面接での自己PRの考え方

就活の面接では、ほぼ全ての企業が自己PRを求めると考えて間違いないでしょう。

ESや履歴書を書く際に自己PRを考えて書いてあるはずですが、面接で面と向かって伝えるとなると、文章で書くのとは違った注意点が出てきます。

面接で自己PRをするにあたって、どのように考えたらいいのかを確認していきましょう。





ESや履歴書に記載した自己PRをベースに考える

まず大前提として、面接で自己PRを求められた場合はESや履歴書に記載した自己PRをベースに話すべきです。

提出済みの応募書類と内容が被ってはいけないと考え、新たに別の自己PR内容を考える人がいますが、書かれている内容と話した内容が異なるのは、採用担当者が混乱する原因になります。

また、ESや履歴書に書かれた自己PRが本心から書かれているものなのか、疑わしく思われてしまう可能性もあります。

基本的には、ESや履歴書に記載した自己PRを元に考えればいいのです。

ただし、ESや履歴書に書いた自己PRをそのまま暗記しておき、読み上げればいいかというと、そうではありません。

文章で書くときと、口頭で伝えるときとでは、意識すべきポイントが異なりますので注意が必要です。

文章ではなく口に出して伝える場合の強調ポイントを決める

文章で書かれた自己PRと、口頭で伝えられる自己PRとでは、伝わる情報量が全く異なります。

口頭で伝えるときは、話し方や身振り手振り、表情や目線といった要素も自己PRの一部となります。

つまり、面接の自己PRは「言葉」だけで伝えるものではないのです。

そこで重要になるのが、伝えるときに特に強調して話すべきポイントです。

最もオーソドックスなパターンとしては、強みや長所の具体例として紹介するエピソードを強調するというものです。

どのような困難な状況があり、それをどういった思いで乗り換えたか、といった部分で感情を込めて伝えると、臨場感のある自己PRとなります。

あるいは、強みや長所を仕事でどう活かしていきたいか、という部分を強調すると、熱意や意欲を印象づける効果があります。

このように、面接で伝える場合には「山場」を作ることが大切です。

話す内容だけでなく、話し方や表情によって相手に与える印象を大きく変えることを理解しておきましょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

1分程度以内に収まるようにまとめる

面接で伝える場合、「話が長くていつ終わるのかと思ってしまった」という印象を与えるのは避けたいところです。

冗長な話は要点が伝わりにくく、「強みや長所を知ってもらう」という自己PRの目的から逸脱してしまいます。

実際に話してみると分かりますが、早口にならないように注意して喋ったとしても、1分間で話せる内容はかなりたくさんあります。

その場の思いつきで喋るのではなく、自己PRの構成をきちんと考えてさえいれば、1分間程度でまとめることは十分に可能なはずです。

反対に、1分間に大きく満たない短すぎる自己PRになってしまう場合や、1分間を大きく超過してしまう場合は、自己PRの内容に過不足がある可能性があります。

基本的な自己PRの構成に合っているか、内容に重複や漏れがないかを確認し、話す内容を組み立て直してみましょう。

結論→根拠→具体例の順序で伝えるのはESや履歴書と同じ

ESや履歴書の自己PR以上に、面接で自己PRを伝える場合は構成が重要です。

話の順序が行き来したり、途中で話が飛んだりすると、非常に伝わりにくく何を言いたいのか分からない自己PRになってしまいます。

最初に結論を明確に述べるのは、面接の自己PRにおいても重要なことです。

「私の強みは〇〇という点です」と、端的にはきはきと伝えましょう。

その上で、強み・長所を挙げた根拠を述べ、具体的なエピソードへと続けます。

ESなどに書かれた文章であれば、読み手は元に戻って読み返すことができますが、面接で聞いている相手にとってはその場で聞き取る話の内容が全てです。

とくにエピソードについては5W1HをESの自己PR以上に意識し、エピソードの要点がはっきりと伝わるように注意しましょう。

分かりやすい話し方をすることで、コミュニケーションやプレゼンの能力に期待を寄せてもらえる場合もあります。

伝え方をしっかりと考え、練習しておくことが大切です。

入社後に長所をどう活かせるのか伝える

ESや履歴書に自己PRを書く場合との大きな違いとして、面接では自己PRの後にも質問が続くことが挙げられます。

自己PRの内容について、さらに詳しく知るための質問をされる可能性もあるわけです。

そこで、自己PRの最後に「入社後に長所をどう活かせるのか」を伝え、強調しておくことをお薦めします。

こうすることによって、自己PRの後に続く質問が「仮に入社したとしたら」という未来志向の話になりやすく、前向きな雰囲気で面接を終えられる確率を高める効果が期待できるからです。

せっかく強みや長所を伝えても、それらを実務で活かせないと思われてしまっては意味がありません。

強みや長所を仕事でどう活かせると考えているのか、自分の考えをはっきりと伝えるおくことは良い効果をもたらす可能性が高いと言えるでしょう。

この記事のまとめ

ESや履歴書に記載した自己PRを、面接の場で伝えられるようになれば、自己PRは一定のレベルに達したと考えていいでしょう。

面接当日にぶっつけ本番では、自己PRはなかなかうまくできないものです。

ESに書いたから話せるはずと高をくくらず、実際に口に出して面接での自己PRを練習しておくようにしましょう。

30秒でわかる!転職サービス診断

当サイト人気の転職エージェント