デファクトスタンダードとは

「事実上の標準」を指す「デファクトスタンダード」。

近年、ビジネス系の雑誌やインターネット上の記事などでよく目にする言葉です。

混同しやすい用語もいくつかあるので、ここでしっかりと整理しておきましょう。





市場の評価で決まるのが「事実上の標準」

「デファクトスタンダード(de facto standard)」とは、ラテン語で「実際には」を意味する「de facto」と英語で「標準」を意味する「standard」が組み合わされた言葉で、日本語では一般的に「事実上の標準」と訳されます。

世の中のさまざまな製品やサービスには「標準」とされるものがたくさん存在しますが、その大半は国際的な規格をはじめとする、業界の標準化団体や国際機関などが定めた「標準」です。

そうではなく、メーカーが独自に規格を定めて製造や考案した製品やサービスが、消費者に広く受け入れられて業界内や市場内で高いシェアを占め、その結果、事実上の標準規格として定着することがあります。

このように、市場の動向や評価などにより標準化した製品やサービス、また規格そのものを「デファクトスタンダード」と呼ぶのです。

簡単にいえば、人気が高く誰もが持っているような製品がこれにあたるといえるでしょう。

自社の規格が「デファクトスタンダード」になれば大幅な利益が見込めるため、ほとんどのメーカーが「デファクトスタンダード」になることを大きな目標に掲げています。

市場競争を勝ち抜き、製品や規格が「デファクトスタンダード」になると、そのメーカー以外の企業もその規格に合わせて製品を製造するようになるのが特徴です。

「デファクトスタンダード」となった規格の例

最も身近な例は、マイクロソフトのウインドウズシリーズです。

標準化されるまでのPCはOSやハードウェアが各社それぞれの規格によって製造されていたため、ソフトウェアの互換性がなく、ユーザーは1つのメーカーの製品だけを使い続けるという不便さに縛られていました。

しかし1991年に、マイクロソフトとIBMが共同で、PCの規格をウインドウズの前身であるMS-DOSに統一したことにより、世界標準化されていったのです。

マイクロソフト以外のメーカーも、ウインドウズに合わせて各種ソフトウェアを製造しています。

他にも、マイクロソフトのプレゼンテーションソフトであるPowerPointや、家庭用ビデオ業界におけるVHSなども「デファクトスタンダード」にあたるといえるでしょう。

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「デファクトスタンダード」と混同しやすい用語

デジュリスタンダード(de jure standard)

「デファクトスタンダード」とは逆に、研究者をはじめとする有識者たちの意見をもとに、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)などの標準化団体や国際機関などによって定められた標準規格が「デジュリスタンダード」です。

「デファクトスタンダード」となった製品やサービスを標準化団体や国際機関などが認める形で「デジュリスタンダード」に定められるケースもあります。

グローバルスタンダード(global standard)

「世界標準」や「国際標準」と訳され、1つの国や地域だけで適用されている標準ではなく、世界共通の標準を指します。

国際工業規格や国際会計基準などがこれにあたり、ある国で「デファクトスタンダード」や「デジュリスタンダード」となった製品やサービスが世界に広がり、「グローバルスタンダード」となるパターンが一般的です。

この記事のまとめ

「デファクトスタンダード」とは、マイクロソフトのウインドウズシリーズに代表されるように、消費者の評価を受け、市場で高いシェアを占めた結果、「事実上の標準」となった製品やサービス、規格を指すビジネス用語です。

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