作業療法士を目指す学生さんへアドバイス
自分が今、作業療法士として働いて役立った経験や、学生時代の過ごし方でアドバイスしたいことをまとめました。
作業療法士になるのに通うなら専門学校? 短大? 4年大学?
作業療法士になるためには国家資格である「作業療法士資格」が必要です。
この資格を得るためには、4年制大学、3年制の短大、3年制または4年制の専門大学に通う必要があります。
私は私立の4年大学に通いましたが、学費はかなりかかっています。
大きな大学で有名な先生が居たり、付属の大学病院があったりと利点も多かったと思いますが、働いたら専門を出た人も大卒も全く同じです。
むしろ、早く社会に出て経験を積んでいる3年制の短大の子の方が、結果的に成長していくパターンもあります。
入学前は、ネームバリューのある大学を目指したいと思っていましたが、リハ職であれば基本的に就活に苦労しないので、なるべく予算を抑えて、短期間で資格を取る選択肢は個人的にありだと思いました。
4年大学のメリット
4年大学に通っていたメリットとしては、3年制の短大と比べて時間があるので、学生生活を謳歌することができました。
部活動などを通して自分の特技を身につけたり、他学部との関わりも密だったので、一生の友達を作る機会も多かったです。
また、4年大学はあまり関係ありませんが、大学に付属の大きい病院がついていたので、患者さんのかかりつけになっていることも多く、会話が盛り上がることも多くありました。
正直そのくらいです(笑)
作業療法士になるために学生時代にしておいた方が良いこと
資格取得のために勉強に励むことは大切ですが、実際働いてみると、今までどんな経験をしてきたかが意外と大切だったりします。
例えば、どんなに高い技術や知識を持っていても「この人なんか嫌だな。リハビリ一緒にしたくないな」と患者さんが思えば、せっかくの腕前も意味がありません。
作業療法士は患者さんの体に触れる仕事なので、信頼関係がかなり重要になります。
距離を縮めるためにもコミュニケーション能力が問われる場面が多いです。
そんな時、自分が得意なことや経験が役に立つのです。
旅行に行った話、得意な楽器の話、休日の過ごし方などから、患者さんとの共通点が見つかり一気に距離が縮まったりもします。
その話の延長で、患者さんの人柄に触れ、その人らしいリハビリを提供することができるのです。
何が役立つか分からない職種なので、自分らしさ、自分の好きなこと・得意なことを学生時代に見つけられると良いですね。