OB訪問のお礼はどのようにすればいい?

OB・OG訪問は、企業とOB・OGの協力があってはじめて成立するものです。本来であれば業務に専念できる時間をあなたに使ってくれているのですから、お礼をしなければなりません。

では、具体的にいつ、どのような形でお礼をすればよいのでしょうか?

今回はOB・OG訪問のお礼の方法について具体的にご紹介します。





訪問時のお礼として「手土産」は必要?

この問題は意見の分かれるところです。

まず、大手企業の場合は「どこまで」手土産を渡せばよいのかが難しく、たとえお世話になるOB・OGの部署のみだとしても、あらかじめその部署に何人の社員が在籍しているのかを正確に把握することは難しいでしょう。

また、手土産が個包装のものだとしても、それを配って歩く社員にとっては「仕事」がひとつ増えることになります。

OB・OG訪問は、基本的に就職活動の一環ですから、手土産は以上のような理由から不要だと思われます。

ただし、過去の内定者の声では、手土産(地元の銘菓など)を持っていった学生もいます。

また、社内には手土産を持っていくことで「ちょっとした気遣いを感じる」と受け取る方もいるようです。

それでも、受け取り方によっては賄賂だと感じる社員もいるため、OB・OG訪問のお礼として手土産を渡すことは避けたほうが無難でしょう。

訪問後のお礼は手紙かメールで

お礼の基本中の基本であり、「あなたの最後の印象」を決定づけるのがOB・OG訪問後のお礼メール(手紙)です。

最近ではメールで済ませる方法が一般的ですが、とくに保守的な企業ではお礼の手紙を出すことはとても効果的です。

ここでは、「メールバージョン」と「手紙バーション」とにわけて、その具体的な書き方の例をご紹介します。

OB・OG訪問のお礼を「手紙」にこめる場合の例文

手紙の形式は、縦書きでも横書きでも構いません。

もし横書きする場合は、OB・OGの氏名(宛名)を最初に書きましょう。

縦書きの場合は、「宛名は最後に書く」ことが手紙のマナーです。

ここでは、横書きの手紙の書き方について例文を示します。

△△△△様(OB・OGの氏名)

拝啓 時下、まずますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、先日はお忙しい中、私のためにお時間を割いて下さり、貴重なお話しをありがとうございました。△△先輩の生き生きとご活躍されている御姿を拝見し、また、貴社の雰囲気などを伺うにつれて、ますます貴社に入りたいという意欲がわいてきました。特に「語学力のある人物は歓迎され仕事を任される」という言葉には、心躍る思いがしました。また、「面接重視だから、いいことを言おうと思わずにコミュニケーションをとるという意識で臨むとよい」というアドバイスを肝に銘じ、私なりに一生懸命に挑戦したいと思っております。

 今後、ご相談させていただくこともあるかと思いますが、その折にはよろしくご指導くださるようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、お体にはくれぐれもお気を付けて、ますますのご活躍をお祈りしております。
 それでは、取り急ぎ御礼まで。
敬具
平成29年3月23日
□□大学〇〇学部〇〇学科
鈴木一花
〒XXX-XXXX
東京都千代田区〇〇x-x-x
電話XX-XXX-XXXX

OB・OG訪問のお礼を「メール」にこめる場合の例文

株式会社〇〇〇
営業部営業一課 高橋和也様

〇〇大学××学部の鈴木一花です。

本日は、年度末業務でお忙しい中、私のためにお時間を割いて下さりありがとうございました。

高橋先輩のお話は、企業説明会や見学会では知ることのできないものばかりで、大変勉強になりました。

特に営業一課のチームワークの形成と維持の方法について高橋先輩が考案された「マルチシステム」は、社員のモチベーションを高めるためにとても重要だと感銘を受けました。

今後、ご相談させていただくこともあるかと思いますが、その折はよろしくご指導くださいますよう、お願い致します。

□□大学〇〇学部〇〇学科
鈴木一花
〒XXX-XXXX
東京都千代田区〇〇x-x-x
電話XX-XXX-XXXX

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この記事のまとめ

メールはOB・OG訪問終了後なるべく早く、当日中に送信するのがマナーです。

手紙の場合は郵送に日にちがかかるため、できるだけ当日書いて、翌日には投函しましょう。

あなたのために時間を作り、協力してくれたOB・OGに心を込めた手紙、メールを送ることが手土産を持参するよりも、印象に残るお礼となるでしょう。

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