神父の1日のスケジュール・生活スタイル

神父の1日の過ごし方は、一般企業で働く会社員とは大きく異なるものです。

決まった時間帯にミサを立て、祈りをささげ、他の時間には事務仕事や別の仕事などをしている人が多いです。

この記事では、神父が毎日をどのように過ごしているのか、1日の流れや生活スタイルを紹介します。

神父の業務スケジュール

神父の1日はどのようになっているのかを説明します。

仕事とプライベートの線引きは難しい

神父は神に召されれば、いつでもどこでも務めを果たさなければなりません。

そのため、神父の勤務時間に定めはなく、プライベートな時間と労働時間をはっきり分けるのは難しくなっています。

ただしミサ(礼拝集会)などは、決められた日時に定期的に行うため、生活サイクルは一定で規則正しい毎日を送ることができます。

神父の毎日の過ごし方

神父がミサをたてるのは、月曜~土曜は早朝と夕方の1日2回、日曜は午前2回で、祈りは1日5回程度、定刻に捧げるのが一般的です。

合間の時間に事務仕事をこなしたり、信者の相談に乗ったり、説教の草稿を練ったりします。

一方、休日はとくに決まっていないため、自ら意識して休日をつくらなければなりません。

ほかの神父たちと食事をしたり、教会から離れてすごしたりなど、物理的に息抜きをする時間を作るようにしている人が多いようです。

神父以外の仕事をしている人もいる

多くの神父は聖職者としての仕事以外に、副業を持っています。

教会は主に献金で支えられていますが、献金収入だけで教会を運営するのは難しいため、収入を補填するためにさまざまな仕事をしているのです。

副業として多いものは、教会付属の幼稚園や保育園を管理したり、高校や大学の教壇に立ったり、教会関連の原稿を書いたりなどです。

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教会で働く神父の1日

ここからは、教会で働く神父の1日のタイムスケジュール例を紹介します。

5:30 起床
朝の祈りに合わせて起床は早めです。
6:00 朝の祈り
教会法で神父に義務付けられた一定の時間に毎日行う祈りは、聖務日課と呼ばれます。
一般に、一日5回、早朝、朝、昼、夕方、就寝前に祈ります。
6:30 朝のミサ
教会にもよりますが、早朝のミサは月曜日〜土曜日に行い、日曜日のミサは午前2回、もしくは午前と夕方の2回行われます。

地域によっては英語、タガログ語、ポルトガル語などでもミサを実施します。

子どもを対象に聖書の話をしたり、遊んだりする日曜学校を開くこともあります。

7:30 朝食
8:00 仕事の準備
教会が運営する幼稚園での仕事の準備
8:30 始業前の祈り
9:00 幼稚園での業務開始
事務仕事に加え、父母会であいさつしたり、お遊戯会を視察したり、お誕生日会でプレゼントを手渡したりする仕事もあります。
12:00 昼の祈り
12:30 昼食
13:00 事務作業
教会や幼稚園で必要な事務仕事を行います。
14:00 聖書の勉強会
聖書の勉強会は、信者の有志を集めて実施します。

日によっては、教区の会議に出席したり、教会まで足を運べない信者を訪ねたり、信者の相談に対応したりもします。

ときには、最期の時を迎えている信者のもとに行き、静かに昇天できるよう、『病者の塗油(とゆ)の秘跡』を施します。

18:30 夕べの祈り
19:00 夕のミサ
信者が亡くなった場合は、通夜などに出かけることもあります。
20:00 夕食
20:30 自由時間
昼間の事務仕事の残りや、ミサで行う説教や聖書の勉強会のための聖書研究に費やします。

ときにはボランティアといっしょに、ホームレスの人達に食事を届けたりすることもあります。

23:30 就寝前の祈り
0:00 就寝

神父・牧師の勤務時間・休日

「神父の1日の流れ」まとめ

神父には明確な勤務時間がありませんが、ミサをたてる日時はだいたい決まっています。

休日はとくに決まっておらず、自分たちで意識して息抜きをする時間をつくることが一般的です。

空いた時間には収入を増やすため、聖職者以外の仕事をしている人もいます。