「手弁当」とは

会社に入って「一ヶ月は手弁当で働いてもらいます」と言われたらどうしますか?

もし、「お弁当持参で会社に行くという意味かな?」と思ったら大変です。

ビジネスにおける「手弁当」という言葉の意味について知っておきましょう。





「手弁当」の意味

たしかに「手弁当」には自分でお弁当を作って持っていくという意味がもとになっています。

しかしビジネスで「手弁当」という言葉を使う場合は、「無報酬で働く」という意味になります。

もし「一ヶ月は手弁当で働いてもらいます」と言われたら、交通費は支給されるのか、全く無賃金になるのかをしっかり確認する必要があります。

法律には最低限の労働条件を守るための「最低賃金法」というものがあります。特に会社と契約した時にまったくの無賃金で一ヶ月雇用する事は法律では基本的に認められていないからです。

「手弁当」に似た言葉では「ボランティア」があります。ボランディアもご存知の通り、無償で働くという意味なので分かりやすいですね。

もう一つ似ているものに「インターンシップ」という言葉もあります。これははもともと職場体験という意味があり、賃金が支払われるかどうかに対してはっきりした定義がありません。

小さい会社など、場合によっては全く無給であったり、お給料が出ても非常に少ないという場合があるのでインターン募集に応募する場合は事前にしっかり確認しておきましょう。

「手弁当」を使った会話例

ご説明した通り、会社ではほぼ言われないとは思いますが、「手弁当で働いてください」という言葉自体は会話として成り立ちます。

また、なにかお手伝いしてほしいと打診されたようなときに、「手弁当でどこへでも出向いていきます」というように自分から報酬を求めないで働きたいという気持ちの時に用いることがよくあります。

たとえば東日本大震災の後、チャリティーを目的としたコンサートなどでは、同じ志をもったミュージシャンが「知り合いのミュージシャンを誘って、全員手弁当で参加」ということもよく行われました。

また、選挙の応援などは「手弁当で応援する」という決まりがあります。公職選挙法により選挙の応援で報酬をもらうと違法になってしまうからです。

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この記事のまとめ

「手弁当」のように、ビジネス用語には言葉通りにとらえると全然違った意味になる言葉があるので、きちんと知っておくことが大切です。

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