自己PRの履歴書への書き方
ESと履歴書のどちらにも自己PR欄があったとしたら、内容は同じでいいのでしょうか。
多くの就活生が悩むところですので、履歴書の自己PR欄の書き方について考えてみましょう。
履歴書の自己PRはなぜ重要なのか?
ESと履歴書を同時に提出する場合、たいていESがメインの選考資料として使われます。
履歴書の中心となるのは、学歴や保有資格といった事実ベースの部分になります。
ESにおいて自己PRは大きな位置を占めているのに対して、履歴書の場合は学歴や保有資格と比べて重要度は高くないように思えます。
しかし、履歴書を提出する以上、採用選考ではESだけでなく履歴書も資料として使われることに間違いありません。
このとき、履歴書はESを補う役割を果たすことがあるのです。
ESで書き切れなかったことを補足したり、ESとは違った視点から自己PRをすることができるわけです。
履歴書に書く自己PRはESの自己PRを同じでいい?
ここで大きな問題が立ちはだかります。
ESに書いた自己PRと、履歴書にある自己PR欄は内容が重複してもいいのでしょうか。
答えとしては、「全く同じことを書くのであれば、2種類の書類を提出する意味がなくなってしまう」となります。
かと言って、ESの自己PRと履歴書の自己PRが全く噛み合っておらず、ちぐはぐなことが書かれていたとしたら、採用担当者はどう感じるでしょうか。
たとえば、ESでは「行動力がある」と書かれているにも関わらず、履歴書では「慎重に判断する」と書かれていたとしたら、どちらが本当なのか分からなくなり、自己PRの信憑性がなくなってしまいます。
極端に正反対のことを書くのは避け、ESでの自己PRを別の視点で言い換えたり、ESとは別のエピソードを紹介したりすると、自己PRが補強され、さらに伝わりやすくなるはずです。
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履歴書の自己PR欄の何割程度が埋まっていればいい?
履歴書は手書きで書く場合も多いため、自己PR欄は比較的狭いと感じる人が多いのではないでしょうか。
文字数が多いほうが熱意が伝わると考え、小さな文字でびっしりと自己PR欄を埋める人がいますが、読み手にとって読みづらいほど細かな字で書くのは避けたほうがいいでしょう。
反対に、半分以上空白が残っているなど、スカスカの状態では志望順位が低いと思われかねません。
目安としては、自己PR欄の8割以上は埋まっている状態にしておくことを目指しましょう。
いきなりペン書きせず、えんぴつで下書きするか、コピーを取るなどして下書き用の履歴書を準備し、文字の大きさや文字数を試してから清書するようにしましょう。
履歴書の自己PR欄を書くとき意識しておくべきこととは?
履歴書の自己PR欄を書くとき、必ず意識しておくべきことは「面接」です。
提出したESや履歴書は、面接選考時の資料として面接担当者が見ることになります。
ESや履歴書に書かれた自己PRについて、面接で質問される可能性が非常に高いと言えるでしょう。
自己PRに書いたエピソードの背景を聞かれたり、取り組み方についてさらに深掘りした質問をされたりすることを想定しておく必要があります。
自己PRを考えなくてはいけないからと、本心ではあまり思い入れのないエピソードを書いたりすると、面接で突っ込まれたときに表面的な答え方しかできない場合があります。
自己PRに書くのであれば、本当に印象に残っているエピソードや出来事を紹介するように心がけましょう。
履歴書の自己PR欄を書くときにやってはいけないこととは?
履歴書の自己PR欄は、学歴や保有資格といった他の欄に比べると自由度が高く、書き損じが発生しやすい部分と言えます。
書き損じてしまったとしても、修正液や修正テープで直して書き直すのは避けましょう。
面倒でも、新しい履歴書を用意して書き直すべきです。
履歴書は提出先の企業の人事資料としても使われる、オフィシャルな書類です。
誤りがあってはならないのはもちろんのこと、内容に虚偽や改ざんがあってはならない書類です。
修正液や修正テープで直すということは、「書き直した」ということを意味していますので、書類としての信頼度が著しく下がってしまいます。
履歴書に書かれていることは全て間違いなく事実通りである、と自信をもって伝えるためにも、修正液や修正テープを使うことは絶対にやめましょう。
自己PR欄にうまく収まり切らず、文字の大きさのバランスが崩れてしまったときや、欄からはみ出してしまったときなどは、やはり新しい履歴書にきちんと書き直すべきです。
一社に提出する資料はそう何枚もあるわけではありませんので、妥協せずベストな状態のものを提出するように心がけるべきなのです。
この記事のまとめ
自己PRは書類選考や面接選考において、非常に重要な位置を占めています。
ESと履歴書を読み比べて、「この人は一貫した良い面がある」ということが採用担当者に伝わるよう、異なる視点やエピソードがそれぞれに書かれていたほうが望ましいのです。
ESと履歴書の自己PRが全く同じ、というのは非常にもったいないことですので、ぜひ履歴書用の自己PRを考えておくようにしてください。
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