自己分析を自己PRに生かすには?
とは言っても、自己分析の結果をそのまま伝えただけでは「全く伝わらない」ので注意が必要です。
自己分析はあくまでも「分析」です。
これを自己PRにつなげるには、もう1段階ステップを踏む必要があるのです。
自己分析結果で得た単語をストーリーへと昇格させよう
自己分析結果を改めて見てみると、たとえば「粘り強い」「努力家」といった言葉が挙げられていることでしょう。
気をつけなくていけないこととして、これらは他人から見ればただの「単語」なのです。
もちろん、それぞれの単語はあなたの性格や考え方を代表するものとして挙げられているのですが、幼なじみや親しい友達といったごく身近な人でもない限り、それらの単語からあなたという「人」を理解するのは困難です。
そこで、「粘り強い」であればどのような場面で粘り強さを発揮したことがあるのか、具体的なエピソードを交えてストーリーを考えていきましょう。
粘り強さを発揮したときに得た達成感や、周囲の人の反応、そのことがどう自信につながったか、といった心情を交えて、伝える相手にその場面が思い浮かぶようにストーリー化していくのです。
実際、人の長所や短所を表すための言葉は限られていますので、単に「粘り強い性格です」と言ったとしても、同じような自己PRをする人はいくらでもいるのです。
自分という人間を知ってもらうためにも、自分ならではのエピソードを交えてストーリーにすることを心がけましょう。
自己PRは自分について伝えるためのキャッチコピー
ときどき、しっかりと自己分析を行ったにも関わらず、分析結果を自己PRに生かそうとしたとたんに「伝わらない」という人がいます。
なぜこうなってしまうかと言うと、自分の中で考え抜いた結論を相手に伝えるための「フィルター」を通していないからなのです。
伝えたいことと実際に伝わることとの間には、とても大きな隔たりがあります。
極端なことを言えば、話している本人は言葉の1つ1つに集中して話しているつもりでも、聞いている側は話の内容以上に「この人はとても一生懸命に、誠実に伝えようとしている」という姿勢を高く評価することさえあるのです。
そこで、自己PRに使う言葉を一度紙に書き出して日にちを置いて改めて検討してみたり、友達に話してみて伝わるかどうか確認してみたりといった工夫をすることで、自分の言葉がどのように伝わるのかを客観的にとらえてみるといいでしょう。
自己PRは自己分析結果の伝達ではなく、自分という人間について伝えるためのキャッチコピーです。
自己分析結果を的確に表す言葉はどのようなものか、試行錯誤して考えてみてください。
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無理に短所をカバーしたりオリジナリティに強くこだわったりしなくてOK
自己分析結果を自己PRにつなげるとよい、と聞くと、自己分析で出てきた短所を長所に読みかえようとしたり、他の人が言いそうにないオリジナリティあふれる言葉で自己PRを試みたりする人がいます。
しかし、応募先の企業が知りたいと思っているのは「あなたがどのような人なのか」というシンプルなことです。
誰にでも長所と短所があることも、どこを探しても見当たらないようなめずらしい性格の人ではないことも、企業側は承知の上で採用選考を行っているのです。
反対に、短所を無理に長所に言い換えようとしたり、人とは違ったインパクトのある自己PRをしようと凝りすぎたりすると、不自然さが伝わってしまう原因にもなります。
本音で話している、ということも面接では重要な要素ですので、変に小手先で取り繕おうとするのではなく、自分のことをよりよく知ってもらえる言葉を見つけるつもりで自己PRを考えるようにしましょう。
自己分析をした結果、短所も含めた自分の特徴を知り、自分のことについて自信をもって話せるのは素晴らしいことです。
自分という人間のことを知ってほしいという誠実な気持ちで自己PRをすることで、相手に伝えられるものもあることを覚えておきましょう。
この記事のまとめ
せっかく自己分析をしたのだからできるだけ自己PRに生かしたい、といった考え方をすると、かえって伝わりにくい自己PRになりやすい傾向があります。
矛盾するようですが、自己分析結果を生かしたいのであれば、分析した結果をそのまま自己PRに持っていこうとしないことです。
自己分析を行ったプロセスを全く知らない相手に対してどのように伝えればより伝わりやすいのか、いったんゼロベースで考えてみることが大切なのです。
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