試用期間の社会保険は?
では、試用期間に「社会保険は未加入です」と言われたら…一体何が困るのか?
そして社会保険未加入は試用社員だからといって認められるか?
試用期間の社会保険にまつわる疑問を解決しましょう。
試用期間に社会保険未加入だと、何が困る?
試用期間は企業によって異なりますが、だいたいの企業では1か月~6か月の期間を設けています。
これらの期間は、本採用を前提に、あなたの企業への適性、社会人としての資質などを見極め、そして本採用に値するまでに訓練する期間です。
すべての企業に試用期間があるわけではありませんが、本採用後のスムーズな業務開始をめざして、日本の多くの企業が試用期間を設けています。
では、長くて半年にわたる試用期間に「社会保険未加入」だと、どのようなことで困ることになるのでしょうか?
社会保険に未加入の場合は、「医療保険」、「年金保険」、「介護保険」を自分で手続きし、自分で支払うことになるのです。
社会保険に加入していれば、このような手続きはすべて企業で行ってくれるものです。
ところが未加入の場合は請求が企業ではなく直接自分へ来るので、毎月(まとめて支払う方法もありますが、金額が大きくなるため急に支払うことは難しいかもしれません)支払うという手間と時間がかかります。
このような手間と時間を掛けないためにも、社会保険未加入は、試用期間の社員にとって非常に負担になるものなのです。
試用期間だから社会保険未加入は許される?
では、本採用ではなく試用期間なら、社会保険に未加入でもよいのでしょうか?
答えは「NO」です。
正社員、試用社員にかかわらず、企業には社会保険加入が義務付けられています。
よって、試用期間だからといって社会保険未加入は基本的に許されるものではありません。
でも、実際には試用期間は社会保険未加入の企業も存在します。
そのようなケースの場合、どのような条件があるのでしょうか?
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試用期間でも社会保険未加入になるのは、こんなとき
試用期間であっても法律によって社会保険の加入は義務付けられていますが、例外はあります。
実際に現在試用期間なのに社会保険未加入の方の場合は、こんなケースに当てはまっているのではないでしょうか。
・正社員よりも労働時間が短い
実際、労働時間が短いと、加入者の条件を満たしていないことがあります。
そのような場合は、試用期間でも社会保険に未加入という事態が発生することがあるのです。
試用期間といえど、正社員と同じ勤務条件(勤務時間含む)の場合はこの例外に当てはまりませんので、本来なら未加入は許されないことです。
条件を満たしているのに社会保険未加入だったら
加入者の条件を満たしているにも関わらず、「試用期間は社会保険未加入」だと言われたら、次のような行動が必要です。
・社内の社会保険取扱部署に相談
・最寄の年金事務所に相談
まずは社内の事務局、特に人事総務の担当がいれば、その社員に現状を説明し、加入の希望を訴えてみましょう。
もしかしたら、加入条件の確認ミスがあるかもしれません。
もしも社内人事総務などの担当に交渉してもよい返事がもらえなかった場合は、年金事務所に相談することをおすすめします。
年金事務所では、被保険者資格の確認請求をしてもらうことができます。
これによって、あなたが直接交渉するよりも人事総務の担当者はより誠意を持って資格の確認をしてくれるはずです。
そしてあなたに社会保険加入の資格が認められた場合、社会保険に加入することができます。
ただし、あくまでも試用期間であるので、不用意にトラブルを起こすと本採用に響く可能性があります。
まずは、会社の方針をしっかりと確認するようにしましょう。
この記事のまとめ
社会保険は日常生活をおくる上で、非常に大切なものです。
試用期間だからといって、企業はむやみに未加入にしておいてよいものではありません。
本採用までの期間は長くて半年ほどですが、自分が納得いくように、しっかりと会社の方針を確認しておきましょう。
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