英語力がないまま貿易事務を務めた私の経験
貿易の仕事というと、英語が必須だと思われる方が多いと思いますが、私が勤めていた貿易事務では簡単な英語のみで仕事をすることが可能でした。
私は、英語にまったく自信はありませんが、3年ほど貿易事務の仕事をしていました。
英語ができない私が勤めていた、貿易事務の仕事について紹介します。
英語ができないのに貿易の仕事はできるの?
私が、なぜ貿易事務の仕事に就いたかというと、世界で環境問題に取り組んでいる会社で働きたいと思い、就職した会社での配属先が貿易事務だったためです。
入社初日に、英語で書かれた契約書を読んでおいてと渡され、まったくわからずに固まってしまったこともありました。
しかし、実際の業務では書類の一部を差し替えるというものが多く、英語がわからなくても問題はありませんでした。
私の経験上では、しっかりと書類の内容を理解すれば、貿易の仕事は難しいことはないと思います。
海外に商品を届けるまでの手配
私の主な仕事は、商品を海外の目的地に届けるためにトラックや船などの輸送経路を手配すること、商品の輸出に必要な書類の作成でした。
主な業務内容を紹介します。
- お客様から注文をいただいた輸出予定商品のリスト作成
- コンテナに商品を詰め込む作業日が決定したら、必要な大きさのコンテナと輸送トラック、船などを手配
- コンテナに商品を詰め込む作業を行いながら、詰め込んだ商品の確認
- 詰め込んだ商品の内容、コンテナの重量などを記載した書類の作成
- 船会社から送られてくる書類を海外のお客様に郵送
このほかにも、事務員でしたが人手不足の部署だったため、作業着にヘルメット姿で現場に出て商品の確認、管理をすることや、朝から夕方まで現場で作業という日も多くありました。
さらに、コンテナに積み込む商品の緩衝材として、廃車になる車両からボンネットやシートを外して集めるという作業も行っていました。
英語ができないまま海外のバイヤーとのやりとり
私の会社で取り扱っていた商品は、日本の中古自動車と自動車の中古部品です。
日本車は海外でも多く走っており、日本の中古部品などは修理用に多くの国で需要があるため、会社にも直接多くの国からバイヤーが来ていました。
特に多かったのは、東南アジアやアフリカの国のバイヤーです。
そのほかにも、オーストラリアやニュージーランドのバイヤーも来ていました。
直接会社に買い付けに来る海外のバイヤーは数人のグループであることが多く、グループ内の1人が日本語か英語を話せるため、英語ができる日本人スタッフが対応していました。
しかし、バイヤー全員が英語か日本語が話せるわけではないため、日本語も英語も話せない人と2人きりになる時は、少し困ることもありましたが、なんとか身振り手振りで伝えていました。
英語が必要な部署と貿易事務がしっかりと別れている会社であれば、海外の方と接する機会はほぼないでしょう。
日本語も英語もまったく通じないバイヤーも居るため、伝えるための努力が必要な場合もあるかもしれませんが、貿易事務のみであれば、英語に自信がなくても働くことは難しくありません。