神父・牧師の勤務時間・休日
神父・牧師の勤務時間
神父や牧師は、生涯をかけて神の教えを守り伝えていく職業です。
一般的な職業と同じ感覚で取り組めるものではなく、勤務時間もあってないようなものです。
基本的に教会は365日開かれているため、信者や来訪者を拒むことはできません。
神父が複数いる場合は交代で休みを取ることもできますが、一人の場合は常に仕事をしている意識を持たなくてはならないでしょう。
神父の住まいである「司祭館」も、牧師の住まい「牧師館」も、基本的に教会に併設されているため、プライベートな時間と労働時間をはっきり分けるのは難しくなっています。
ただし、一日の流れや祈りの時間などはあらかじめ決まっているため、不規則な生活になることは少ないようです。
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神父・牧師の休日
神父の休日は基本的に決まっていなません。
そのため自ら意識して休日をつくる必要があり、多忙な日々の中で時間の捻出に悩む人も少なくないようです。
一方、牧師の場合、休日は月曜日というところが多いようです。
土日はミサをして信者を迎える必要があり、またクリスマスなどのイベントも忙しくなることから、家族とゆっくり過ごす時間が持てないと感じる人も少なくありません。
神父・牧師の残業時間
神父・牧師には残業時間という概念はありません。
定時の勤務時間がなく、プライベートとの線引きが難しいため、どうしても長時間労働になりがちです。
意識的に休憩時間をとったり、仕事をしない時間をつくったりしなければ、ゆっくりと休むのは難しいようです。
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神父・牧師は忙しい? 激務?
神父・牧師が最も忙しくなるのが、キリスト教の三大祭のときです。
春の「イースター」(復活祭)、初夏の「ペンテコステ」(聖霊降誕祭)、12月の「クリスマス」の時期は、特別なミサやイベントなどを行うため特に忙しくなります。
なかでもクリスマス、イースターは、信者だけでなく地域の人たちを迎え入れることもあるため、普段以上に多忙な日々を送ります。
しかし、神父や牧師が多忙な時期は、教会がもっとも活気づくときでもあります。
祭の当日、大勢の同じ神に導かれた来会者たちと「おめでとうございます」とあいさつを交わす際には気持ちは高揚し、また今年も無事この日が迎えられたと神に感謝します。
神父・牧師の休日の過ごし方
神父・牧師は多忙な日々の中で、他の神父・牧師と触れ合ったり、慣れ親しんだ食事会をしたりすることが息抜きとなっています。
また、休日は教会から離れ外に出向くなど、物理的な距離をおいてリフレッシュする人も多いようですが、神に祈りをささげたり聖書を読んだりといった日常のルーティンを怠ることはありません。
カトリックの場合は、一般企業の研修のような感覚で海外の教会や修道院に視察に行くこともあります。
現地の神父と交流したり、キリスト教の聖地を訪れたりするなどしてより信仰に対し理解を深め、そこで得たものをさらに信者に広めるという活動をする人もいます。