私が花屋の仕事で大切にしている3つのこと
どんな職業でも仕事をする上で大切にしていることがあると思います。私が花屋での店舗販売において得た大切にしていることを紹介します。
大切にしていること1
花屋の仕事は、アレンジメントや花束を作成することももちろんですが、なによりもお花の手入れをすることが大切だと思います。
花がお客さまのご自宅に持ち帰られたり、大切な方へのプレゼントに使用された際にどれだけ美しい状態を長く保てるかは最初の手入れに掛かっているといっても過言ではありません。
花は生き物です。適切な知識を身につけて丁寧に花の手入れをすることが大切だと思います。
私が新卒入社した際の企業で先輩に言われて忘れられない言葉があります。
「私たちの仕事はお客さまの手元に花が渡った時により美しく咲くための準備をする仕事です。」というものです。
花屋に勤めていた際は常にこの言葉が頭の片隅にあり、切花を購入されたお客様から「以前買った花が長持ちしましたよ」と言われるととても嬉しかったのを覚えています。
大切にしていること2
花卉業界では学び続けることが大切です。
花の流行は毎年シーズンごとに移り変わります。
特に海外から参入してくる新しいスタイルや、カラーのトレンド、新品種など常に様々な分野にアンテナを貼り、最先端を取り入れていく必要があります。
最近ではインスタグラムやTikTokの普及により、「韓国スタイル」「推し活」といった文化に影響されたお客様も花屋で多く見かけるようになったと思います。
学び続けるということは一見大変なように聞こえますが、逆手に取ると学びが尽きない分野だと言うことです。
そしてなにより、最新のトレンドを知ることでお客さまへの提案の幅も広がります。
引き出しが増えると自分が作成できるアレンジの種類が増えるので、お客様とのコミュニケーションやアレンジメント作成の仕事をする上での楽しみも倍増すると思います。
大切にしていること3
お客様とのコミュニケーションは接客業において一番難しく大切なポイントだと思います。
花屋では特にお客様ひとりひとりのご要望や好みが異なるため、しっかりとニーズにお応えする傾聴能力とその要望を形にできる技術が求められます。
花屋にご来店される方の中には自分よりも人生経験が豊富で、お花の経験も豊富な方もたくさんいらっしゃいます。
お客様から新しい植物に関する知識を教えていただくことももちろんあれば、お客様が知らないことをお伝えする場合もあります。
植物に関する知識の種類は幅広く、観葉植物や切花・鉢植えなど全ての分野を完璧に知り尽くしている人は早々いません。
知らないことは勉強させていただく姿勢を持って仕事に臨む姿勢も大切だと思います。