自己PRの書き出し、締めの書き方

印象に残る自己PRを書くには、書き出しと締めを工夫することが非常に大切です。

書き出しと締めの印象が薄いと、どんなに良いエピソードを挿入しても全体のインパクトが弱くなってしまいます。

自己PRの書き出しと締めの書き方について確認していきましょう。





自己PRの書き出しは採用担当者の目にとまりやすい

ESや履歴書に書かれた自己PRに目を通すとき、読み手である採用担当者の目にとまりやすいのはどの部分でしょうか。

人が横書きの文章を読むとき、通常は上から順に読んでいきます。

つまり、自己PRであれば冒頭部分の書き出しにまず目がとまるはずなのです。

印象に残る自己PRを書くのであれば、書き出しには徹底的にこだわるべきです。

書き出しがインパクトのある文になっていることで、採用担当者に興味を持ってもらい、自己PR全体をじっくり読んでみたいという気持ちになってもらうことが大切なのです。

自己PRの書き出しは結論から述べる

採用担当者は、何百枚というES・履歴書に目を通さなくてはなりません。

自己PRを確認する際、読み始めても何をアピールしたいのか最後まで分からないようでは、読み手への配慮が欠けていると言わざるを得ません。

自己PRなのですから、まずは何をアピールしたいのか、最初に結論を述べるようにしましょう。

なぜそのような強み長所があると言えるのか、その根拠や具体的なエピソードは結論を補足するように、後に続けて書くようにします。

読み手にとっても、最初に結論を把握した上で読み進められるので、根拠やエピソードが何を伝えるためのものなのかが明確になり、文章が分かりやすくなるのです。

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あまりに「ありがち」な強み・長所は避ける

冒頭で強みや長所を述べるのは重要なことですが、ここであまりにもありがちなキーワードを使ってしまうと、かえって他の応募者と重複してしまい、インパクトが薄れるリスクがあります。

たとえば「私の強みは努力家であることです」「私の長所は積極性があることです」といった強み・長所は、いかにもありがちで、他の就活生と完全にかぶってしまう可能性が高いでしょう。

「努力家」を「やりぬく力」と言い換えたり、「積極性」を「困難に対しても恐れない挑戦心」と言い換えたりするだけでも、受ける印象がかなり違うはずです。

書き出しは採用担当者の注目度が高いぶん、あまりベタなキーワードを使ってしまうと自己PR全体の魅力度を下げる結果になりかねません。

書き出しに使う強み・長所を表すキーワードはしっかりとブラッシュアップし、ありがちなものは避けるようにしましょう。

自己PRの締めはまとめと強調がポイント

自己PRの締めは、根拠とエピソードを述べた後の部分に当たります。

強み・長所を象徴するエピソードを述べた後、「このように、私には〇〇という強みがあります」と、書き出しで述べたことをまとめましょう。

そして、その強み・長所をどのように生かしていくことができるのかを強調します。

とくに強調したいのは入社意欲です。

どんなに自己PRがよく書けていても、その強みを入社後に生かせなければ意味がありませんし、そもそも入社する意欲が感じられなければ、企業にとって採用する意味がないからです。

自己PRの締めで強みをまとめ、入社意欲を強調しておくことは、「この人を採用したい」と思ってもらうための自己PRにするためにとても重要なポイントなのです。

長所のまとめは企業の特徴と結びつける

エピソードの後で長所をまとめる際、単に書き出しの強み・長所を繰り返すだけでなく、企業の特徴と結びつけて述べることが重要です。

たとえば、「このように最後まであきらめずに取り組む私の強みは、お客様からのご要望に1つ1つお応えする上で活かすことができると考えております」といった書き方をすることで、強みを入社後にどのように発揮できるかをイメージしてもらうことができます。

ここで企業の特徴と的確に結びつけるには、あらかじめ十分に企業研究を行っておく必要があります。

結びつけた企業の特徴が的外れなものだと、せっかく自己PRでアピールしたことが入社後に活かせないと見なされる可能性があります。

自己PRを効果的なものにするためにも、事前の企業研究は必須なのです。

熱意を強調し、入社意欲へとつなげる

自己PRはすべての就活生が記載する上に、書き方の構成はパターンが決まっているため、どの就活生が書いた自己PRも内容が似ていると思われてしまう面があるのは否めません。

しかし、人が心を動かされるのは熱意や意思の部分であり、理屈ではありません。

述べられている強みや長所が他の就活生とかぶっていたとしても、最後に熱意と入社意欲が伝わってくる締めになっていれば、自己PRとしては及第点と言えるのです。

たとえば、「入社後も長所をさらに伸ばしていくことができるよう、努力を続けてまいります」といった書き方をすることで、入社後に頑張ってくれそうだ、という印象を持ってもらうことが大切なのです。

この記事のまとめ

自己PRを考えるとき、途中に挿入するエピソード選びが気になってしまいがちですが、実は書き出しと締めこそが自己PRの良し悪しを大きく左右します。

書き出しと締めが印象に残るものになっているか、できれば人に読んでもらうなどして、提出前に確認しておくといいでしょう。

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