自己分析の目的、意味は?

就活を始めるにあたってよく耳にするキーワードの1つに「自己分析」があります。

なぜ就活で自己分析が必要になるのか、その目的や意味をきちんとつかんだ上で取り組むことが大切です。

自己分析の3つの大きな目的について確認しておきましょう。





自分に合った仕事やキャリアプランを考えるため

就活生にとって、就職活動は生まれて初めての経験です。

アルバイトで働いた経験がある人でも、就活で応募先の候補となる業種や職種はアルバイトとは比べものにならないほどたくさんあります。

これから何十年も続く社会人としてのキャリアをどのように描いていくべきなのか、後悔のないようしっかりと考えておかなくてはなりません。

ただし、自分にはどのような仕事が向いているのか、今後どのような働き方をしていきたいのかを考えるためには、まず自分自身を知っておく必要があります。

そこで、自分の性格や考え方の特徴を、幼少期から現在までを振り返りながら分析していくのが「自己分析」なのです。

自己分析を行うことで、自分に合った仕事やキャリアプランを具体的に考える土台ができるというわけです。

「自分は〇〇なタイプだ」と何となく知っているつもりでも、客観的に自己分析を行ってみると、普段は意識していなかった自分の一面が見えてきたりするものです。

社会人として働いていく第一歩として、まずは自分を客観視するのが自己分析なのです。

自分の長所・短所といった特徴を把握するため

就活が始まり面接を受けるようになると、「あなたの長所と短所を教えてください」といった質問をされることがあります。

自己分析を行うことで自分の長所と短所を知っておけば、こうした質問にすんなりと対応することができます。

しかし、自己分析によって長所と短所を知るのは、面接で聞かれたときのための対策だけが目的ではありません。

誰にでも長所と短所はあるものですが、自分の長所と短所を客観的に知っているほうが、長所を生かしたり短所を補ったりしやすくなるのです。

ときどき、エントリーシートや面接で自分をよく見せようと長所ばかりの人間のようなアピールをする人がいますが、かえって信憑性が低いと思われたり、自分の短所を見ようとしていないのではないか、と見られたりする可能性もあります。

人によって、長所をたくさん挙げやすい人もいれば、短所ばかり挙げてしまう人もいますが、客観的に自己分析をすることで、長所と短所はだいたい同じぐらい挙がってくる傾向があります。

長所と短所を客観的に知っておくことで、必要以上に自分をよく見せようとするのを防ぐ効果があるのです。

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自己PRや志望動機を述べるときに活用するため

エントリーシートの自己PRや履歴書の志望動機は、応募書類の中で企業が最も注目する項目の1つです。

なぜうちの会社に応募しようと思ったのか、うちの会社で何をしたいのか、社風に合っている人物なのかといった視点で、採用担当者は自己PRや志望動機を読んでいます。

もちろん応募先の企業のことをよく調べ、期待する人材像につながるように書くことも必要ですが、あまりにふだんの自分とはかけ離れた自己PRをするのはよくありません。

面接で実際に会えば、どのような人物なのか採用担当者は鋭く見抜いてしまいます。

書かれている自己PRと、実際に面接で話した印象との間に隔たりがなければ、「首尾一貫していて信頼できる人物だ」「自分のことをよく分かっている人物だ」と評価してもらいやすくなるのです。

また、志望動機を書く場合にも、自己分析を行っておくことで自分の性格や特徴をどのように生かせると思ったのかが整理しやすくなります。

このように、自己分析は自己PRや志望動機を述べる際に非常に重要なプロセスなのです。

この記事のまとめ

自分のことをじっくりと振り返り、客観的に分析する機会はふだんあまりありません。

就活のために自己分析が必要という面もありますが、これから社会人として働いていく上でも、自分のことを客観視できていることはとても大切になってきます。

自己分析の目的や意味を把握し、効果的な自己分析をしていきましょう。

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