試用期間に退職したらどうなる?
では、本採用ではなく、試用期間に退職したら、どうなるのでしょうか?
試用期間に退職したいと思う理由は?
試用期間は、本採用を前に、社員としての資質、仕事の能力などを見極めるための期間です。
試用期間終了後は、よほどの理由がない限り本採用されることになります。
しかし、試用期間中には以下のようなことに気がつくかもしれません。
・仕事内容が思っていたものと違った
・社内の人間関係が自分に合わない
・同僚や上司から嫌がらせのようなことをされる
・内勤・外勤の割合が事前にきいていたものと違う
・事前に提示されていた労働条件(休日の日数や、時間外労働など)と大きく異なる点がある
このような場合、試用期間であっても早めに退職し、次の職を探したいと思う方もいらっしゃるでしょう。
あなたがいくら就職前に十分に調査したとしても実際に務めなければわからないこともあります。
では、もしもこのような理由で退職したいと思った時、試用期間でも退職はできるのでしょうか?
試用期間でも退職できる?
では、以上のような理由によって試用期間に退職することは可能なのでしょうか?
試用期間であっても、あなたには退職する権利があります。
ただし、試用期間であってもあなたは企業の一社員なのですから、企業の就業規則に沿った行動をとる必要があります。
たとえば就業規則に「退職を希望する場合、退職日となる日付の2か月前に申請すること」というような記述があれば、あなたは2か月前には申し出なければなりません。
しかし、2か月前に退職の意を表明しても、業務が滞るなどの理由から、退職を引き留められることもあるでしょう。
このような場合、「辞めたくても辞められない」という状況に陥るかもしれません。
しかしながら、民法627条には、「退職を申し出てから 2 週間で雇用は終了する」という記述があります。
つまり、就業規則では2か月前とあっても、法的にはあなたを企業に拘束する力は退職の申し出から2週間しかないということです。
あなたは退職の意を上司に表明してから、2週間後には退職できる権利があるということになります。
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試用期間に退職した後はどうなる?
短い期間とはいえ、お世話になった企業に対して誠意を持って退職することが礼儀でしょう。
そのためには、やはり就業規則に則って、上司の同意を得た上での円満退社が理想的です。
とはいえ、試用期間に退職することは、企業にとって「あなたの代わりとなる人材をまたイチから募集しなおすこと」でもあります。
また時間と手間をかけて求人を出し、就職試験、面接試験を経て人材を確保するという負担を企業にかけることにもなるわけです。
このような「企業側の事情」も頭の中において、去り際はキレイであるように心がけましょう。
そのためには、次のようなことが必要です。
・お世話になった教育係へのお礼(言葉でも、ちょっとしたお菓子・文具でもよい)
・自分が抱えている仕事を最後までやり遂げる
・引継が必要な場合は、落ち度のない引継を行う
経つ鳥跡を濁さず、退職後も存続する企業のことを考えて行動することで、退職後もよい関係でいられるかもしれません。
この記事のまとめ
ご紹介してきたように、試用期間でも退職することはできます。
ただ、退職後の自分の動きだけではなく、あなたが去った後の企業のことを考えた上で前述のようないくつかの配慮が必要です。
退職後も同業種で再就職する場合はなおさら、その後の企業同士のつながりのことを考え、仕事のやり残しや遺恨を残した退職は避けるようにしましょう。
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