アパレル業界のライターは、誰かに「美しい」を届ける仕事
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.50
- 仕事内容
- 5.00
- やりがい
- 5.00
- 働きやすさ
- 4.00
- 給料・年収
- 3.50
- 休日・待遇
- 3.50
- 成長・将来性
- 3.50
- メッセージ
-
今や誰でもライターになれる世の中になりました。
文章は少し勉強すれば誰でも書くことができますが、職業ライターになれるのは一握りの世界です。
私はアパレルのインハウスライターとしてカタログや雑誌などブランドから発刊される媒体の全ての文章を担当してきました。
高級アパレルだったため、決められた文字数の中でいかに商品を美しく魅力的に魅せるかが勝負です。
なるべく沢山の雑誌を読み、最初はうまい人の表現を丸ごと盗むつもりで、次第に「自分らしさ」を掴んでいくのがライターへの近道だと思います。
- 仕事内容
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所属ブランドでは毎シーズン商品カタログを作っていたため、掲載する商品の紹介文や挨拶文を作るのが主な仕事です。
時にはデザイナーに商品のポイントをインタビューしたり、自分で商品を試着して着心地を確かめたり、頭の中で考えるだけではなく五感で商品を捉えるのがミソとなります。
カタログの原稿が出来上がると校正作業も待っており、なにかと忙しい仕事です。
毎回同じ表現だと飽きられてしまうので、定期的にトレンドの語彙を仕入れておくなどの勉強も欠かせません。
- なるには
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今時フリーのライターはゴロゴロいますので、そこから這い上がるのは難しいと思います。
私は学生時代このブランドで文章を書いてみたい!と思い、社長に直談判して、最初はインターンとして雇ってもらいました。
それくらいの度胸やアピール力や覚悟がないとありつけない仕事です。
- やりがい
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やはり自分の文章をたくさんの人に読んでもらえるというのは達成感があります。
カタログの雰囲気に合わせて文章を柔らかくしたり、硬くしたり、そのような細かな工夫がお客様の来店につながる仕事でもあります。
所属していたブランドでは定期的に雑誌も作っていたのですが、校了間際は目が回るほど忙しくて大変でした。
もう書かないと何度も思いましたが、そういう時ほど良い文章が浮かんだりして…実際に書店で雑誌が売られているのを見ると感動します。
- つらいこと
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リテイクが何度も入るとつらいです。
コンディションによって書けない日もあります。
また自分が良いと思った文章も、他人には「イマイチ」と捉えられることが多々あります。
そういう環境の中でもすぐに気持ちを切り替えられる人が重宝される職業だと思います。
- 向いてる人
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とにかく書くのが好きな人でないと勤まらない仕事です。
私は昔から書くのが好きだったのでライターは天職だと思いました。
また、同じ表現ばかり使っていると当然飽きられます。
新しい言葉を積極的に探したり、他の雑誌を読むなど、そういう努力が苦手な人には向いていない仕事です。
- 給料・年収
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インハウスのライターなので給与面はきちんとしていましたが、フリーのライターは何文字いくらの世界なのでそれだけでは到底食べていけません。
パッと光る才能がなければ埋もれてしまう世界だと思います。
インハウスだとあまり自由に色々書くことはできませんが、まずはここからスタートさせるのも手だと思います。