海外と日本のトリマーの違いは? ワーキングホリデーでのトリマー経験
主婦で二人の子育て中の現役トリマーりんごです。
10年前に自宅トリミングサロンを開業しました。
開業前にワーキングホリデーでオーストラリアに1年間滞在し、滞在期間中は現地のトリミングサロンで働いたという経験があります。
今回はその時のお話しようと思います。
今から10年とちょっと前の経験談ですので、今現在とはお国の事情が変わっていることもあると思いますので、ご了承ください。
ワーキングホリデーとは
みなさんはワーキングホリデーという言葉を聞いたことがありますか?
海外に滞在する場合にはビザが必要です。
・観光ビザ
・学生ビザ
・就労ビザ
・ワーキングホリデービザ
それぞれのビザは種類によって、その国に滞在できる期間や学校に通える期間が違い、また就労できる(働くことができる)かどうかも変わってきます。
ワーキングホリデービザはワーキングホリデー協定を結んでいる国へ、18歳~30歳が語学を学んだり働いたりしながら滞在できるビザです。(年齢の上限は国によって異なる)
認められる最長滞在期間は国ごとに異なります。
オーストラリアへのワーキングホリデー体験
私がワーキングホリデーでの滞在先に選んだ国はオーストラリアでした。
・英語圏であること
・親日国であること
・年齢制限(国によっては25歳までなど早いものがある)
・日本との時差が少ない
・知り合いがいる
初めて訪れる国に知り合いがいるということは、いざというときに頼れる安心感があり心強かったです。
とはいえ、全てを頼るわけにもいきませんので、全部自分の力で解決するつもりで本当に困ったときだけ頼ると決めて行きました。
他に候補として考えた国の一つにカナダがありました。
私がワーキングホリデーから帰国した数年後に友人がカナダへワーキングホリデーへ行きましたが、彼女もまたとても楽しい経験ができたみたいでカナダ大好きになって戻って来ました。
私もオーストラリアでとても良い期間が過ごせたので、滞在先を迷っている方がいたらオーストラリアとカナダはおすすめです。
日本とオーストラリアのトリミングサロンの違い
オーストラリアでは1日に40頭も来るとても忙しいお店で雇ってもらい、経験を積ませてもらいました。
「ベイザー」と呼ばれるシャンプー専門スタッフがどんどん犬を洗って乾かし、カットができる限られたスタッフがカットをして次々に仕上げていく。
流れ作業のまさにスピードグルーミングでした。
そこのお店で私はカット専門スタッフとして働くことができました。
まず日本との違いに驚いたのは、カットの仕上がりの粗さです。
当時オーストラリアには日本のようにトリミングの学校が充実しておらず、スタッフはたいていベイザーから雇ってもらい、徐々に経験を積み仕事を覚えて少しずつバリカンやハサミの使い方を働きながら教えてもらうという感じでした。
当然カット技術は低い人が多かったのですが、オーストラリアのお客様は大らかで多少不揃いなカットにも大変満足している様子でした。
やってくる犬たちがとても大人しく性格の良い犬ばかりだったのも日本とは違う大きな点です。
ドッグバス(浴槽)に他の家の犬たちを何頭も一緒に入れて同時に洗っても、少しもケンカすることなくおどろきました。
日本とは違って大型犬も多いので、スタンダードプードルという大型犬のプードルにもたくさん会うことができました。
オーストラリア人のスタッフは皆優しく、たどたどしい私の英語にも我慢強く付き合ってくれました。
おしゃべり好き過ぎておしゃべりに夢中でよくトリミングの手が止まっているスタッフもいましたが…。
どれもこれも日本では体験することのできないことでした。
おまけ:トリマーは英語で何て言うの?
トリマーは英語から来ている言葉ですが、そのまま『trimmer』と言っても海外の方には伝わりません。
英語では『dog groomer』(ドッググルーマー)と言います。
トリマーの元となっている『trim』(トリム)という言葉は、毛先を切りそろえるという意味があります。
一方『groom』はお手入れ全般を指します。
日本ではトリマーというのが一般的ですが、あえて自分をグルーマーと呼ぶ人も増えてきています。
やっていることは一緒なので、トリマーでもグルーマーでも好きなように呼べばOKです。
海外での経験は本当に貴重で自分の自信にもなりました。
もしワーキングホリデーに行こうか迷っている方がいれば、早い(若い)うちに行動することをおすすめします。
私が運営するブログ(とりまーる。)でも、ワーキングホリデー体験談を記事にしています。
興味のある方は読みにきてもらえるとうれしいです。
海外でトリマー経験 オーストラリアはどんな国?(とりまーる。)