鍵師になるには? どんな資格が必要?
鍵師になるまでの道のり
一人前になるには時間がかかる
鍵師は職人的要素の強い職業であり、一般的に学歴や年齢が問われることもないため、やる気さえあれば誰でも目指すことができます。
ただし、専門的な知識と技術が必要とされることから、一人前になるためにはそれなりの時間がかかります。
鍵屋への就職
鍵師の就職先は、主に鍵屋です。
鍵師の仕事は現場経験がモノをいうため、すでに鍵師として働いている人の下で経験を積むことは、一人前への近道といえます。
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鍵師の資格・難易度
鍵師技能検定試験
鍵師になるために絶対に必要とされる資格はありませんが、知識や技術を有していることを証明する資格として、日本鍵師協会が認定する「鍵師技能検定試験」があります。
この検定試験に合格することで「公認鍵師資格所持」とアピールできるため、お客さまからの安心感や信用度の面では有利になるでしょう。
なお、「鍵師」は日本鍵師協会の登録商標となっており、正確には、この技能検定で認定された人以外が「鍵師(「錠前師」「カギ士」等も含む)」と名乗って鍵関連の仕事を行うことは禁止されています。
(※ただし、ここでは便宜上、鍵関連の専門知識と技術を持っている人のことを「鍵師」と呼んでいます。)
二級と一級の違い
この検定試験は、基本的に日本国籍を有する18歳以上の人、さらに前科のない人であれば、誰でも受験することができます。
鍵師技能検定試験には二級と一級があり、より高度な知識・技能があることを証明する一級試験を受けるためには、二級鍵師技能検定試験に合格し、協会へ登録を済ませていなくてはなりません。
さらに高度な知識・技能を有し、協会が特に優秀だと認めた人は「マスター鍵師」という試験を受けることも可能になります。
鍵師の資格を取得したいのであれば、まずは二級から段階を追ってステップアップしていく必要があります。
鍵師になるための学校の種類
鍵師技能検定試験の対策講座として、日本鍵師協会では専門の講座も開催しています。
7日間の講習を受ければ、講習中に試験の申込みができ、講習終了直後に試験を受験することが可能なため、合格への近道となるでしょう。
ただし、鍵師になる上では必ずしも講座に受講したり、資格を取得したりする必要はありません。
直接弟子入りさせてくれるプロの鍵師がいれば、いきなりその人の下で修業を積むことも鍵師になるためのひとつの方法です。
しかし、そういった環境がないという場合には、まずスクールに通って基礎から学んでいくとよいでしょう。
なお、鍵師スクールのカリキュラムは1週間程度~2ヵ月程度となっており、さほど時間をかけずに修了することができます。
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鍵師に向いている人
鍵師の仕事では、特別な道具を駆使して細かな作業を行う機会が多くあるため、手先が器用な人が向いています。
また、お客さま商売であることから、初対面の人とも積極的にコミュニケーションをとることができる、コミュニケーション能力のある人が向いています。
不安を抱えるお客さまの立場を理解し、相手に寄り添った対応ができる人は信頼されやすいでしょう。
鍵師のキャリアプラン・キャリアパス
鍵師は独立して自ら鍵屋を開業することもできます。
しかし独り立ちするには鍵師としてのプロの知識・技術はもちろんのこと、お金のやりくりを含めた経営ノウハウ等も必要です。
そのため、まずは鍵屋で働きながら仕事を覚え、スキルアップし自信をつけたところで独立する人が多いようです。
鍵師を目指せる年齢は?
鍵師は、年齢制限や定年はなく、体力さえあれば何歳からでも目指すことができます。
実際に定年退職してから試験を受け、鍵師となる人も多いようです。