大学職員の仕事内容を紹介(教務課編)
大学職員と聞くと、事務作業をしているイメージが強いのではないでしょうか。
普段は、大学の事務室奥に座っている大学職員ですが、いったいどんな仕事をしているのでしょうか?
気になる大学職員(教務課)の仕事内容を見てみましょう。
教務課にいる大学職員はどんな人?
大学には学生から相談を受け付けたり、提出物の提出先として教務課や学部事務室といった部署があります。
普段、学生が接している教務課の窓口にいる大学職員ですが、窓口の中で働く人の職種は様々です。
大学の教務課では、次のような人たちが仕事をしています。
・専任職員・任期付き職員・派遣職員・嘱託職員・パートタイム職員
では、教務課の中にはどんな仕事があるのでしょうか。
順番にみていきましょう。
①授業に関する仕事
大学生が授業を受けるためには、授業に関する事前準備がとても大切になります。
大学には学部や専攻ごとにカリキュラムが用意されているので、必修科目などが存在します。
授業を担当する大学職員は、次年度の授業について、前の年の夏ごろから準備を始めます。
・来年はどの科目をどの教授が担当するか決める
・すべての科目について、担当教員からシラバスを書いてもらう
・来年、新しく任用する教員の任用審議の準備をする
・学生がWeb上で履修登録ができるように科目データなどを準備する
・すべての科目について次年度の時間割を組んでみる
・どの科目がどの教室で行われるのかを割り振る
など、「授業」だけを切り取っても様々な業務があります。
②入学試験に関する仕事
大学で毎年、行われるのが入学試験です。
大学には入学センターがあるので、すべての学部において統一入試や出願の受付などは入学センターでまとめて行っています。
教務課では、学部特有の入学試験制度の準備や、教員への問題作成依頼、解答採点の準備などを行います。
入学センターとの連携が欠かせないので、多くの人と調整をする能力が必要です。
③成績管理に関する仕事
大学生は科目ごとに単位を取得することになります。
そのため、成績管理の担当者は学期ごとにすべての科目の教員に成績採点の依頼を行います。
5万人の大学生がいる大学で、1人が10科目履修したと仮定すると、およそ50万件分の成績について採点依頼することになります。
このほかにも、過去の成績についても管理する必要があります。
春学期に50万件分の成績を管理して、秋学期も同様に50万件分の成績となると年間で100万件分の成績データを管理することになります。
前年度、前々年度・・・と成績を管理しているのでその数はものすごい量になります。
教務課で働く大学職員の仕事をいくつかに絞ってご紹介しました。
普段は窓口の奥に座っている人がどんな仕事をしているか想像できましたか?
大学職員の仕事はまだまだこれでも一部です。
私、大学職員トキは他の記事でも大学職員について紹介をしているので参考にしてください。
大学職員を目指す方のためのサイト「大学職員になる」:→https://www.university-staff.site