「クリティカル」とは
今回は「クリティカル」の意味と使い方をご紹介します。
「クリティカル」の意味は
「クリティカル」は英語で「critical」と書きます。この単語の意味は
1. 批評の、評論の
2. 批判的な、厳しく批判する
3. 危機の、際どい、危ない
4. 決定的な、重大な、重要な
5. 臨界の
とあります。ここに挙げた意味で使われていることが多いという事を頭の隅にでも置いておいてください。
クリティカルパスとは?
「クリティカル」を、「クリティカルパス」という言葉で聞いたことがあるという方も多いのではないのでしょうか。
「クリティカルパス」とは、プロジェクトの各工程を、その開始から終了まで「前の工程が終わらないと次の工程が始まらない」という関係性に従ってつないでいったときに、作業を完了する所要時間が最長となるような経路のことを指します。
最も基幹となるスケジュールであるため、クリティカルパスに含まれる工程は遅延の許されない重要な工程として重視されています。
一方、医療系では「クリティカルパス」とは診療計画表を示します。これは患者さんに質の高い医療を効率よく安全に、適正に提供するために開発されたものです。
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クリティカルシンキングとは?
また、「クリティカル」と言う用語を、「クリティカルシンキング」で聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
英語ではcritical thinking、日本語では「批判的思考」とする場合もありますが、これは問題解決手法の一つ。
現状を批判的に眺め、あるべき方向に導くための思考法を言います。批判的に見るのは、現状を打破する手っ取り早い手段と言えるからなのですね。
「クリティカル」を使った具体的な会話
それではさっそく「クリティカル」について具体的な使い方を見て行きましょう。
「クリティカル」を使った会話例1
「今ここに来てそのレベルなんですから、そんなクリティカルな欠陥とはいえないのでは?」
何か問題点はあるものの、悪い方向にいくどころか、この程度に事態が収拾しているから大した欠陥ではないのでは? という意味。この場合の「クリティカル」は「危機的な」や「重大な」という意味で使われているようです。
「クリティカル」を使った会話例2
「本件に関しては少々クリティカルに言わせていただきます。」
批判的なことを言うのでよろしく、といったところでしょうか。ここでの「クリティカル」は「批判的な」「批評的」の意味です。
「クリティカル」を使った会話例3
「この図は本商品のクリティカルマスに至るまでの推移をグラフで表したものです。」
「クリティカルマス」とは英語で Critical Massと書きます。
日本語では「臨界質量」、物理用語ですね。
これがビジネスの世界では商品・サービスが市場に定着するかどうかの分岐点となる普及率のことを示します。
この考え方は1962年に米国の社会学者であるエベレット・ロジャースによって初めて提唱されたもので、市場のおよそ16%を超えると、その商品・サービスの普及率は急速に増加します。
この場合の「クリティカル」は「臨界の」の意味ですが、「クリティカルマス」という一語で記憶した方がよいでしょう。
この記事のまとめ
「クリティカル」の使い方、特に「クリティカルパス」「クリティカルマス」「クリティカルシンキング」の用語をご紹介しました。
これらの言葉に関しては、英語の訳語を理解していればわかるというものではありません。
やはり使われている企業や部署の性質や体質、文化などを理解してこそ、言葉もより深く理解できるというものです。
OJT(オンジョブトレーニング)だけでは培えない事も多いのがビジネスの世界。
どんな業界の仕事であっても、一生学び続けるような思いで臨むことが必要なのかも知れません。
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