トリマーの給料と仕事の現実
トリマーの仕事を知っていますか?
犬や猫の美容師というとわかりやすいかもしれません。
主に、ペットショップや動物病院などで働く事が一般的です。
今回は、私が実際にトリマーとして働いて感じた、トリマーの現実についてお話します。
給料は高くないことがほとんど
働くお店や動物病院によって異なりますが、トリマーの給料は一般の会社員と比べ低いところが多いです。
そのため、独立してお店を持ち、しっかり稼ぎたいというトリマーも少なくありません。
トリマーの資格には種類があるため、資格によって給料が変わることもあります。
もし、トリマーとして働きたいのであれば、生活できる給料をもらえるのかをしっかりと確認することが重要です。
動物が相手なのでうまくいかないこともある
かわいい動物を相手にする仕事なので、もちろん楽しく働けることも多くあります。
しかし、噛み癖のある犬、暴れる犬、怖がりな犬などさまざまな性格の犬がいるため、大変なこともあります。
実際に、噛まれたり、暴れる犬を洗う際にずぶ濡れになったり、シャンプーなどを怖がり腕にしがみ付かれ腕がひっかき傷だらけになることも珍しくありません。
飼い主の方の希望に沿ってカットをするのですが、噛んだり、暴れたりするような犬では、希望のカットに仕上げられないこともあります。
また、暴れることで、バリカンが皮膚に当たりケガをさせてしまう事もあります。
トリミングが終わり、飼い主の方のお迎えを待っている間に、犬舎でトイレをしてしまい犬が汚れてしまうという事もありました。
トリミング中は大人しかったり、遊んでくれたりと問題なく過ごす犬でも、飼い主の方にお返しすると怯えるような仕草をする犬がまれに居ます。
このような時には、お預かり中に怖がるようなことをしたと思われるのではとハラハラすることもあります。
トリマーはクセのある人が多い
多くのトリマーと接してきましたが、少しクセのある人が多いと感じます。
コミュニケーションが難しい人や、質問に対して意地の悪い返しをされるという経験も少なくありません。
トリマーを辞めることや、違うお店などに移動する人の中には、人間関係が原因の場合も多くあると思います。
実際に私が経験したエピソードを紹介します。
飼い主の方の希望をしっかりと確認し、お返しの際にも満足していただいたカットだったのですが、先輩トリマーに「あの犬種にするカットスタイルではない」と、叱られたこともありました。
犬種ごとに基本のスタイルがあるのですが、飼い主の方の好みに合わせてカットするために、しっかりと飼い主の方とコミュニケーションを取ることもトリマーの仕事だと思います。
勤めたいペットショップなどがある場合には、事前にスタッフ同士の雰囲気だけでも見ておくことをおすすめします。
高齢犬や病気の犬のケアは丁寧に行う
ペットショップではあまり受け入れることはないのですが、動物病院に勤めるトリマーであれば、高齢犬や病気の犬のトリミングも行うことがあります。
トリミング中にトラブルが起こらないように、普段よりも丁寧に行うことが求められます。
元気な犬ではなかなかありませんが、トリミング中も休憩を挟むことや、少しでも体調に異変を感じた場合は獣医に相談するなどの対応が必要になります。
動物を相手にするため大変なこともありますが、かわいい動物と仕事ができるというのは大きなメリットだと思います。