自己分析の長所、短所の考え方
長所・短所という言葉は身近で分かりやすいこともあり、実は自己分析を行う上で誤解が生じやすいところでもあります。
長所と短所の考え方について見ていきましょう。
良い・悪いではなく、自分を客観視できていることが重要!
自分自身の長所と短所を挙げようとすると、どうしても「〇〇ができる=良い」「〇〇が苦手=悪い」といった見方をしてしまいがちです。
しかし、自己分析を行う段階では、自分のありのままを把握することが大切ですので、良い・悪いにこだわる必要はありません。
むしろ、仕事をする上で有利になりそうな長所を無理に挙げたり、不利になりそうな短所を長所に読みかえたりといったことをすると、たとえば「責任感が強い」「意欲的」といった、抽象的でつかみどころのない言葉にまとまってしまいがちです。
自己分析を通して自分を客観視でき、採用担当者から見た「自分」と、自分が考える「自分」像が近づくことが大切ですので、表面的な言葉を並べてもあまり意味がありません。
自分を客観視するのは、実は簡単なことではないのです。
そこで、自分の長所と短所をできるだけ客観的につかむコツとして、「自分史」と「他己分析」を考えてみます。
幼少期からの「自分史」を振り返ってみよう
人の性格は、一朝一夕に形成されるものではありませ。
これまで生きてきた歴史の中で、過ごしてきた環境や関わってきた人の影響を受けながら、徐々に形成されていくものです。
よって、客観的に自分の長所と短所を知るために、自分がこれまでどのように生きてきたのか、いわば「自分史」をまとめるのはとても有効な手段です。
何歳のときに何があったか、どのような経験をしたか、といったことはもちろん重要ですが、それ以上に自分はどう思ったか、何を感じたかが大切です。
たとえば、小学校時代、中学校時代、高校時代、大学時代と、それぞれ頑張ったことや熱中したこと、苦手だったことなどを振り返ってみるのです。
子どもの頃は苦手だったけれども、今ではさほど苦手とは思わないといったこともあるでしょう。
あるいは、興味関心の移り変わりがあり、高校生まで熱中していたことと、いま興味があることは全く違うといったこともあるかもしれません。
その過程には、挫折や精神的な成長といった、いわば隠れた精神史があるかもしれないのです。
そうしたことをていねいに振り返ってみることで、自分でも気づかなかった自分の一面を知ることができるのです。
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自分の考えだけでなく、人から指摘された「他己分析」を参考にしよう
自己分析は自分のことをより深く知るのが目的です。
しかし、矛盾するようですが、自分で自分のことを観察していても、なかなか客観的に考えるのは難しい面があるものです。
そこで、最近のことでも過去のことでもいいので、身近な人や親しい人、たとえば家族や友達から指摘されたことのある長所や短所を思い出してみましょう。
自分ではそうは思わなかったものの、「君って〇〇が得意だね」と言われた経験はないでしょうか。
反対に、意外に感じることで「〇〇なところを直したほうがいいよ」と指摘されたことがあるかもしれません。
自分のことは自分が一番よく分かっているつもりでも、案外、他人から見たときの印象は本質を言い当てている場合があるのです。
少なくとも就活の面接では、あなたの第一印象や話したときのイメージが合否に大きく影響します。
自分は人からどのように映るのか、どういった傾向があるのか、といったことを整理しておくことは、就活が進んでいく中で少なからず役立つはずです。
この記事のまとめ
自己分析における自分の長所・短所は、「そんなことはもう分かっている」と感じる人ほど注意が必要です。
「自分史」と「他己分析」を取り入れ、ぜひきちんと時間を取って自己分析をしてみてください。
自分のことは案外自分では見えていない面も多いものなのです。
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