企業研究で調べるべき項目は? テンプレートの作り方
いちどパターンをつかんでしまえば企業研究はそれほど難しい作業ではありません。早めにコツをつかんでおくことが大切です。
用意しておくと便利なテンプレートの作り方と合わせて見ていきましょう。
まずは企業の基本情報をチェック
企業のホームページには、たいてい「企業情報」「会社概要」といったページがあります。ここには、各社の基本情報にあたることが書かれています。
次の項目について、まずは調べていきましょう。
・企業の正式名称
・本社住所、代表電話番号
・代表者名
・創業年度、設立年度
・事業拠点
・業態
・従業員数
・売上高、営業利益
・グループ会社
・株式公開
「業態」とは、どういった商品を扱っているか、それをどのように市場に供給しているか、といった項目です。
「従業員数」については、企業によって男女比や平均年齢が公開されている場合はしっかりメモしておきましょう。
「株式公開」とは、たとえば東証1部上場、ジャスダック上場といったように、株券が証券市場で取引される企業かどうかです。
こうした情報を収集する際に注意したいのは、正確な情報を集めることです。
同じような企業名の会社や、似た名前の会社も存在しますので、間違って別の会社のことを調べてしまわないように気をつけましょう。
主力商品やサービス、経営理念をチェック
「業態」についてのリサーチをさらに深め、どのような商品やサービスをどんな考え方にもとづいて提供しているのか、を調べていきましょう。
たとえば、保険会社であれば保険商品を扱っているのは各社同じですが、法人契約に力を入れているのか、個人向けのファミリー層に力を入れているのか、によって経営方針は大きく異なります。
経営者の言葉や経営理念から読み取れること、感じ取ったことについても補足としてメモしておくと、後から見直すときに便利です。
また、特に有名な企業の場合は経営者が過去に受けたインタービュー記事が見つかることもあります。
企業ホームページよりもさらに経営者の本音に近い言葉を聞くことができる可能性が高いので、積極的に調べましょう。
企業としての将来性や社風をチェック
企業としての将来性は、「ここを見れば分かる」という明確な基準はありません。
しかし、企業の業績、事業の状況、社風を調べていく中で、今後も伸びていきそうな会社を見分けることはある程度可能です。
たとえば、売上高や営業利益の推移を過去にさかのぼって見ていくと、業績が伸びているのかどうかがわかります。
あるいは、円高や円安、不況の影響をどの程度受けているのかについても知ることができます。
扱っている商品やサービスが時流に合っているかどうか、今後も需要が見込めるものかどうかを判断することも重要です。
さらに、仕事がチームで進められるのか個人プレーが多いのか、意思決定はトップダウン型なのかボトムアップ型なのか、新しいことに挑戦する社風なのかどうか、といった点についても、企業メッセージや経営者の言葉から読み取っていきましょう。
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企業研究用のテンプレートを作ろう
企業研究で調べておきたい項目は多岐にわたりますが、1つ1つが重要な情報であるため漏れのないようにリサーチを進めたいものです。
そこで、調べるべき項目をテンプレート化しておき、項目を「埋める」感覚で企業研究を進めると、効率よく漏れなく情報を集めやすくなります。
自分で使いやすいテンプレートを作ってもいいですし、ダウンロードして使えるタイプのテンプレートもインターネット上に公開されていますので、自分に合ったものがあれば利用してもいいでしょう。
ただし,テンプレートを作る際には項目を増やしすぎないよう注意が必要です。
あまり細かいことまでテンプレート化してしまうと、リサーチに時間がかかってしまったり、結局は空欄のままになってしまったりといったことになりがちです。
実際に1社、テンプレートを使ってリサーチしてみて、時間がかかり過ぎるようなら項目を減らすといった調整をするといいでしょう。
この記事のまとめ
就職活動のうち、企業研究に割くことができる時間は限られています。できるだけ効率よく、しかも漏れなく情報を集めることができるかどうかが、企業研究の成功のカギといえるでしょう。
まずは企業研究用テンプレ−トを作ってみましょう。企業研究に対するイメージが膨らんでいくはずです。
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