タスクフォースとは

官公庁の公文書や発表をはじめ、さまざまな企業のプロジェクトにおいても「タスクフォース」という言葉がよく聞かれるようになりました。

ここでは「タスクフォース」が持つ意味や使い方について、詳しく解説します。





特定の目的を果たすために編成されるグループのこと

「タスクフォース(task force)」とは、もともとは軍事用語で、軍隊においてある特定の任務(タスク)を行うために編成された「機動部隊」のことを指していました。

ここから転じて、軍隊以外でも企業や官公庁などの組織において、特定の目的を果たすために一時的に編成される部署やグループのことを「タスクフォース」と呼ぶようになったのです。

「タスクフォース」は、新製品の開発をはじめとする一時的な目的のためにメンバーが編成され、メンバーに選ばれた人は通常時に担当している仕事とは別に、この目的の達成に取り組みます。

目的が達成できたらその時点で「タスクフォース」は解散となり、メンバーは通常の仕事に戻るのが一般的です。

「タスクフォース」のメリットは、目的に応じた社内の最強メンバーを結集するため、よりスピーディーに、最大限の成果を上げることが期待できる点。

デメリットは、編成されてから解散するまでの期間が短いため、そのプロジェクトの内容や実績を企業の中に蓄積して、他のプロジェクトに生かすことが難しい点です。

「タスクフォース」と混同しやすい用語

プロジェクトチーム(project team)

現在では「タスクフォース」=「プロジェクトチーム」と解説されることがあります。

「プロジェクトチーム」は経営学用語の一つで、企業において目的を達成するために臨時で組織されるチームのことをいい、「タスクフォース」とほぼ同じ意味だと考えていいでしょう。

いわば「プロジェクトチーム」の現代的な言い方が「タスクフォース」だということになります。

目的が達成されるまでに長期間を必要とする大きなプロジェクトの場合に「プロジェクトチーム」、緊急性が高く短期間で目的を達成しなければならない場合に「タスクフォース」と、区別して使用されることもあるようです。

クロス・ファンクショナル・チーム(cross functional team)

企業内において、全社的な経営課題を達成するために部署を越えてチームが編成された場合には、「タスクフォース」ではなく、「クロス・ファンクショナル・チーム(cross functional team)」と呼ばれることがあります。

社内だけではなく、社外からも必要な人材を集めることがあり、「タスクフォース」や「プロジェクトチーム」よりも大掛かりな課題に取り組むことが特徴です。

ワーキングチーム(working team)

問題や課題が発生した時に、特別に編成されるチームであることは「タスクフォース」と同じですが、調査や決められた計画を実行にうつすというような、より実務的な作業を行うチームが「ワーキングチーム」と呼ばれます。

グループ・ディスカッションの進行役を指すことも

少人数で議論を行うグループ・ディスカッションでは、その議論を主催する側に立って、議論がテーマからずれないように起動修正を行ったり、議論が煮詰まった時に助言を行ったりする進行役を置くことが効果的だといわれています。

この進行役を「タスクフォース」と呼び、テーマの意図をよく理解している人が担当するのが一般的です。

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この記事のまとめ

主に、組織において特定の目的を果たすために編成されるグループを指す「タスクフォース」。

「プロジェクトチーム」「クロス・ファンクショナル・チーム」などと混同されることや、全く同じ意味で使われることも多いですが、現在では「タスクフォース」がよりトレンドを押さえた表現だといえるでしょう。

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