会社員からトリマーに転職した私の話

私は、会社員を辞めたあと、専門学校に通いトリマーの資格を取得し動物病院に勤めています。

なぜ転職することになったのか、なぜ動物病院のトリマーを選んだのかについてお話します。

会社員をクビになった理由

私は、会社をクビになりました。

理由は、東日本大震災と当時の円高の影響による倒産です。

東日本大震災の前に円高であったため、輸出業は大きな影響を受けていました。

そこに東日本大震災が起こり、東北の支店は津波の影響を受け、関東の支店は放射能の濃度が高くなり、屋外保管していた商品の輸出ができなくなってしまったのです。

これらの理由により、会社が倒産し仕事を失いました。

再び学校に通う機会に恵まれる

急に仕事を失い、特に活かせる資格も持っておらず、再就職に悩んでいました。

その時、友人からトリマーの資格があればペットショップでも動物病院でも働けるという話を聞いたことが、トリマーを考えるきっかけとなりました。

最初は、職業訓練のトリマー養成講座に通うつもりでしたが、入学前日に行ったお店にペットショップのオーナーの方が居合わせ、話を聞くことができたのです。

そこで、トリマーを目指すなら、しっかり専門学校に通う方がいいと勧められました。

しかし、４月の入学時期は終わったばかりだったため、年齢的にも収入的にも1年近く入学を待つのは厳しいと思っていました。

すると、オーナーの方が「私のお店で勉強しませんか？」と言ってくださったのです。

そのため、翌日から始まる予定であった職業訓練をキャンセルし、まったくの未経験でペットショップで働くことになりました。

しばらく働くうちに、やはりきちんと専門学校で勉強したいと思うようになり、オーナーの方に相談したところ、10月に入学できる専門学校を紹介していただけたのです。

さらに、オーナーの方がトリマー専門学校の関係者であったため、願書の期限は過ぎていましたがペットショップで勉強していたことなどを考慮してもらえ、入学できることになったのです。

入学できることになりましたが、専門学校は、私よりもずっと若い人ばかりなのではという不安もありました。

しかし、10月入学ということもあり社会人から転職のために通う人がほとんどで、同年代の人が多く不安はすぐになくなりました。

4月入学の生徒の中にも、社会人から専門学校に通う人も珍しくはありませんでした。

さらに、専門学校の費用は、会社都合の退職であったため、すぐに支給された失業保険で賄えたことは本当に運がよかったのではないかと思っています。

再就職に動物病院を選択した理由

ペットショップではなく、動物病院を就職先に選んだ理由はいくつかあります。

これらの理由から、就職先を動物病院に絞って探し、皮膚トラブルを多く扱う動物病院でシャンプー療法を行うトリマーとして働くことになりました。