バーテンダーという職業を経験して思うこと

投稿者プロフィール

バーテンダー リクオさん

20代前半(就労時) 男性経験:1年0ヶ月 和歌山県

退職済み / フリーランス

投稿者の仕事満足度

総合満足度
4.00
仕事内容
4.00
やりがい
4.00
働きやすさ
4.00
給料・年収
4.00
休日・待遇
4.00
成長・将来性
3.00
メッセージ

「お酒は販売が許可されている麻薬である」

私が勤め始めた頃、先輩バーテンダーから伝えられた言葉です。

当初はその言葉の真意が分かりませんでしたが、時がたつにつれて「バーテンダーとはただ酒を提供しているのではない、その場所、時間、人が持つ感情や欲望を総合的に判断しながら商品を提供する」という事だと解釈しています。

したがって、ただ酒を提供するだけでは真の「バーテンダー」とは言えず、その場の雰囲気や客筋、それにふさわしい酒やカクテルを提供できるようになって初めて「バーテンダー」だと言えるでしょう。

仕事内容

勤務地は和歌山市内で、3人ほどがカウンターに入るバーです。

まず、開店前の買い出しは、その日に提供するチャームや軽食の材料、または酒類の補充を行います。

突き出しとして提供する一品は、出来るだけその季節に応じた食材(春であればタケノコ、夏ではキュウリなど)を使った料理を提供できるように心掛けます。

入店すれば掃除から始まり、店内はもちろん展示している酒瓶を1本1本拭きます。

開店すれば接客がメインです。

酒の提供に始まり顧客によって接客方針を変えたり、話題の提供などにも気を配ります。

やりがい

やりがいは接客です。

酒を提供する場所なので、様々なお客様が訪れます。

個々の顧客に対して、どのような話題を振れば盛り上がるのか?また、話しかけた方が良いのかそっとしておいた方がよいのか…。

そのお客様の持つ雰囲気や目線、素振りなどを見て判断します。

そして接客に入るのですが、やはりお客様が喜んでくれた時にはやりがいを感じます。

バーテンダーという性質上、「私をイメージしてカクテルを作って」と依頼されることがありますが、インスピレーションを基にお客様のイメージを膨らませて作ったカクテルを「美味しい」と言って頂いた時の喜びは大きいです。

つらいこと

酒を提供する場なので、どうしても酔っぱらいの対応をしなくてはならず、それがしんどかったです。

酩酊している状態では常識が効かず、乱暴になってくるお客様をどういなすかに苦心しました。

異性のお客様に懇意にされることもあり、お客様同士の嫉妬などを敏感に察知して、どちらにもいい顔をしないといけないのも苦労しました。

お酒は弱くても問題ありません。

僕は当初ビール1本飲むのがやっとでしたが、鍛えられて強くなりました。

向いてる人

絶対条件として成人です。

未成年ではお酒を飲めませんので、お客様から勧められてもソフトドリンクか断るしかなくなり、せっかくの雰囲気も台無しになります。

それと、人間が好きな人は向いています。

初めて訪れたお客様に対し興味を持つことで、接客の糸口が見えてくるので、好奇心旺盛で人間好きな人が向いていると思います。

志望理由

たまたま兄の知り合いの店がバーテンダーを募集していたので、兄を伝って興味本位で勤めたのがきっかけでした。

勤めるまでは「ただ酒を出していれば」と思っていましたが、実際に経験すると、提供する酒の種類の多さ、タイミング、その酒を出す意味を考えながら接客しなければならず、その深さを思い知りました。

給料・年収

勤めていた頃は20~21歳になる頃で、今から30年ほど前になります。

当時の給与は一時間900円でした。

決して高給とは言えない時給でしたが、非日常の中に身を置いて仕事ができる喜びと、自身が酒が好きなこともあり、お客様から頂くお酒も飲めるので、給料を安いとは感じていませんでした。

それに、別途で頂くお客様からのおひねりも臨時収入になり、それもモチベーションアップに繋がりました。

成長・将来性

人々が「非日常」を求めてくる空間なので、様々な職種や趣味、嗜好を持った人達と触れ合うことで、体験しえない話や経験を共有することができます。

それは当時、若かった私にとっては刺激のあることで、かけがえのない経験でした。

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