企業研究とは? その必要性は?
企業研究とは何をすることなのか、また、なぜ企業研究をしなくてはいけないのか、といったことについて見ていきましょう。
企業研究とは何をすること?
就職活動をするにあたって、自己分析や業界研究と同じく重要なのが「企業研究」です。
企業研究とは、自分が興味を持っている業界を構成する企業について、基本的な情報や特徴を整理していくことを指します。
つまり、「会社のことを調べる」のが企業研究と考えていいでしょう。
たとえば、金融業界に興味を持っている人にとって、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行といったメガバンクの名を知らないということはないはずです。
しかし、こうした銀行についてどのぐらい詳しく知っているでしょうか。金融機関としての沿革や従業員数、売上高、取り扱っている商品など、実はよく知らないことも多いのではないでしょうか。
そこで、業界研究を通して志望する業界の企業について調べ、知識を身につけておこうというわけです。
企業研究はなぜ必要なのか?
企業研究と聞いて、「本当に必要だろうか?会社説明会もあるから、そこで話を聞けば済むことなのでは?」と思った人もいるかもしれません。
しかし、企業研究は就職活動を進めていくうえで必ずやっておくべきことです。
なぜなら、私たちがふだん消費者としての目で見ているのは、商品やサービスのひとつの側面に過ぎないことが多いからです。
分かりやすいように、身近な製品で考えてみましょう。たとえばスマートフォンです。
1台のスマホに何百個も搭載される積層セラミックコンデンサという電子部品は、日本の村田製作所という企業が世界シェアの約4割を占めています。
また、ほとんどのスマホに搭載されている電子コンパスにおいては、旭化成エレクトロニクスという企業が民生向けでは世界トップクラスのシェアを誇っています。
こうした情報にふだん触れる機会はほとんどないという人が多いことでしょう。
だからこそ、企業研究を通じて企業ごとの事業内容や主力商品などについて調べておく必要があるのです。
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企業研究をしないとどうなる?
もし企業研究をまったくしないまま面接を受けることになったら、どのようなことが起きるでしょうか。
企業の採用担当者は、学生が企業研究をきちんとしたかどうか、面接で話せばすぐに見抜いてしまいます。
企業研究をしていない人は的外れな受け答えをしたり、企業のホームページに書かれていることを質問してきたりするからです。
たとえば、何年も前からグローバル展開を続けている企業に対して、面接で「将来的には海外へも進出されるのでしょうか」と質問すれば、全く企業研究をしていないことが分かってしまいます。
採用担当者と学生との間には明らかな情報量の差があり、たとえ企業研究をしたとしても簡単に埋められるものではありません。
しかし、企業研究が不足していれば、相手には必ず伝わってしまうことは肝に銘じておきましょう。
企業研究で目指したいゴールとは?
企業研究で目指すべきゴールは、とてもシンプルです。それは「志望動機が固まり、面接で話せること」です。
取って付けたような志望動機ではなく、きちんと自分の言葉で志望動機を伝えるためには、志望する企業について入手できる限りの情報を得ておく必要があります。
もし志望動機に「何となく」「特に理由はないけれども」といった曖昧なところがあるとすれば、それは企業研究がまだ不足していることの証拠と言えるかもしれません。
企業研究を進めていくうちに、「この企業がこんな仕事をしているなんて知らなかった」といった驚きや発見があるはずです。
そのような発見が志望動機へとつながっていけば、自分の言葉で志望動機を伝えるのはそれほど難しいことはではないのです。
この記事のまとめ
企業研究がどのようなもので、なぜ必要なのか、だいたいのことが分かったでしょうか。
企業研究に取りかかるのが早い人は、その後の就職活動も前倒しでスムーズに進む傾向があると言われています。
まずは「企業研究をするぞ!」と決意し、就職活動の第一歩を踏み出しましょう。
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