「ハレーション」とは

「ハレーション」とは、もともとは写真の用語ですが、ビジネスの世界でも使われます。今回はこのハレーションについて説明します。





「ハレーション」の意味

ハレーションとは英語の「halation」からきた言葉です。

写真を撮るときに強い光が当たった部分を撮影すると周りの暗い部分まで明るくなって写ってしまうことを意味しています。

このことから、何か大きな変化や事件があったときに広くまわりに影響を及ぼすようなことを表すようになりました。

ハレーションという時は現実的に被害を被る悪影響のほか、心理的な悪影響も含みます。

ビジネスの現場においてハレーションが起こる原因としては、社長が変わった時や人事異動、会社の不祥事などさまざまな要因があげられます。

「ハレーション」という言葉を使うシチュエーションと会話例

会社の例

勤めている会社の社長が変わることによって、経営方針が大きく変わり、それに伴って人事異動を行うことがあります。

例えば今まで自分が所属していた部署がなくなり、希望していなかった職場に変わって新しい仕事をしなければならないという事態も起こり得ます。

そんな時に「社長が変わってどうですか?」と聞かれたら「ハレーションが起きて大変な状態です。」ということになりますね。

社会的な出来事においてもハレーションは非常に多く起きています。

政治の例

例えば最近では、トランプ大統領の就任後、中東の国の人の入国禁止令が発令されましたね。これは「トランプ大統領の就任によって世界中で大きなハレーションが起きた。」と言えます。

ハレーションという時は現実的に被害を被る影響だけでなく、心理的な影響も含みます。

例えば中東の人たちが入国禁止されることによって、実際の仕事に支障をきたしてしまうのは現実的に受ける影響ですが、アメリカと友好的な関わりを持っている中東の人たちにとっては自分たちの存在を拒否されたような気持ちにもなり、心理的にも影響を及ぼしたといえるでしょう。

このように考えると、最近のニュースを見れば世の中でおこる出来事が人々に与える影響は大きく、世の中はハレーションだらけと言ってもいいでしょう。

日常生活の例

ハレーションという言葉は大きな出来事だけでなく、会社や家庭の日常の出来事でも使うことができます。

夫婦喧嘩をして機嫌が悪いお母さんが、食事を作るのをボイコットした場合、子ども達も困ってしまいますよね。こんな時は「夫婦喧嘩でハレーションがおきた」ということもできます。

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「ハレーション」の捉え方

ハレーションという言葉を使う時はこのように、主に悪影響を及ぼす時に使いますが、悪影響と捉えるかどうかはその言葉を使う人次第です。

たとえば目立ったことをする人を、あまりいい意味に捉えない人の場合は「あの人はハレーションを起こす」という言い方をすることがあります。

1997年に廃業した山一証券では、会社の経営に意見を言ったり目立ったことをする人を「ハレーションを起こす人」と呼ぶ風習があったといいます。

そんな風習があると、会社でうまくやっていくためにもそのような噂を立たれないように会社中の人が事なかれ主義になっていく傾向があります。

そのことが結果的に経営破綻に繋がったともいわれています。

何かを変えるときに、ハレーションをなるべくおこさないことがベストではありますが、このようにハレーションが起きてしまうことをあまりに恐れていると、改革をしたり新しいことをすることができなくなってしまうという一面もあります。

この記事のまとめ

ハレーションとは、写真用語の「ハレーション」がもとになった言葉で、一つの出来事によって他の人に及ぼす悪影響のことをいいます。

社会ではいろいろな事件や変化によって常に何らかのハレーションが起きているといえるでしょう。

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