大学職員が学生と接するときに気を付けること3選
大学職員の仕事と聞くと、「学生と接すること」を想像する方が多いのではないでしょうか?
学生対応をする場合に、大学職員には気を付けなければいけないことがたくさんあります。
あなたの知らない大学職員の仕事をのぞいてみましょう。
してはいけない学生対応3選
教務課や学生が訪れる部署で必ず発生するのが学生対応の業務です。
学生対応は事務的に淡々と進めるだけでしょ?と思った方はぜひ以下を確認してください。
学生対応で大学職員がやってはいけない行動は次の3つです。
・できないの一点張り
・どんなことでもOKしてしまう
・裁量権が自分にあると勘違いする
それぞれの具体的なエピソードをみてみましょう。
できないの一点張り
学生からの相談内容はさまざまです。
なかには同然、制度上できないこともあります。
そんなときに、学生の状況や背景を聞かないまま「できない!」の一点張りで突き返す大学職員をたまに見かけますが、これはNGです。
大学職員が主に接する学生は、18歳以上の成人です。
学生を子ども扱いすることなく、「なぜできないのか」をしっかりと説明して学生自身に納得してもらう必要があります。
また、結果できなかったとしても困っている学生の状況を聞かなければ、今後、制度の改善案や対策をすることができません。
現行制度の中で、どのような学生が対象から漏れてしまったのかをしっかりと把握してこそ学生対応です。
どんなことでもOKとしてしまう
学生からの要望でできないことも当然あります。
ですが、できない理由を説明したり、矢面に立つことを嫌がって、どんなことでもOKしてしまう大学職員がいた場合は要注意です。
当事者本人は学生への説明を逃れるためラクができるかもしれませんが、次に対応した大学職員が誠意をもって対応した場合、同じ部署で「Yes」といわれたり「No」といわれる状況が発生します。
結果、学生の大学に対する不信感を煽るだけでなく、同僚にも多大なる迷惑をかけることになります。
できないことはできない!と伝えることは言いにくいことですが、学生のためにもはっきりと説明することも大切な仕事です。
なんでもOKの思考停止状態に陥らないようにしましょう。
裁量権が自分にあると勘違いする
大学職員の仕事は多岐にわたるため、一人がいくつもの担当業務を受け持つことがあります。
「この仕事は自分が担当だから」と、制度上、できる・できないの判断をすべて自分でやろうとする方がいますが、これはNGです。
大学には、意思決定をする委員会がいくつか存在していて内容によっては、会議体決定を経る必要があります。
担当者として業務をしているのは、大学が社会に対して還元する使命を持っており、その一端を担っているからという自覚を持ちましょう。
担当者の裁量で、好き勝手に良し悪しを判断できない場面があるので注意が必要です。
大学職員には学生と接する大切な仕事があります。
学生から感謝される機会がある一方で、不愛想な対応により、学生に不快感を与えてしまう状況があることも事実です。
私たち大学職員については何百回目の質問でも、目の前の学生は初めて質問に来た学生ということを忘れないようにしましょう。
私、大学職員トキも大学職員を目指したい方のためのサイト「大学職員になる」を運営しています。
少しでも学生の役に立ちたいと思う方と一緒に働きたいと強く願っています。
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