【Tea Life コーディネーター】「多くの人が輝けるように」イギリス留学を経て、紅茶教室を開業―—吉田直子さん
今回は、紅茶教室「スシーラティー」で独自の肩書きを生み出したTea Lifeコーディネーター・吉田直子さんからお話を伺います。
「紅茶」に関する仕事について
「Tea Lifeコーディネーター」とはどのような意味の肩書きでしょうか?
「Tea Lifeコーディネーター」は、スシーラティー独自で作った肩書きです。
紅茶だけでなく、「紅茶を取り巻くお菓子や食器、文化、世界を一緒に楽しみ、生活に潤いを。」というコンセプトで作られました。
また、「紅茶は日常の飲物で、気軽に楽しんでほしい」という想いが込められています。
そして、それに共感した方々と一緒に、紅茶の楽しみを伝える活動をしています。
具体的な活動内容について教えてください。
紅茶教室「スシーラティー」がメインです。
紅茶の美味しい入れ方はもちろんのこと、紅茶の産地、紅茶に合うお菓子、テーブルで使う食器、紅茶を楽しむときのマナー、それらの歴史的な背景など多岐に渡る内容を教えています。
教室の場では、実際にいろいろな紅茶を飲んで、ご自身の好みを見つけてもらい、ご自宅やカフェで楽しむヒントをお伝えしています。
なかには、カフェなどのお店を起業される方もいらっしゃいます。
また、毎年、生徒のみなさんと一緒にイギリスとスリランカへ紅茶研修旅行に行き、紅茶の世界を直に触れてもらっています。
紅茶教室以外には、紅茶の茶葉の輸入販売、外部での講師活動なども行っています。
2007年に、スリランカで自社茶園を購入しました。茶園の管理も仕事の一つになっています。
美味しい紅茶を知ってもらい、気軽に楽しんでもらうための活動であれば何でもします。
スリランカにある、スシーラティー自社茶園
「紅茶」に関する仕事のスケジュール
どのようなスケジュールで紅茶のお仕事をされているのでしょうか?
紅茶教室は、だいたい週4日、1日2~3レッスン開催しています。
それ以外の日程は、カルチャースクールや外部の仕事を行ったり、打ち合わせや事務作業をしたり、新規レッスンの準備や勉強をしたり…その時々に応じていろいろなことをしています。
お休みは取っているのでしょうか?
なるべく週1日は休むようにしています。ですが、好きなことをしているので、ついつい仕事をしてしまいます。
ただ、毎日、スタッフや友だちと必ずティータイムを持つようにしているので、比較的ゆったり過ごしていると思います。
「紅茶」に関する仕事を志したキッカケ
子どもの頃から「紅茶」がお好きなのでしょうか?
はい、小さい頃から紅茶が好きでした。物心ついた頃には、母と一緒に紅茶を楽しんでいましたよ。
ですが、いまの仕事をする前、住空間に興味を持ち、住宅会社で勤務しながら、インテリア、花、テーブル、紅茶などを独自に学んでいました。
その中で、特に紅茶に興味を持ったのです。
自分の興味を突き詰めていくうちに、この楽しい感覚を紅茶に興味を持ってくださる方とシェアしたいと感じました。
そして、「紅茶」をライフワークにしようと決意。
会社を辞めて、イギリスへ紅茶留学に行きました。
会社を辞めて、イギリスへ留学……思い切った決断ですね。
最初、紅茶の仕事をしたいと思って、日本の紅茶教室に通いました。
ですが、「紅茶の本場の世界を知りたい」という想いが湧いてきたため、そのままイギリスへの留学を決めました。
留学中はロンドンの紅茶博物館で働かせてもらいました。
留学から帰ってきてすぐ、紅茶教室を始めたのですが、最初の一年はなかなか軌道に乗らず苦戦しました。
しかし、好きなことを仕事にしているため、全く苦にならず、いろいろと工夫をしていると、次第に生徒さんが増えていって。
教室を開講して3年くらい経った頃から安定しました。
また、紅茶に興味を持ってくださるみなさんの「こんなことを知りたい。」へ応えていくうちに、どんどん活動の内容が多岐に渡って、いまに至ります。
写真左:吉田さんのイギリス留学時代の師匠、ブラマーさん
「紅茶」に関する仕事の楽しさ、つらさ
「紅茶」の仕事をする上で、どんな場面に楽しさややりがいを感じていますか?
教室に来ていただいた方の生活に楽しみや潤いが増えたことを知ったとき、来てくださった方が楽しそうに紅茶を学んでいる姿を見たとき、私も一緒にうれしくなります。
そして、淹れた紅茶を「おいしい!」と喜んでもらえたときは、紅茶の本来の美味しさを伝えることができた、とうれしく思いますね。
逆につらいな、大変だな、と思うことはありますか?
好きなことを仕事にしているので、基本的に苦労や大変さはあまり感じません。
あえて言うとすれば、不特定多数の方がいらっしゃるので、人疲れするときはありますね…。
ただ、逆に元気をもらうことも多いので、プラマイゼロだと思っています。
人が好きでないとできない仕事かもしれない、と思うことはあります。
「紅茶」に関する仕事の目標
今後、「紅茶」に関する活動で目指していることを教えてください。
多くの人が生き生きと輝けるように、紅茶を通じてお手伝いをしていきたいと思っています。
紅茶を気軽に生活の中に取り入れて、日々の生活にゆとりや潤いを持ってほしい。
そして、楽しく、ポジティブな気持ちになってほしい。
そのために、自分も周りも頑張り過ぎず、穏やかな日常を過ごせるような活動を続けていきたいです。
また、将来的にはスリランカに長期滞在して、紅茶を生産する人たちの生活を豊かにするお手伝いができたらいいな、と思っています。
好きを仕事にしたい人に向けてメッセージを
最後に、好きを仕事にしたい方へメッセージをお願いします。
自分の中に一つでも何か「好きなこと」があれば、最初はとにかく「好き」について学んだり、触れたりすることを楽しんでみてください。
「これでどんな商売ができるかな?」「どれくらい稼げるかな?」はあとから考えれば大丈夫だと思います。
なぜなら、「好き」を持っている人は、自然と周りに人が集まってきてくれるからです。
「好き」から繋がった人とのご縁を大切にしていれば、自ずと何をしたいか、どうすれば稼げるかが見えてくるはずです。
でも、不特定多数の人に「好きを仕事にしたい」と相談しない方がいいかもしれません。
だいたい反対や心配をされますから(笑)。
吉田さんに聞く、紅茶の3つの魅力
1. 紅茶は人生を楽しく、豊かにしてくれる
1日15分×2回のティータイムを持つことで、気持ちがリフレッシュします。
誰かとティータイムを過ごせば、人間関係も深めてくれます。
ティータイムは人として、とても大切な時間です。
2. 紅茶は体を健康にしてくれる
紅茶は、体を温めたり、殺菌作用があったりします。
免疫力を高めて風邪などを引きにくくしてくれるのです。
3. 紅茶に合った食べ物を選ぶと幸せ度がアップする
美味しい紅茶に合った食べ物、それらのペアリングが良いと、その瞬間の幸せ度はアップします。
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