょう。

キャリアプランを考えるときに最も重要なのが「自己分析」です。

自己分析をすることで、今自分が本当に望んでいるキャリアプランが見えてきます。

自己分析が苦手という方がたまにいらっしゃいますが、難しいことではないので、ぜひ気軽な気持ちで取り組んでみましょう。

自己分析は以下の二段階で行います。

過去を振り返ってみる

自己分析で一番大切なポイントは本当の自分を知ることです。

そして、本当の自分を知るためには過去の出来事について分析をするのが一番の近道です。

あなたがこれまで生きてきた中で、どんな時に一番やる気を感じたのか。喜びを感じたのか。

そういった今までの自分について振り返ってみましょう。

そうすることであなた自身についての理解が深まり、その結果目指すべき方向が見えてきます。

今の自分を掘り下げてみる

過去を振り返ったあとは、次に「今の自分」について掘り下げてみましょう。

今の自分を掘り下げるとは、どういうことでしょうか。

たとえば、以下のような点を確認してみてください。

・今、何をしているときに幸せを感じるのか(不幸だと感じるのか)
・今、何をしているときに楽しいと思うのか(楽しくないのか)
・今のあなたにはどんなスキルがあるのか
・どんなスキルを伸ばしてみたいと思っているのか

これらの質問を今の自分に対して行うことで、今の自分がどんなことを考えていてどんな可能性を秘めているのかを知ることができます。

過去の自分と今の自分についてよく知ることで、あなたが将来なにをしたいのかが見えてきます。

では具体的にはどのようにキャリアプランを考えていけばいいのか、ケース別に見てきましょう。

新卒のキャリアプラン

まずは、誰もが経験する「新卒」という状態でキャリアプランをどう考えればいいのかを見ていきます。

「新卒」とは、学校を卒業したあと、まだ一度も社会に出て働いたことがない状態を指します。

そのような状態ではキャリアプランを考えられるはずがないと思うかもしれませんが、それは間違いです。

新卒でもきちんとしたキャリアプランを立てることができます。

キャリアプランについて考えるとき、もっとも重要なのは「あなたが将来、仕事を通じてなにを実現したいか」です。

そしてそれを考えるヒントは、今まで経験してきた生活のさまざまな体験の中に隠れているのです。

生まれて今まで、どのようなときに幸せを感じたのか。どんなときに楽しいと感じたのか。そしてどんなことをしたときに充実感を得たのか。

そのような体験一つ一つをじっくりと棚卸しすることで、あなたが「仕事を通じてなにを実現したいか」が見えてきます。

キャリアプランとは、その「仕事を通じてなにを実現したいか」の道筋を考えることです。

学生という立場でまだ時間のあるうちに、自分が本当にやりたいことはなにか、そして歩みたいキャリアプランはどんなものなのかについて具体的に考えておきましょう。

転職におけるキャリアプラン

転職は人生における大きなターニングポイントです。

ですから、転職のタイミングでキャリアプランを練り直すという方も多いと思います。

転職におけるキャリアプランを考えるときにはどのような点に気をつければいいのでしょうか。

ライフプランとセットで考える

転職におけるキャリアプランで最も重要なのは「ライフプランとセットで考える」ことです。

「ライフプラン」とは、「どのような生活をしたいか」というビジョンです。

転職を考える今の立場であれば、新卒でキャリアプランを考えたときよりもより具体的に働くとはどういうことかが見えていると思います。

そこで、その仕事をどう生活に組み込むのかを一度じっくりと考えてみてください。

今までのような働き方が本当に正しいのかどうか。せっかくの転職というチャンスなのですから、一度考えてみてほしいと思います。

これまでの経験をどう活かすか

転職をしようと考えている方が新卒の立場ともっとも異なる点は、すでに働いた経験があるという点です。

キャリアプランを考えた結果、大きな方向転換をするとしても、これまでの経験は絶対に活かすことができます。

今までの経験は新しいキャリアプランを考える上で協力な武器になります。

同じような仕事に就くべきと言っているわけではありません。

まったく新しい職種や業界へのチャレンジの中でも、これまでの経験を活かす方法はないかを考えてキャリアプランを作成していきましょう。

女性のキャリアプラン

女性がキャリアプランについて考えるとき、基本的な考え方は男性と変わりありません。

現代の日本は性別に関わらず自分のしたい仕事が選べる状態にあります。

しかし、ただ一つだけ女性にとってキャリアプランを考える上で重要なポイントがあります。

それは「出産」です。

将来、出産をしたいと考えている場合はキャリアプランに出産時期の想定などもしておく必要があります。

なぜなら、出産をする場合、どうしても一時的に働くことができない状態になるからです。

