「オポチュニティ」とは
このオポチュニティがビジネスの世界ではどのように使われているのか見てみましょう。
「オポチュニティ」と「チャンス」の違い
「オポチュニティ(opportunity)」という言葉を日本語に訳すと「機会」とか「好機」という意味ですが、もう少し意味合いを詳しく知るためには同じく「機会」と訳される「チャンス(chance)」との違いを考えてみると良いでしょう。
「チャンス」という言葉はラテン語の、落ちるという意味を持つ「cadens」という言葉が語源になっています。
つまり機会が突然降ってくるというイメージです。
たまたま街の商店街で引いたくじ引きでハワイ旅行が当たるというのはチャンスです。
一方で「オポチュニティ」という言葉はラテン語で、港の方へ吹いてくる風という意味から、「適切な」とか「都合の良い」という「opportunus」という言葉が語源です。
そのイメージからもわかるように、同じ好機でも、チャンスは突然降ってくるものであり、オポチュニティはいい風に乗るという意味合いがあります。
たとえばサーファーなら、いい波に乗るためには当然のことながらまず海に行かなければなりません。そして海の中でいい波に乗る体勢を整えておかなければ波に乗れません。
このように好機が来たときにその流れに乗れるように日頃から準備をしておいて、好機をつかむことを「オポチュニティ」と言います。
「オポチュニティ」を使うシチュエーションと会話例
たとえばトヨタの豊田章男社長は、組織改正をした際に、「『もっといいクルマづくり』と『人材育成』を促進する『オポチュニティ』にしたい」と答えました。
「オポチュニティ」の代わりに「機会」という言葉を使っても良いところをオポチュニティという言葉をあえて使ったのは、オポチュニティの方がより積極的なニュアンスがある言葉だからでしょう。
一つひとつの出来事を好機、オポチュニティと捉えるというポジディブな姿勢がそこにはあります。
「今度のパーティは、ビジネス・オポチュニティにつながる」と言った場合はパーティを通じて新しいお得意先やビジネスパートナーを見つける好機になると言う意味合いがあります。
たとえば人事の人なら「わが社に必要なのはオポチュニティを生かせる社員です」と言うでしょう。
会社に必要なのはただチャンスを待つ人ではなく、オポチュニティを生かせる人なのです。
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「オポチュニティ」を生かすとはどういうこと?
ではオポチュニティを生かすとは具体的にどのようなことを言うのでしょうか。
ビジネスにおいては好機を逃さないということが一番肝心ですが、好機というのはいつ来るかわかりません。
たとえば新しいお店を開いたとしても、お客さんが来なければどうしょうもありませんよね。
ではそのままじーっと椅子に座ったままお客さんが来るのを待っていればいいのでしょうか?
そんなことはありません。お客さんが入りやすいように、いつもお店をきれいにしたり、棚の配置を変えたりすることも必要ですし、お店を知ってもらえるようにチラシを配ったり、ホームページを作ることもできます。
つまりオポチュニティを生かすためにやらなければならない仕事はたくさんあります。
そして実際にお店にお客さんが来たときに、ぼーっと座っているだけだったら、オポチュニティは生かせないのは当然ことですよ。
お客さんがお店を気に入ってもらえるように、そして商品を買ってもらえるように最大限の努力をします。これが仕事においてオポチュニティを生かすということです。
この記事のまとめ
「オポチュニティ」とは、好機という意味です。
社会に出たらオポチュニティを逃さないようにいろいろなアイデアを練り、努力して、好機が来たら最大限ベストをつくすことが大切です。
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