これはパートナーとなる男性の考え方にもよりますが、場合によっては出産後数年間、育児などに追われて仕事ができないという状況になることも想定されます。

ですから、出産後のキャリア形成をどうするのかを、事前に考えてキャリアプランをたてる必要があります。

考え方としては「育児休暇から復職しやすい会社を選ぶ」「いつでも仕事が再開できるようなスキルを身につけておく」などの考え方があります。

出産という女性ならではのターニングポイントを含めたキャリアプランの形成を、ぜひ考えてみてください。

キャリアプランの面接での答え方

ここまでキャリアプランの考え方について見てきましたが、次に「キャリアプランをどう伝えるか」という点について確認してみようと思います。

まず、キャリアプランを伝える場面で一番多い「面接」でのキャリアプランの答え方を見ていきましょう。

面接でのキャリアプランの答え方で一番重要なのは、「その会社の目指している方向に寄り添った回答をすること」です。

面接を行うということは採用される側と採用する側が存在するということです。

そして、採用する側、つまり面接官が知りたいのは、今面接している相手がその会社にマッチする人材かどうかという点です。

面接している人間が、会社の方針と合う人間なのか、長く働いてもらえそうなのかという点を見ています。

ですから、面接でキャリアプランについて聞かれたときは、会社の目指している方向にマッチした回答をすることが大事なのです。

自分がやりたいと思っていること、目指している方向に対して、今選考を受けている会社はどのような存在であるのかをきちんと答えられるようにしておきましょう。

これはかなり難易度が高いことですが、逆に言えばそれくらい答えられないようでは、選考を通過するのは難しいと言えるでしょう。

また面接でキャリアプランについて答えるときは必ず「具体的に」答えるようにしましょう。

「グローバルな人材になりたいです」
「取引先に信頼されるような人材になりたいです」

といったような抽象的な答えでは、面接官に納得感を与えることはできません。

このような役職について、このようなことを実現したいといったように、その会社の中でなにをしたいのかを具体的に回答できるように準備をしておくことで、面接官の心象もよくなるでしょう。

キャリアプランの書き方

次に、面接以外でのキャリアプランの伝え方でもっとも多い「キャリアプランの書き方」について解説いたします。

キャリアプランを書く場面といえば、入社試験前の「キャリアプランシート」といった形式に記載する場合と入社後の社員の意識調査などで書く必要がある場合などがあります。

キャリアプランを書く場合にも、基本的に大切なことは面接での答え方と同じです。

つまり「具体的に記載すること」が一番大事なのです。

キャリアプランを具体的に書くためのポイントは「何年後になにをしていたいか」を書くことです。

10年後、5年後、3年後といった区切りでそのとき自分はどのようになっていてなにをしているのか。それを明確に書くことであなたのキャリアプランがより具体的に読み手に伝わるようになります。

またそのように「何年後」と分けて書くことで文章にメリハリが生まれて読む側に内容が伝わりやすくなります。

もし仮にそのように具体的な記載ができないという場合は、自分のキャリアプランについてもう一度じっくりと考えてみる必要があります。

具体的に、わかりやすく書けるようになればあなたはキャリアプランについてしっかりと把握できているということになりますので、是非キャリアプランを書くトレーニングはしてみていただきたいと思います。

キャリアプランはアップグレードするもの

ここまでキャリアプランについて解説してきましたが、最後に一つだけキャリアプランにおける大切なポイントについてお話しいたします。

キャリアプランにおいて一番大切なことは「アップデートする」ということです。

働いていると、仕事に対する視点、価値観などがどんどん変化していきます。

「この人のようになりたい」と目指すべき目標が現れるなんていうこともあるでしょう。

そのときに、ぼんやりと憧れを抱くのではなく、きちんとキャリアプランに落とし込んでみましょう。

自分が「こんな仕事がしたい!」と思ったのならば「それを実現するためにどのようなキャリアプランを歩めばいいのか」を考えましょう。

そしてアップデートしたキャリアプランを基に、今から始められることはなにかを考え、ひとつひとつ行動を始めていくことが、キャリアプランを実現するなによりの近道なのです。

キャリアプランとは、将来どのような仕事をしていきたいかについて計画を立てること」で、具体的なプランを作ることが大切です。

きちんとアウトプットできるように内容を事前にまとめておくとよいでしょう。

ここまでの内容をふまえ、ぜひ一度ご自身のキャリアプランについて考えてみていただければと思います。